Apple WatchはSeries 2からApple Pay Suicaに対応しており、筆者もSeries 3からのApple Payで何度かSuicaを入れて使いましたが結構不便な点が目立ってしまって、今のSeries 7では全く使っていません。
Apple WatchのSuicaを今は使っていない!
筆者がApple Watchで最初にSuicaを使い始めたのは、今を遡る6年前の2016年暮れ近くにApple Watch Seres 2 Nike+を買ってからです。
腕時計(スマートウォッチ)をかざすだけで改札を通れるなんて、すっげぇ未来人的行動のように思えて舞い上がって使っていました。さりげなく手首をJRのSuica読み取り部にかざしてゲートがパッと開くとき、「えっ?何事?あの人なんなの?」という後ろの人の視線を背中で勝手に感じて、勝手に悦に言っていました。
その後、Apple Watchを買い替えて世代を重ね、今のSeries 7ではSuicaは全く使っていません。あれだけ自己満足の頂点にいたのにどうして?
Apple Watch Suicaが筆者的にNGな訳
理由1:iPhoneと同時に入れられない
Apple Pay対応クレジットカードの場合は、基本的にはiPhoneとApple Watchの両方にインストールできます。両方にインストールしてあることで、Apple Watchをつけていなくても、あるいはiPhoneをもっていないくても、どちらか片方だけあれば決済できます。
しかしSuicaの場合は、論理的にどこか1箇所にしか存在できません。他の電子マネーやクレジットカードは残高情報をセンターのコンピューターが保持していますが、Suicaの場合はカードの中に残高情報を持っているからです。それが故にSuicaはスマホが機内モードや圏外であっても使えるのですが、電子マネーやクレジットカードは利用時に必ず通信できないと使えません。
筆者はGARMIN Instinct 2 Dual Powerも併用しており、いつもいつもApple Watchを身につけているとは限りません。気まぐれにどちらかを装着するわけで、その度にSuicaを移動するといったクソめんどくさいこはできません。それに、Apple WatchにSuicaが入ったままApple WatchではなくGARMIN Instinct 2 Dual Powerをつけて出かけると、駅で今更の切符を買う羽目になります。
理由2:左手のApple Watchは自動改札の読み取り部にはかざしにくい
右手にすればいいじゃないかと思い、一時右手にApple Watchをつけていましたが、これがどうしても慣れることができず、違和感ありありのストレスありあり。
ぐわぁーーー、だめじゃーーーーー!
左手首に装着すると違和感はなくなりますが、改札を通過する時によく言われるとおり左手首を右側のリーダーの上に翳さなくてはならない。手ぶらや身軽なときは良いです、大きな荷物を右手にもっていると左手首をかざすのに一苦労だったりします。
理由3:レジ周りがごちゃごちゃと狭い店では手首をかざしにくい
どこの店でも、特に飲食店ではレジ周りがゆったりしているはずはなく、大抵は狭いスペースにレジを置いていたりします。
一時大画面Androidで背面中央部にFelicaアンテナがある機種を使っていたときに、レジのリーダー周りがごっちゃごっちゃしていて、普通にスマホの両サイドを持った状態ではかざしにくいというケースが何度かありました。
筆者は手が大きい方なので、左手首のApple Watchをかざすには手を握ってスペースを減らして手首を曲げてぎりぎり読み取れるようなことがあったと記憶しています。さらに冬場だとダウンを着てて手首部分もオーバーサイズになっていて、余計にかざしにくい。
iPhoneの場合はFelicaのアンテナは上端にありますから、愛用iPhone 13 miniの上端部をタッチできないようなレジは未だかつて遭遇したことがありません。
理由4:改札エラー発生時に超絶めんどくさい
以前の経験ですが、入場の時にApple Watch Suicaを自動改札が読めたはずが実は読めていなくて、フラッパーも閉じるタイミングが悪くて、そのまま通れてしまったことがあります。
この場合、入場記録がないので出場できずキンコンキコン!。
iPhoneのSuicaであれば、Apple PayでSuicaを表示させて駅員に渡すと処理してくれますが、これがApple Watchになると、不精者筆者にとっては超めんどくさいことになります。
すなわち、以下のような手順をふんでヘルプモードにして手から外して駅員に渡す必要があります。
[公式] 日本で iPhone や Apple Watch の Suica や PASMO を使う
https://support.apple.com/ja-jp/HT207154
<iPhoneでヘルプモードにする方法>
- Walletアプリを開く
- Suicaを選ぶ
- 詳細ボタン(「…」)をタップして「カードの詳細」をタップする
- 「ヘルプモードをオンにする」をタップ
- 外して駅員に渡す
<Apple Watchでヘルプモードにする方法>
- Apple Watchを手首から外す
- パスコードを入れてロック解除
- サイドボタンをダブルクリック
- スクロールしてSuicaを選択
- Digital Crownを回して「ヘルプモードをオン」にする
- Apple Watchのディスプレイを下向きにしたままボタン類には触らないように駅員に伝えてから手渡します。
駅員に渡すところで駅員がボタンを誤って押してしまったり、他の理由でヘルプモードが解除されてしまい、駅員の操作にApple Watch Suicaが反応しないので、「だめですねぇ」とか言ってやりなおすことになったり….。
なんかちょーめんクセェ。キンコン鳴ってしまって焦っている時に、こんなクソめんどくせぇ手順なんかおぼえちゃいねぇぜよ。頭真っ白って感じだし。
Suica以外は入れています
Suica以外のクレジットードなどは入れていて、時々使うことがあります。
これはクレジットカードは自動改札とは無縁だし、iPhoneとApple Watchと物理カードの三通りの方法のいずれでも使えるので、上記の全ての理由をクリアしているからです。
Suicaが端末側に残高を持つ限りは、iPhoneとApple Watchの両方にSuicaを入れることは不可能でしょうから、この先筆者がApple Watch Suicaを使う可能性は今のところゼロです。