愛用の完全ワイヤレスイヤホン SONY WI-1000XM3が4年以上使用して微妙に不調をきたしてきたので、ネックバンド型ワイヤレスのSONY WI-C100を購入しました。ここ2年くらいのワイヤレスイヤホンの新モデルを調べると市場は完全ワイヤレス(左右分離)一色のようで、左右が細いケーブルでつながったネックバンド型ワイヤレスは細々と見つかるだけ。しかし実用性ではネックバンドが勝ると思うのです。この記事では両者の良し悪しを比べてみますので選ぶ時の参考に!
現行機種を価格.comで調べた
2023/10/29時点で価格.comを検索してみました。
完全ワイヤレスイヤホン
【ジャンル】
家電 > イヤホン・ヘッドホン
【条件】
タイプ > カナル型
接続タイプ > ワイヤレス
装着方式 > 完全ワイヤレス(左右分離型)
構造 > 密閉型(クローズド)
Bluetoothコーデック > AAC
充電端子 > USB Type-C
Bluetoothバージョン > 5.0, 5.1, 5.2, 5.3
【検索結果】
45件、うち2022年以降発売は19件
ネックバンド型ワイヤレスイヤホン
【ジャンル】
家電 > イヤホン・ヘッドホン
【条件】
タイプ > ネックバンド、カナル型の両方を選択
接続タイプ > ワイヤレス
装着方式 > 両耳
構造 > 密閉型(クローズド)
Bluetoothコーデック > AAC
充電端子 > USB Type-C
Bluetoothバージョン > 5.0, 5.2 (5.1, 5.3はグレーアウトして選択できず)
【検索結果】
8件、うち2022年以降発売は1件で「SONY WI-C100」のみ
やはり絶滅危惧種
価格.comの検索結果がちゃんと拾えている保証はないのですが、それでも左右が繋がったカナル型のネックバンド型ワイヤレスイヤホンは絶滅危惧種のようです。
まさか2022年以降の発売機種がSONY WI-C100だけだとは思いませんでした。
価格.comによればカナル型で左右がつながっているネックバンド型だと8機種、2022年以降発売機種はSONY WI-C100一択のようなのです。
電車の中などをみてもイヤホンをしている人の多くは完全ワイヤレスイヤホンのようです。それ以外だと意外に多いのが昔ながらの有線イヤホン。これだと電車の中で落として紛失する危険はありませんね。
左右分離型のメリット・ディメリット
メリット
感じるメリットは人によると思いますが、筆者が感じるメリットはこれ。
・ケーブルレス
・アクティブ・ノイズキャンセリング(ANC)対応機種であってもケーブル同士がこすれるノイズがない
・ケースに入れてしまうので充電忘れのリスクが少ない
・ケースに入れての充電も入れると総使用時間が長い
これは4年間SONY WI-1000XM3を使って感じたメリットです。
左右分離型イヤホンのほうが総使用時間が長いというだろうという意見があるようです。充電ケースで充電すれば確かにそのとおりですが、その間には2時間程度の充電時間が必要になり充電中は使えないことを忘れてはいけません。
デメリット
逆にデメリットはたくさんあります。
・ネックバンド型より価格が高い
・両耳型に比べて連続使用時間が短い
・頻繁に充電を必要とするためバッテリー寿命が短い
・バッテリー充電中はケースに入れないといけないので使えない
・片側、あるいは両側のユニットを失くしやすい(特に運動中は外れやすい)
・リモコンでの各種操作ができない機種もある(停止・再生くらいはできる)
・Bluetooth接続が片方だけ切れたりすることがある
・左右の電池寿命が異なり、スマートフォンと制御接続をしている側(左側が多い)のバッテリーの減りや寿命が早いことがある。
・ユニット内に電池が入るため、どうしてもユニットが重く大きくなる
・電源のオン・オフはケースへの出し入れをしないといけない場合が多く、Bluetooth接続が片方だけ切れたりするとめんどくさい
・イヤホンマイクとしてはマイクと口の距離が長くてこちらの声の明瞭度が下がる
・ちょっとだけ外しておきたいときにイヤホンの置き場・入れ場所に困る、いちいちケースに入れるのは面倒すぎる
ネックバンド型のメリット・ディメリット
メリット
ほぼ左右分離型の逆です。
・連続使用時間が長い(筆者のWI-C100は公称25時間)
・バッテリー容量が大きくそれだけフル充電回数が少なくなりバッテリー寿命も長い
・ケーブルがあるので落としたりしにくい
・リモコンユニットがあるので曲の前後移動や音量、電源オンオフも全て操作できる
・断線しない限り片方だけ接続が切れることはない
・充電ケーブルが鬱陶しいいが、それを承知なら充電中でも使えないことはない
・ユニットが完全ワイヤレスより小さくて軽いのでむしろ目立たない
・リモコン部にマイクが仕込まれているため、口との距離が近く手で持って口の側にもってきて喋ることも可能
・ちょっとだけ外したい時でも、耳から外して首から下げておけば良いだけ
ディメリット
・ケーブルが煩わしい(しまう時も装着するときも)
・アクティブ・ノイズキャンセリング(ANC)対応機種の場合、ケーブと衣服や肌が擦れる音が気になる場合がある。
・ともすると充電を忘れて使いたいときにローバッテリーになることがある
トレンドに惑わされない選択を
完全ワイヤレスとネックバンドのそれぞれの特徴をみて、自分の用途や好みに応じた選択が必要であり、トレンドに惑わされてはいけません。
といってもネックバンド型は冒頭のとおり絶滅危惧種なので選択の余地が少ないのが実情ですが….。
裏を返せば完全ワイヤレスは怪しい中華製から高価な有名オーディオメーカーのものまで種類が多くてどれを選べば良いのかわからず、製品ごとのバッテリー駆動時間や音質には激烈な差が出やすいのも事実です。
どちらか片方だけにこだわるよりはそれぞれで気に入った1機種を見つけるのがよろしいのではないでしょうか。そして状況により使い分けるのが一番です。