改悪重なるEvernoteからの脱出先として有力なのはMicrosoft OneNoteとNotionです。どちらとも決め難いので2週間ほど併用してみました。その結果、Notionへの移行を最終的に決定し、スマートフォンからはOneNoteアプリを削除しました。筆者のおすすめはNotionというのが結論です。
Notionにした理由
なぜOneDriveではなくNotionにしたのか、脱Evernoteを考えている方の参考になればと思います。
理由1:スマホアプリの軽さと小ささ
OneDriveもNotionも元データはクラウド上にあるのは同じですが、Notionはローカルにキャッシュ以外のデータを持ちません。
一方OneDriveはオフラインでも使うコンテンツをローカルに持ちます。
その結果Notionアプリは小さく軽いが、OneDriveアプリは大きく重いし同期に結構なタイムラグがあります。
iPhone版のアプリは、筆者の場合データ込みでアプリサイスが2.5GBにもなる一方で、ローカルデータを持たないNotionは250MBほどです。
Notionアプリのほうが動きが軽くて小さくモバイル向きです。
理由2:エクスポート
Evernoteの経験から、OneNoteあるいはNotionからの脱出経路を把握しておくのは重要です。
OneNote Mac版はPDFに書き出す事しかできません。Windows版では下記スクリーンショットのような形式が選べます。
OneNote以外へのエクスポートであると考えると、Word形式、PDFあたりが形式です。WordやPDFが他のソフトでインポートできるとは思えないですが、ないよりはマシでしょう。全体を一気にエクスポートではなくノートブック単位でのエクスポートとなります。
一方でNotionはデータベース全体を一括してエクスポートできます。
形式はPDF、HTML、マークダウンとCSVとなっています。HTMLでエクスポートすると、PCローカルでブラウザでNotionの階層構造のままでエクスポートした内容を閲覧でき、これまでの情報閲覧には好適です。しかし全体を通しての検索などはできません。
理由3:記録できるデータの柔軟性
OneDriveは、ノートブック>セクション>ページという階層構造が決まっていて、ページの中にテキストやイメージなどを貼り付けることができます。
ページはちょっとクセがあって、ワードのテキストボックスのような感じでページ内に配置できるので、単なるプレーンテキストとはちょっと違います。これが良い点でもあり嫌なところでもあります。Evernoteやメモ帳などになれているとなんか慣れない….。
慣れればNotionがもつ柔軟性が非常に役立ちます。
上記のサイトに例がありますが基本的には、
・メモ(テキスト、ToDo、画像、URLリンクなどなど)
・表形式のデータベース
などがあります。
テンプレートが非常に豊富なのが特徴でもありますが、これについては何十種類ものテンプレートがあっても自分が使うのは数種類もあれば良いでのであまり大きなメリットにはなりませんが、自分で作るための参考材料としては大いに活用できます。
表形式での方方向あるいは双方向の参照ができるデータベースを構築でき基本的な計算も埋め込めますので、これはうまく使えば結構便利だと思います。ただし、この機能をガシガシ使うと脱Notionの時に困難な理由のトップになりかねないので、そのあたりは覚悟が必要かもしれません。
Evernoteからの乗り換えであれば、OneNoteよりはNotionのほうが操作性での抵抗は少ないと思います。
記録する内容や形式の柔軟さは、Notion>Evernote>OneNoteだと思います。これもOneNoteに転ばなかった大きな理由です。
理由4:リアルタイム同期
EvernoteやOneNoteも基本的にはリアルタイム同期ですが、時として同期が遅くてスマートフォンで編集した内容が、他のスマートフォンやMac・PCではなかなか反映されないことが少なくありません。
Notionは前述の通りキャッシュ以外のローカルデータを持たないので、感覚てとしてクラウド上をリモート編集する感じです。
筆者のように複数デバイスでガシガシ使うという人にはNotionのほうが快適でしょう。
EvernoteからNotionへの移行について
下記の記事に紹介していますが、移行は可能です。Evernoteのデータ量にもよりますが時間がかかります。
Windowsでの移行は検索すれば方法はたくさん出てきますのでそちらを参照してただくとして、Mac版Evernoteからの移行はほとんど参考情報がありませんので、筆者の下記の記事を参考にしてください。