Chromebookって本当に仕事でも使えるのかしら?

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Chromebookとは

以前、このようなCMが流れていました。

これはChromebookのセキュリティが高いこと、PCにありがちなトラブルにはほぼ無縁であることをいいたかったのでしょう。

もう一つ、最近のはリモートワークを意識したものになっています。

最初のCMはバンバン流れていましたが、二番目のはYouTubeでGoogle謹製のChromebook CM動画を検索していてみつけたものです。

Chromebookとはこういうものです、以上終了。

いや、これではブログ記事として異常終了ですので続けましょう(お、お、親父ギャグ)。

Google Chromebook(グーグル クロームブック)は、Googleが開発しているオペレーティングシステムGoogle Chrome OS」を搭載しているノートパソコンのシリーズである。Chromebox(クロームボックス)は、そのデスクトップのシリーズ。

Chromebook – Wikipedia

Chromeというとブラウザのイメージです。

初期のChromebookはマジでChromeブラウザだけが動くPCもどきという、笑うに笑えない仕様でありました。

しかし現在のChromebookはかなり進化してChromeブラウザを進化させてOS化したChrome OSを搭載するものです。

Chomebookの特徴:

  • 完全な電源オフ状態からの起動時間は数秒~十数秒程度と高速(と言っても最近はWindowsもかなり高速起動ですが….)
  • 基本的にはデータは全てオンラインGoogle Driveに保存し、一部例外を除いてローカルストレージにデータは保管しない。
  • 使うためにはWifiやテザリングによる携帯電話網通信、あるいはLTE/5G通信機能を使える(すなわちSIMを入れられる)Chromebookが必要である。完全なオフライン環境では使えない。(ここがPCやMacと最大の違い)
  • Chrome OSは機能を絞り込んだ動作の軽いOSであるため、CPUも高性能なものでなくても十分使える。その結果としてバッテリー駆動時間もPCよりは長くて軽量
  • オンラインで動く、CPUパワーが低い、ローカルストレージが小さい、RAMが小さいため価格が安くなる一方で出来ることは制約が多い

最大のポイントは、オンラインでないと使えないということです。

使うためには、セキュアなWifiが必要(オープンなWifiは非常に危険です)であることから使う場所を制約されるか、テザリングできるスマートフォンかWifiルーターとそれらの通信費用が必要であることを忘れてはいけません。

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Chromebookが得意なこと・不得意なこと・出来ないこと

大前提はなんかの方法でいつもデータ通信が出来る必要があることと、Chrome OSというWindowsでもMacOSでもないOSで動くアプリは限られていることから、おのずから向き不向きがあります。

得意なこと

  • Webブラウザ(Chrome)ベースで出来ること全般(ゲーム類はものによりきついと思います)
  • メール
  • SNS
  • オンライン会議
  • Googleの無料オフィスアプリ(Google Docs、Google Sheets、Google Slides)での作業
  • 紛失や盗難時も基本的にはローカルストレージにデータはないので、Googleアカウントでこのデバイスを無効にする、アカウントのパスワードを変更するなど簡単な手当でデータ漏洩が防げる
  • OSを再インストールするような重大なトラブルは起こりにくい。万一遭遇しても初期は簡単。

これらのことがメインであるならば大いに使ってみる価値はありますが、ほぼ常にオンライン環境が必要ということを忘れてはいけません。

アプリに関して、以前はAndroid版のWordやExcelアプリが動いたのですが、MicrosoftがAndroid版のWordやExcelなどのOfficeアプリやOneDriveアプリのChromebook対応を終了しましたので現在はChromebookではoffice.com経由でのWeb版しか動きません。

不得意なこと

得意なことより不得意なことが多いのは、そもそもハードウェアとソフトウェアが軽量化されているのでやむをえません。それと引き換えに不具合時の対応が簡単になっていますし、紛失・盗難の際の手当も簡単になっています。

  • Microsoft系OfficeアプリやOneDriveをフルに使うような仕事(そもそもアプリが動かない)
  • 高度な写真編集(ブラウザベースでPhotoshop並のことができるものがある)
  • 動画編集(簡単なものならできる)

画像編集をブラウザでやるならこれがおすすめです。

Chromebookでも非力なノートPCでも、Photoshop並みの画像編集が出来る! │ 旅路の部屋 (aichanworld.com)

動画編集はやはり大きなローカルストレージがないと厳しいです。

短い動画の簡単な編集以外は素直にPCかMacに任せるべきです。
無理してChromebookで頑張るものじゃないです。

出来ないこと

得意なことの最後に書きましたが、従来はAndroid版のOfficeアプリ、Outlookアプリ、OneDriveアプリが使えていたのが、Webベースでしか動かくなり、結果としてオフラインでは完全に使えなくなりました。

Android版のMicrosoft OfficeソフトやOneDrive、OutlookはChromebookでは動かなくなりました。これらはWeb版しか使えなくなったため完全にオンライン環境でないと使用できません。

Microsoftのサポートページにもさり気なく書かれています。

読まないよね、こんなの。

Chromebook に Microsoft Office をインストールして実行する方法

Android OSで動くスマートフォン用のOffice、Outlook、OneDriveなどのアプリは普通に問題なく使えますので、あくまでAndroidアプリ(の一部)も使えるChrome OS限定の制約です。

ではGoogleの無料オフィスアプリがMicrosoftオフィスの代わりになるかというとそこは疑問です。自分だけで使うのであればほぼ無問題。しかし仕事で会社の同僚や上司、クライアントとオフィスドキュメントをやりとりするのであれば、残念ながら互換性問題が残ることは覚えておきましょう。

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Chromebookの選び方

以上のような得手・不得手・出来ないことを承知の上で選ぶポイントをお伝えましましょう。

基本は用途と画面サイズの関係です。

条件としては、
・RAM 4GB以上
・SSD 128GB以上
(OS分も含まれますので多いほうが良い)
を最低限として選びましょう。

メール、SNS、Web会議メイン・Webブラウズ10~11インチで軽量なもの。
できればタブレットとしても使える2-in-1がベタ-です。
(Lenovo IdeaPad Duet Chromebookなどは好適)
Googleオフィスソフト、Webベースでの写真編集・Webブラウズ13インチ以上の本格的なもの
CPUも性能高めでRAMも多めのもの

性能的には大同小異ですが価格には意外に開きがあります。

メール・SNS・Web会議などであれば10インチの軽量小型でOK。使い方からしてオンライン必須とはいうものの気軽に持ち出せる10インチクラスをおすすめします。

コスパ最強のキーボード付タブレット! Lenovo IdeaPad Duet Chromebookは凄い奴だ! │ 旅路の部屋 (aichanworld.com)

Lenovo IdeaPad Duet Chromebookは価格が手頃で、キーボード・カバーを外せば500gを切る重さなので結構使いみちがあろうかと思います。

ただし、パフォーマンスは価格も違うとはいえiPadのほうが圧倒的に高速ですし、使えるアプリもiPadのほうが圧倒的に多いことは否めないことを覚悟しておきましょう。

お友達と隣同士になり、お友達がiPadでご自分がIdeaPad Duetだった場合、パフォーマンスの差は痛いほど思い知らせると思います。これは覚悟が必要です、しつこいですが。

汎用タブレットとしての用途ならChromebookよりiPadのほうが遥かに無難度が高いです。

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価格.comで検索

ノートPCタイプ

PCタイプで以下の条件で検索しました。

  • カテゴリはノートPC
  • Chrome OS
  • RAM 4GB以上
  • SSD 128GB以上
  • 過去12ヶ月以内の発売
  • 価格があるものだけ

結果は13機種で全て13インチ以上、ASUSとHPのみで価格.com上での価格は68,915円~149,800円です。

MicrosoftのOfficeアプリ・OneDriveアプリ・Outlookアプリは使えませんが、それでよければ仕事にも結構使える機種ばかりだと思います。

ただ、ここまで出すならPCのほうがいいんじゃねぇかってこともあります。

Chromebookで十万円以上出すなら用途にもよりますが、PCで10万円前半を買ったほうが満足度は高いと思います。十万円前半なら、HP Spectre x360-13やHP ENVY 13とかが買えます。

2-in-1タイプ

タブレット(2-in-1)タイプで以下の条件で検索しました。

  • カテゴリは2in1タブレット
  • Chrome OS
  • RAM 4GB以上
  • SSD 128GB以上
  • 過去12ヶ月以内の発売
  • 価格があるものだけ

結果は以下の3機種した。ASUSとLenovoで価格は37,473円~40,840円とお手頃。

MicrosoftのOfficeアプリ・OneDriveアプリ・Outlookアプリは使えませんが、タブレット的な使い方ではかなりいいと思います。

タブレット的に使うならばLenovo IdePad Duetは選択肢に入れてもいいと思います。

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まとめ

Chromebookはトラブルや紛失・盗難被害後の処理が簡単。

Chromebookは常にオンラインで使うことが大前提のオンライン端末。

ChromebookではAndroid版MicrosoftのOfficeアプリ・OneDriveアプリ・Outlookアプリは使えなくなった。

Chromebookが適しているのはWebブラウズ、メール、SNS、Web会議などで10インチ程度でタブレットにもなる2in1が向いている。

十万円以上Chromebookに出すなら、同価格帯のWindowsノートPCも十分視野に入るの熟慮すべきである。

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