執筆マシンとして優秀なIdeaPad Duetを軽量化、700gを切った663gにできたが…

執筆マシンとして優秀なIdeaPad Duetを軽量化、700gを切った663gにできたが…

 IdeaPad Duet Chromebookはこれまでのレビューのとおり、テキスト書きマシン(執筆マシン)としてとてもいい!のですが「重くはないけど軽くもない」というぎりぎり1kgを切る重さがありました。iCleer IC-BK08SEを使ってついに663gになりました。

★合わせて読みたい★
Lenovo IdeaPad Duetをテキスト書きマシンとして評価する

その1:スペックとキーボード
その2:Googleドキュメント
まとめ

重さの原因と対策

 最大の原因は230gもある磁石内蔵でクロス貼りのリアカバー(スタンドカバー)です。キーボードと合わせると481gとなり本体442gより重くなるという本末転倒の状況です。重いのはリアカバーなのでリアカバーを外せば693gですが、スタンドがありませんので最も軽量な小型スタンドを入れても700gを超えます。700g未満を目標に軽量化するならリアカバーとキーボードをセットで考えないといけません。

方針1:リアカバーは使わない
方針2:キーボードも軽量なものを使う
方針3:重いスタンドは使わない

 そんなものあるわけないじゃん!って感じですが、探して見つけました。筆者はこれまでiCleverのキーボードを度々使って紹介しており、まだ紹介していないiCleverのキーボードの中に有力な候補がありました。

実使用経験からお勧めできる三つ折りキーボードはiClever一択
https://aichanworld.com/wd/2022/04/02/post-23188/

この記事で少し触れているIC-BK08の改良版IC-BK08SEです。これはタッチパッド付き三つ折りキーボードIC-BK08に折りたたみ小型スタンドを内蔵させたものです。

 これを使えばいいんじゃん!ということで早速GETしてレビュー!



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総重量663gを達成

 リアカバーとキーボードを外して、IC-BK08SEのスタンドを使ってIdeaPadを載せてみました。

 肝心の重さはどうなったかというと663gになりました。

 スタンド内蔵三つ折りキーボードiClever IC-BK08SEとIdeaPad Duet本体のみです。フルセットのIdeaPad Duet 942gと比べると279gも軽くなります。総重量663gであればポメラDM-250の620gと大差ないレベルにまで到達しているといえるでしょう。

 とりあえず重さだけなら最軽量の部類です。

IC-BK08SE

仕様

 IC-BK08SEは普通の三つ折りキーボードで仕様は次の通りです。

 

サイズ

278 x 91 x 130(mm)

重さ

217g

連続使用時間

50時間

充電時間

2時間

接続可能台数

3台

接続方式

Bluetooth 5.1

内蔵スタンド

 オリジナルのキーボードは251gですのでそれより34g軽いのですが、気になるのはスタンドの構造ですね。メーカーホームページの写真ではよくわかりません。

 スタンドは折りたたみ式で開いた状態の観音開きになる部分の裏側に180度折れ曲がって状態でへばりついています。

 少し開いてみましょう。

 ぱっと見すごくちゃちにみえて、特にスタンドを支えるステーの部分が本体側の細長い溝にはまっていてすぐ折れちゃいそうだと思いましたが、実はこのステーの上限の部分は金属の棒が入っているのです。写真にはありませんが、スタンドを支える蝶番の部分もプラの棒ではなく金属の芯が入っています。

 もちろん乱暴に扱えばプラの部分が破損する可能性がありますが、普通に丁寧に扱えばすぐに壊れることもなさそうな雰囲気。

キーピッチと配列

 キーピッチはオリジナルの18mmに比べコンパクトな16mmです。

 大きさをオリジナルと比べるとタッチパッドを埋め込んでいる分キー部分が狭くなっているのがわかります。

 キー配列はスペースの左右に「英数」と「かな」があり、オリジナルキーボードではこれらのキーでアルファベット入力とローマ字入力を切り替えますが、IC-BK08SEでも全く同じように働きます。それ以外は英語配列に準じたものが白のシルク印刷されていますが、Chrome OSは何もしないと日本語キーと見るので、グレー印刷されているほうの文字(記号)入力します。

 例えば「2」キーでシフトと併用してでくる記号は白文字の「@」とグレーの「”」がありますがIdeaPad Proではグレーの方の印刷文字で出てきます。すなわちシフト+「2」では「”」が出ます。「2」のシフトが「@」なのは英語配列であり日本語配列では「”」となるからです。

 このあたりは普通に日本語配列で打てばほぼ問題ないと思います。

使ってみた感想

 実際にIC-BK08SEで入力してみると18mmの標準のキーボードとはかなり違うといえます。バックスペースを叩くつもりでタッチパッドをタッチしていまい、たまたまカーソルが画面下部のシェルフのアプリアイコンの上にあると、その位置のアプリが起動してしまったり、バックスペースと間違えてタッチパッド上部左端のfnキーを押してしまったりというのが多発しました。

 人間の適応能力というのは大したもので、しばらく使っているとこれらには指が慣れてくれました。さわってみて諦めないでしばらく使っていると概ね慣れてくると思います。

 使ってみてちょっとやだなと感じたのがスペースキー左側の「英数」キーの手前に蝶番部分が出っ張っていること。これが邪魔で「英数」キーが使いにくいのは間違いない。

 下の写真のように「英数」の真下から親指を伸ばすと蝶番が邪魔ですので、スペース側から親指を曲げて押すほうが邪魔になりません。あるいはホームションから少し左手を下げて、人差し指か中指を使えばOKです。

上の写真のようにすると蝶番の突起に親指があたり「英数」が押しにくい。

親指を第一関節から曲げて側面で「英数」を押すと蝶番に邪魔されない。

 また軽くするために剛性にややかけているのだと思いますが、タイプのたびに少し筐体全体にカシャカシャと音が響くようで気になるといえば気になる。

 全体的にみたおすすめ度は「4」です。

「お勧め度:★★★★☆」

 このように気になる点はありますが、世の中に完璧になものは存在しません。

 iClever IC-BK-08SEというスタンド内蔵タッチパネル搭載軽量三つ折りキーボードを使うと総重量は663gと驚くべき軽さになるので軽さ最優先であるならばこの組み合わせが良いといえます。

 キーピッチなどは使えば慣れますが、本体と一体化していないのでバッグからだしてパッと使うという使い方はかなり厳しくなり、ヒンジやキックスタンドで支えないので膝の上で使えません。

 そういう点に問題なければこれはかなりいい感じの組み合わせだと思います。

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