旅に不可欠の宿、その宿の予約サイトは多数ありますが、国内のみならず世界をカバーしているのがBooking.comです。どの予約サイトでもそうですがそのサイト自身については良い評判と悪い評判の両方があります。ここではBooking.comを多く利用している筆者がBooking.comを賢く利用するコツを紹介します。
Booking.comの評判
いろいろネットで評判を見ていると以下のように大別できるのではないか?というのが筆者の個人的な感想です。
国内旅行・海外旅行を問わず、移動手段から宿まですべて自分で手配する完全個人手配旅行に慣れている人の評価は高いように思います。
一方、個人手配旅行に不慣れな人は評価が悪いものが多いような気がします。
特に旅行先が海外になると顕著のようです。ただし、これはあくまで筆者の感覚であり客観的事実に基づくものではないことをお断りしておきます。
Booking.comを賢く使うこつ
Geniusプログラムを使う
Booking.comにはGeniusプログラムというものがありまして、Geniusメンバーになるといろいろな特典が受けられるようになります。
Geniusレベル1
・税・追加料金を除いた料金に、10%の割引が適用されます。(対象ホテルや対象部屋はある程度限定的です)。
Booking.comアカウントを保有しているだけで、Geniusレベル1の割引を利用できます。
有効期限はありません。
Geniusレベル2
・税・追加料金を除いた料金に、10%または15%の割引が適用されます。
・対象施設・対象プランで無料の朝食を楽しめます。
・無料の客室アップグレードで滞在をさらに満喫できます。
これらはすべてが同時に受けられるわけはなく、施設やプランにより受けられるメリットは異なります。もちろん対象にならない施設やプランもあります。
予約の際にGeiusプログラムに参加している施設を選ぶのもポイントです。これは施設がGeniusプログラムに参加する条件に、「3件以上のクチコミを獲得」かつ「クチコミスコアが7.5以上」というのがあるからです。(2021年10月時点)
2年間で5回の滞在を完了すると、Geniusレベル2のステイタスが(退会しない限り)終生得られます。退会しない限り有効期限はありません。
クチコミスコア8.5以上の宿を選ぶ
宿のクチコミレビューを見ていると、スコア7以下のところはやはり苦情っぽいレビューが多くなるようです。
理想的にはクチコミスコア9以上(最高レベル)の宿を選ぶことですが、9を超えると価格も跳ね上がることが多いので、価格とレベルのバランスです。
Booking.comの検索フィルター条件にはありませんが、スコア8.5以上のところが良いと思います。
最低限でもスコアは8以上を選ぶこと。
絶対にスコア7以下で妥協しないのが大切です。
クチコミに対してまめにホテル側の返信コメントがついている宿は好ましいと思います。それだけ顧客を大切にしているということで、クチコミもホテルがちゃんと見ているという証拠でもあります。
海外では特にスコアは重要で、スコア9以上の宿は高級な宿が多いですが、治安面で問題がありそうな場所にある宿はまずありません。その代わり安くはないですが命あってのものなのであまりケチらないほうがよいと思います。
他のサイトのクチコミも参考にする
特に海外のホテルなどでは、予約は最終的にBooking.comで良いと思いますが、クチコミや宿情報などはexpediaなど他のサイトも参考にしましょう。
Booking.comのクチコミは、実際に宿泊した後にBooking.comからレビューしてくださいメールがありまして、各種スコアや文章レビューを書くことになります。
泊まってもいないレビューは書けない仕組みになっているのでヤラセとかは考えにくいです。
ただし、ホテルで何か不愉快なことが一つあるとそれが全体の足をひっぱってしまい否定的レビューになることもありますので、できるだけ多くのレビューを読むことが重要です。絞り込んだホテルについてはBooking.comやexpediaのレビューに全部目を通しましょう。
キャンセル無料を選ぶ
当然ですがキャンセル無料の部屋(宿)を選びましょう。
Booking.comでは部屋を選ぶときに、キャンセル無料と返金不可の部屋の両方がリストされるので間違って返金不可の部屋(プラン)を選ばないように十分確認しましょう。
キャンセル無料といっても、7日前までのキャンセルに限って無料でそれ以降は100%のキャンセル料といったところもあれば、当日午前0時までなら無料でキャンセル可能というところがあります。
国内のホテルならキャンセルして別の宿を取ることは別に大きな問題にはならないことが多いですが、海外では間にBooking.comが入ることで話がややこしくなる場合があります。海外の場合はよーく調べて調べ倒して宿を決めて、やむをえない事情が無い限りはキャンセルや変更などは避けるほうが良いです。
キャンセルや変更の可能性がある場合、海外であれば直接宿に予約するほうが良いです。
間に業者が入るとキャンセルや変更はそのエージェントを通せということになり、エージェントもいい加減(Booking.comの担当者すべてが素晴らしいわけではないと思うので)だと話がこじれます。
現地決済にする
Booking.comなどでは事前決済と現地決済が選べる場合があります。
ここはかならず現地決済を選びましょう。
事前決済だとキャンセルや宿の変更・日程変更などの際に払い戻し(差額払い戻しも含む)が発生しクレジットカードを通じて返金されますが、これにはホテル側には一定額の手数料がかかるわけです。
事前決済で何度もキャンセルを繰り返すとあまりいいことにはならないと予測できます。
Booking.comに限らず予約の際は必ず現地決済の宿を選ぶこと。
海外のホテルは調べて調べて調べまくる
筆者は一人旅、家族旅行あわせてツアー利用以外で十数回海外旅行をしており、うち8回は個人手配旅行の一人旅です。
このときはまだBooking.comユーザーではなくて、インターネットも今ほど高速接続ではない時代でしたが、ネットで宿を探しまくりいろいろなサイトの情報をあつめ、ホテル周辺の情報をさがしまくったりして、相当な時間を費やして宿を調べました。
直近では2019年のSFC修行でシンガポールに2度行き、その宿はBooking.comで取ったものです。
今はそのホテルの周辺の状況などはStreet Viewで見ることができますので、思ったよりうらぶれた路地を入っていくところだったなどということは避けられます。
海外のホテルの場合、日本語のクチコミやレビューは極端に少なくなりますので、頑張って英語のコメントや情報を読みましょう。今はブラウザ上でサイト内容の翻訳表示もできますので、日本語以外の情報を読まない理由はありません。
海外のホテルのコンファメーションレターは要確認
注意したいのはコンファメーションレター。海外のホテルに直接Web等から予約をとると、後日ホテルからコンファメーションレター(通常は英語でしょう)がきて予約内容の確認が来る場合があります。そして、要返信である場合も少なからずあります。
直接予約を入れたホテルからコンファメーションレターが来た場合、英語であっても必ず最後まで読みましょう。返信が必要であればかならず返信すること。放置すると予約が取り消される場合もあります。
コンファメーションレターが来なくても、こちらから予約確認(コンファーム)メールを出すと良いと思います。日本国内なら予約が取れていなくても、まあなんとかなりますが、勝手が違い言葉も違う海外では、できるだけトラブルのリスクは避けておくのがいいです。
現地へ行って宿がないなんて悲惨ですよ。
まとめ
Booking.comは個人手配旅行になれた人には評価が高く、そうでない人には評価が低いように思える(筆者の感覚)。
Booking.comでは割引などの特典があるGeniusプログラムがある。
Booking.comでは海外・国内をとわず最低でもクチコミスコア8以上の宿を選ぶこと。できれば8.5以上、9上にすれば理想的だが、一般にクチコミスコアがあがると価格も高くなる。
現地決済でキャンセル無料の宿を選ぶこと。
キャンセル無料といってもXX日前までという条件があるのが普通なので、その条件をよく確認すること、
海外の宿でキャンセルや日程変更の可能性があるなら、ホテルへ直接予約を入れるほうがキャンセルや日程変更が第3者を介することなくスムーズに行える。
海外のホテルからコンファメーションレターが来たら英語でも全部ちゃんと読んで、必要であれば返信すること。怠ると予約を取り消されることもある。