サブスマホのiPhone 8をiPhone 13 miniにしてから気になるのがApple Watch。今回Series 7が発売されましたが、相変わらずSeries 3は販売継続。ですが、価格につられてSeries 3を買ってはいけませんという話。
歴代Apple Watchの発売価格
Apple Watch Series 1は2016年9月16日に日本で発売されました。そして今はSeries 7。
発売価格を見てみましょう(途中税率が変わったりしているので税抜き価格です)。
簡単な機能比較も加えています。
表はクリックで拡大します。
一番安いのはLTE単独通信機能のないGPSモデル(通常モデル)の40mmないし41mmとなり、Series 3が税別20,727円(Appleの価格設定が税込なので逆算しました)、SEが29,818円、最新のSeries 7は44,363円です。
現行Apple Storeのラインナップで一番安いのはApple Watch Series 3の40mm GPSモデルで税別20,727円なのです。しかし、この価格に惹かれてはいけないのです。
Apple Watch Series 3を買ってはいけない理由
4年前のスマートウォッチであることだけを考えてもすでいOut of Date、時代遅れですよね。
スマホで4年前というと….iPhone 8とiPhone Xが発売された年です。
これだけで結構前の話だということがわかります。
iPhone 8が仮にTouch IDではなくFace IDの製品で今も販売されているとして果たして買いますか?
中古市場でiPhone 8が人気なのはコロナ禍でTouch IDであるだけの理由です。
・メモリが8GBと現行のSEや7の1/4しかない。
・4年前の製品で今後のWatchOSがサポートされない可能性が高い(8GBというメモリの少なさが制約になる可能性も高い)。
・昨年発売された廉価版SEのほうが高機能で価格差は1万円程度にとどまる。
なぜ今だにAppleがSeries 3を販売し続けているのか確たる理由はわかりませんが、他のスマートウォッチとの価格競合を考えてのことかもしれません。
一旦ユーザーを取り込んでしまえばこっちのものということかもしれません(邪推)。
Apple Watch SEは良い選択
Series 3を除外するとApple Storeで現行販売モデルはSEとSeries 7のみになります。
最安は小型(40mmまたは41mm)で税別価格にしてSEのGPSモデル40mmが29,818円、Series 7のGPSモデル41mmが44,363円です。ちなみに、Series 6が税別38,000円です。
一つ前のSeries 6と合わせて機能比較してみます。
SEとSeries 6やSeries 7との違いは
・常時表示の有無
・血中酸素ウェルネス(SpO2)の有無
・心電図の有無
です。
これらの必要性をよく考えてみましょう。
心電図は使ったことがありませんが、常時表示・血中酸素はApple Watch以外での利用経験から申し上げると無くても全然問題ありません。
常時表示:
あるほうが便利であるのは疑いありません。Apple Watchの現在のWatchOSと現在のSeries 6/7の常時表示はかなり改善が進んでいます。常時表示がないために不便でApple Watchを離れた人も多いでしょう。
Series 6で常時表示ON/OFFでのバッテリー消耗をガチ比較された記事を見つけました。
<外部リンク>
【検証】Apple Watch Series 6の常時表示オン/オフでバッテリー電池持ちを比較。24時間以上の驚愕結果! | ガジェットブログのコビガジェライフ (kobi-gadgetlife.com)
やはり結構違います。これいいと思うかどうかは個人の使い方と何を重視するかですのですので、一概に良いの悪いのという話はありません。
血中酸素ウェルネス:
筆者は現在睡眠中および随時でのSpO2(血中酸素濃度)測定機能がついたGarmin Instinct Dual Powerを使っています。SpO2測定が面白いと思ったのは最初の数日のみです。あくまで参考値にすぎず医療用で指先透過型のSpO2測定ではなく手首での反射測定なので誤差も大きく95を下回ることは普通にあります。
本気で必要ならば医療用パルスオキシメーターを一万円程度で買ったほうが無難です。Apple Watchは医療用機器ではないのであくまでオマケ機能です。
正直なことを書くなら一週間で飽きちゃて見なくなります。
心電図:
海外などでは命を救ったなんて例があります。これとて健康診断や人間ドックを年に一度受けていればいいことですし、本当に心の臓の具合が怪しいなら循環器内科で診察を受けたほうが良いでしょう。必要であれば医師が24時間の心電モニター装着を指示します。そちらのほうがApple Watchより圧倒的に正確です。Apple Watchは医療用機器ではないのであくまでオマケ機能です。
Apple Watch購入を検討するなら、全体的にコストパフォーマンスを考えるとApple Watch SEは非常に良いのではないかと思います。
Apple Watch SEのメリット
SEのメリットを掲げます。
・2020年9月発売のまだ新しいモデル
・メモリは最新のSeries 7と同じ32GB
・解像度もちょっと前までの主力だったSeries 6と同じ
・Series 7より1万5千円ほど安い
・Series 7にあってSEにない常時表示は人により好みが分かれる
・Series 7との最も大きな違いである血中酸素ウェルネス・心電図などは無くても全然問題ない機能
たとえは変ですがiPhone SE (第2世代)とiPhone 12/13との違いほどの違いはありません。
ただし、SEはSeries 7に比べると相対的に充電が遅いです。Series 7は高速充電に対応しSEと比べると結構な差があるようです。
同条件で常時表示なしのSEの駆動時間と充電時間、常時表示ありで7の駆動時間と充電時間をガチ比較したサイトなどを探してみましたがちょっと見当たりませんでした、残念!(自分で両方は買えないですから他力本願)
逆にSeries 7を買ったほうが幸せになれそうな人はこんな感じでしょう。
・常に最新モデルでないと気がすまない人
・少しでも表示エリアは大きいほうが良い人
・常時表示がどうしても欲しい人
・血中酸素ウェルネス・心電図の全てあるいはいずれかが必須だと確信がある人
・ちょっとでも高速充電のほうがいい人
ま、どうでしょうか?
価格差およそ1万5千円で常時表示(と血中酸素ウェルネス・心電図)に支払う価値を認めるかどうかです。
良いとか悪いとかいった話はありません。
使い手の価値観次第。
SEを購入して使って不満になってきたら来年Series 8を買えば良いとも思います。
筆者個人は現在のGarmin Instinct Dual Powerは常時表示しているので、やはり常時表示は相当便利で必要だと思っています。ただそのために44mm/45mmのサイズだと実売でSEが36,800円、Series 7が52,800円。価格差16,000円は悩みます。
いっそSEが販売終了になれば諦めもつきますが(笑)
まとめ
Apple Watch 3は現在も販売されているが4年以上前の古いモデルでありメモリも現行モデルの1/4しかないので、将来のWatchOSアップデートに追従できない可能性が高いので、買わないほうが良い。
Apple Watch Series 6やSeries 7の血中酸素ウェルネス(SpO2測定)は経験的数日使えば飽きるし、コロナ感染してしまった場合は医療用パルスオキシメーターが必要である。
常時表示は進化していとはいえ、ただでさえ18時間しかもたない(経験的には1日半程度はもつ場合が多い)Apple Watchのバッテリーを常時表示で食わせることはないが、コスパを考えるとSEを検討する余地はある。