容量だけでガッカリ・使えねぇという声ばかり目立つApple純正のMagSafeバッテリーパックです。実際に購入してつかっみると、他のモバイルバッテリーにはない機能満載の凄い奴であることがわかりました。
MagSafeバッテリーパック詳細
AppleがiPhone 12/13シリーズ用に開発し販売しているMagSafe対応のモバイルバッテリーです。
項目 | 説明 |
---|---|
商品名 | MagSafe バッテリーパック |
大きさ | 95.8 x 64.2 x 11.3mm iPhone 12/13 miniの横幅が64.2mmで同じ幅です |
重さ | 113.8g |
容量 | 7.62V / 11.13W (1.460mAh) 一般的なモバイルバッテリー換算では3,008mAh |
USB | ライトニング |
MagSafe | 5W:バッテリーからiPhoneへの充電 15W:20W以上の電源につなぎながらのiPhoneへの充電 |
Qiとの関係 | Qiと互換性があり、5Wおよび7.5Wで充電可能 (7.5WはApple独自規格でありiPhone 8以降で利用可能) |
パススルー充電 | MagSafeバッテリーパックに27W以上の電源をつなぎながらバッテリーパックとiPhoneの両方に充電可能 |
リバース充電 | iPhoneに電源をつなぎながらMagSafeバッテリーパックへの同時充電が可能 |
希望小売価格 | 11,800円(税込) |
パススルー充電、リバース充電では結果的に両方を充電できますが、iPhoneの充電が優先されiPhoneのバッテリー残業が80%以上になってからMagSafeバッテリーパックの充電が始まります。
iPhone 13 mini接続時の大きさ写真
実際にMagSafeバッテリーパックをiPhone 13 miniに貼り付けた写真です。
幅はiPhone 13 mini、MagSafeバッテリーパックともに64.2mmとピッタリ同じなので、そのまま磁石で貼り付けると一体化します。
miniを狙いにつくっているだけあって、カメラにかかったりしていません。カメラを超広角にしてみても画像にMagSafeバッテリーパックがかかるようなヘボなことにはなりません。
コネクタ側を見るとライトニング端子が2つ並んでいる不思議な光景。
厚みは裸のiPhone 13 miniよりやや分厚い感じ。
ケース無しでiPhone 13 miniに装着すると磁石でガッチリ張り付き、双方ツルツルなので手が滑って剥がすのにちょっと苦労するくらいですので、iPhoneあるいはMagSafeバッテリーパックにケーブルを装着したままケーブルだけ持ち上げたくらいでは、張り付いている相方が落ちるようなことはありません。
iPhone 13 miniを充電する
実際にiPhone 13 miniを充電してみます。
上のスクリーンショットはiPhone 13 miniは充電済みで、購入直後のMagSafeバッテリーパックを貼り付けました。
MagSafeであることの証である緑の輪と緑の雷が表示されています。
この状態で電源をMagSafeバッテリーパックに繋ぐと下側のMagSafeバッテリーパックの周囲の輪の上側に雷マークが小さく表示されます。
バッテリーウィジェット
MagSafeバッテリーパックの残量はiPhoneのバッテリーウィジェットで正確に把握できます。
左からiPhone本体のバッテリー残量、その右側がMagSafeバッテリーパックの残量、Apple Watchのバッテリー残量です。
AirPodsとかを繋ぐとそのバッテリー残量も出て、めでたく輪っか四つが表示されます。
実はAirPodsでなくても筆者が使っているSONY WF-1000XM3でもBluetooth接続してSONYのHeadphoneアプリを入れるとちゃんと残量表示がされます。
エネルギー充填400%です、艦長、いつでも発射できます!状態。
使ってみてのメリット・ディメリット
メリット・ディメリット・向き不向きはiPhoneやモバイルバッテリーの使い方で個人個人で大きくことなり、決して唯一の正しいものがあるわけではありません。
メリット
- Apple純正であり安全・安心感が高い。
訳のわからない中華バッテリーとかあぶなくて使えないでしょ! - Appleは環境問題を非常に重視する企業であり、JBRC会員企業なのでバッテリーリサイクルもJBRC協力店で回収してもらえる。あるいは正規サービスプロバイダやApple Storeでも確実に回収してもらえる。JBRCにも加入せず売りっぱなしで回収しない中華メーカー*とは雲泥の差です
- iPhone 12 mini / iPhone 13 miniとピッタリ同じ幅のサイズでありケース無しで装着するとガッチリ一体化してポケットやカバンの中ではそう簡単に外れたりしない。
- 使ってみて発見したのであるが、装着状態で横むけにカメラを構えると、厚みが増すのでiPhoneを支えるのが容易になり写しやすくなる。
- 使ってみるとカメラのみならず普通に使う時でもしっかり張り付くのでグリップしやすくなるのはありがたい。
- 30W程度のGaN小型PD対応充電器とTYPE-CライトニングケーブルがあればiPhoneとMagSafeの両方を充電できる。
- MagSafeバッテリーパックは長時間電源を繋いだままでも問題ないので、通常は30W程度のPD充電器につないでおけば高速な15W充電パッドとして使え、外出するときはそのまま電源を抜いてMagSafeバッテリーパックとiPhoneをくっつけたまま持ち出せる。
- iPhoneのバッテリーウィジェットで正確に残量を知ることができる。バッテリー本体に残量LEDがないから使えねぇといいう人がいるのですが、それ本当に使いますか?筆者は10個以上のモバイルバッテリーを持っていますが、LED残量インジケーターってほとんど使いません。充電するときにどれくらい時間がかかるかの目安程度です。それよりはバッテリーを接続している時にiPhoneで残量把握できるほうが遥かに助かります。
- Qiと互換性があるのでiPhone 8〜11は7.5Wで、Android(筆者の場合はGalaxy S21 Ultra 5G)も5Wであるが充電可能である。
*例えばAUKEYはJBRC会員会社ではないのでJBRC協力店舗では回収してもらえません。AUKEYに対してAUKEY自身が回収しているのかと質問したところ、回収はしていないので自分で回収してくれる店舗を探して回収してもらえといった趣旨の完全に環境無視の回答でした。こういうメーカーは絶対買ってはいけません。一時が万事で万が一の時期のときにも絶対知らん顔されます。
ディメリット
- なんと言っても価格が高い。もう少し安くなりませんかね>Apple
高い!とおっしゃる方のご意見に100%同意します。 - 電源接続無しでは5Wという最低規格での充電なので充電速度が遅く、iPhoneを派手に使いながらだとバッテリー消費が充電を上回るので、ゲームをしながら充電というのは向いていない。iPhoneを使っていないときにバッテリーを補充してトータルでの使用可能時間を伸ばすという発想で作られている。バッテリー消費の大きなアプリや使い方を長時間できるようにはなっていない。
これは他のとにかくガッツリチャージ型のものとは違うのですが、これが不満なら他のものを使ってくださいというというところです。 - 110gほど重くなる。
わかっちゃいるけどねぇ。重くなるのが嫌ならiPhone 13 Pro Maxでも買えば良い、と思いますけどね。重さ増やさずにバッテリー容量増やせなんてのは今この瞬間の技術では不可能ですから、ないものねだりしてわがまま言うんじゃねぇって感じ。もちろん筆者も気持ちは同じですが、論理的に不可能なことを強請っても仕方ないでしょ。
MagSafeモバイルバッテリーの充電特徴
MagSafeバッテリーパックの充電はiPhoneのバッテリー保護を重視して作られています。
これはNFCループによりiPhoneのバッテリー情報をMagSafeバッテリーパックが知ることができると同時に逆もできているわけで、ここが他社のモバイルバッテリーとの最大の違いです。
- iPhoneのバッテリーが熱を持つと80%以上の充電を制限することがある。温度が下がれば充電が再開される。
- iPhoneの「バッテリー充電の最適化」(設定>バッテリー>バッテリーの状態)がオンになっている(デフォルトはオン)場合は、iPhoneの充電完了目安通知がロック画面に表示される。すぐにフル充電が必要な場合は通知を長押しして「今すぐ充電」をタップする。
まとめ
他のワイヤレス充電対応モバイルバッテリーとは全く異なった特色を持つのがMagSafeバッテリーパックです。
MagSafeで強力にくっつくので、iPhone 12 mini / iPhone 13 miniをお使いの方はサイズもぴったりなので重さ以外は違和感なく使えるでしょう。ただし、価格は違和感ありありなので、価格が許せる・我慢するという方は買う価値ありです。
ゲームのプレイ時間を伸ばしたいという用途には無理です。iPhoneを使っていないときにバッテリーを回復させるような使い方に向いています。