仕事やブログなどの趣味で文章を書く方であれば、IPadやスマートフォンを使って隙間時間や出先でちょっとタイピングして続きを書きたい場合があると思います。その時に必要なのがモバイルキーボードです。今回はモバイラー歴の長い筆者が、後悔しないキーボードの選びを紹介します。
モバイル用キーボードを選ぶポイント
ズバリ、モバイル用途では以下の点を気にするべきです。
・折り畳みかストレートか?
・重さは?
・Chromebookで使うか?
・Googleドキュメントは要注意
理想的なのはiPad Proであれば筆者が愛用しているLogicool Combo Touchなどケース一体型のサードパーティ製かApple純正です。不満はあれどもタイプに関しては専用機ですのでこれらより優れた機能を持ちソフトウェアと相性が良いものは見当たりません。欠点は重いことと高いです。
この記事では機種専用のケース・キーボード一体型ではなく、汎用のBluetoothキーボードを対象とします。
折り畳みかストレートか?
パッと考えると折り畳みの方が良さそうに思いますが、折り畳みは当たり外れが激しくて外れる確率のほうが高い。
・広げると机の表面から浮いた部分ができるものがあり、この部分の打鍵でたわんだり音が響いてうるさいものがたまにある
・キーボードによってはヒンジ部分が邪魔になる <写真下>
・キーボード周囲に堤防があるものは堤防が指先や爪に当たって邪魔になる <写真下>
・折り畳みはコンパクトだが分厚くなりバッグの中で意外に邪魔になることがある
コンパクトな折り畳みはとりあえず短時間文字が打てればいいや程度の用途向きです。長文をしっかりとタイプをするには向いていません。モバイル環境でしっかりとタイプしたいのならストレートを勧めます。
それでも折りたたみという頃であれば、iCleverのIC-BK26は二つ折りなので開いたときに三つ折りより圧倒的に安定感があります。
これで不足ならMOBO KEYBOARD 2は広げると標準サイズになるタイピング心地のよいキーボードです。ただし、広げた時の左右の側の下を支える足が少々短くて、真横からみるとキーボード中央ユニットが盛り上がった感じになりますが、タイピングには支障ありません。
電池込みだと423gとなり気軽なポータブルとは言えませんが、重さが許せるならLogicool K380は打鍵音がとても静かで剛性がありしっかりとしています。
重さは?
できれば200gをちょっと切るくらいが持ち運びの点から理想ですが、折りたたみでもストレートでも200gをギリギリ切ってさらにしっかりした構造のものは殆ど無いです。
200g未満の折りたたみでおすすめできるとしたら前出のiClever IC-BK26です。構造はパンタグラフキーなので二つ折りにするとそれなりに厚みが出てきますが、iPhone/iPad/Androidのいずれとも相性がよいので、筆者はいつもバッグに入れています。
300g以下が常時携帯できる限界であり200g台が一番機種も多い。
Chromebookで使う?
Chromebookは通常キーボードが付いていますので四の五の言わずにそれを使うのが一番使い心地が良くソフトウェアとの相性も良いです。
最大の問題はキーボード言語切替。Chromebookでのキーボード言語切り替えはスペースキーの左右にある「英数」と「かな」キーか、Shift+Control+Spaceと決まっておりカスタマイズできません。やってみるとこのShift+Control+Spaceのコンビネーションはスゲェめんどくさいのであまり使う気になれません。
Chromebookを日本語で使うなら英語キーは不向きです。スペースキーの左側に「英数」、右側に「かな」がついているMacライクな日本語配列のものを選びましょう。Chrome OSではこれらのキーが言語切り替えとして働きます。
iPad+Googleドキュメントは要注意
実際にiPadでGoogleドキュメントを使ってみてわかった注意点が一つあります。
GoogleドキュメントをIPadOSで使うとき、iPadOSの「Caps Lockを使用して言語切り替え」をONにしても英語/日本語が切り替わりません。
Caps Lockは左手小指で叩くのに手頃な位置にありますので、これを英語/日本語切り替えに使うことが多いのです。Apple純正アプリやMicrosoft Word(iPad版アプリ)、Googleスプレッドシートでは問題ないのですが、何故かGoogleドキュメントではCaps Lockキーを使って言語切り替えができません。
結果的にGoogleドキュメントをiPadで使う時には、Control+Spaceか地球儀キーで切り替えるか、もしくはMacライクな日本語レイアウトであるスペースキーの左右の「英数」「かな」キーがあるものを使ってそれで切り替えるのが一番楽。
まとめ
折り畳みキーボードは当たり外れが大きい。長時間しっかりタイプしたいのであればストレートタイプで300g以下。
iPad/Chromebook/iPhone/Androidを問わず無難に使えるのは、Macライクなスペースキー左右に「英数」「かな」がついたものを選ぼう。英語キーボードを選ぶとどのOSでも言語切り替えは2つ以上のキーコンビネーションでしかできないことが多い。
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