ワイヤレスピンマイク RODE Wireless GO II は3個のユニットを充電する必要がありますが、順次充電すると最大で2時間x3個の6時間かかります。もっとも手早く充電する方法はWireless GO II専用の純正Charging Caseを使うこと。2023年9月に発売されていたのですが地味な存在で知らなかったのです。これはバッテリー内蔵なのでAC電源がなくても充電できます。
RODE Wireless GO II Charging Case
外観
なんというかずんぐりむっくりです。
ファスナーを開けると中身はこうなっています。
受信機と送信機をセットするとこうなります。写真ではウィンドジャマーも端に押し込んでちょうどいい感じで収まります。
余談ですが、DJI Mic 2の充電ケースはウィンドジャマーを入れるスペースもなくぴったりだそうで….。
仕様
- 内蔵バッテリー:4,200mAh
- Case自身の充電:5V/3A (USB-C)、2時間でフルチャージ
- 充電対象:Wireless GO II送信機1台、受信機2台を同時充電
- 重さ:Charging Caseのみで175g、送受信器をセットすると270g
- 大きさ:98(w) x 71(h) x 78(d) mm
LED表示
添付ドキュメントには書かれていませんでしたがRODEのサイトにありました。
Charging Caseを電源に接続していない時:
・緑点灯:正常
・黄点灯:充電不足
・赤点灯:残量が非常に少ない
・赤点滅:すぐに充電が必要
Charging Caseを電源に接続している時:
・緑点灯:100%充電
・青点滅:50〜99%
・黄点滅:10〜50%
・赤点滅:0〜10%
Charging Caseから内部のセットされたユニットに充電している時には青点滅します。(この部分はRODEの日本語サイトには記載がありません)
データ転送のハブ機能はない
DJI Mic 2の充電ケースはUSBハブの役割も果たしていて、PCやMacに繋ぐと全ての送信機のデータを読み取ることができるそうですが、RODEのCharging Caseにその機能はありません。
充電に必要な容量が5V/3AなのでPCのポートからだと不足してしまう可能性もあり、これはこれでありだと思います。
すなわちデータ転送については従来通りRODE Centralを使うか、PCやMacに接続して読み取るかです。
ですが、使っている経験からいうと、これが必ずしも不便だとは思えません。一連の撮影を通して送信機内のバックアップ録音は1日分の撮影を終えた時にまとめて読み込むので、1日のうちに何度もPCに繋ぐものではありません。その時だけPCに繋いでも全く煩わしさはありません。
USB充電器で同時充電との使い勝手比較
Charging Caseはずんぐりむっくりなので、荷物の中で結構邪魔になります。
しかし、4,200mAhのバッテリー内蔵でありスペックによれば、受信機1台と送信機2台を2回フルチャージするだけの容量があります。
撮影を一時終えたらCharging Caseに入れておけばAC電源がなくても自動的に充電されるのは大きなメリットです。
長時間の屋外のロケや録音の場合はこのほうが良いかもしれません。
一方、1日の使用時間があまり長くない場合には3ポートUSB充電器+短い3本のケーブルのほうが荷物は圧倒的に少ないです。1日終えて、自宅や事務所あるいはホテルに戻った時に充電するだけです。
1日の推定使用時間とその他の荷物の量で決めても良いと思います。
使用上の注意事項
航空機での運搬(持ち込み・預け入れ)はモバイルバッテリーのようにバッテリー単体のものは航空会社で決められた容量以下に限り機内持ち込みだけが可能です。
Charging Caseのように機器に組み込まれたものはANA国内線では160Wh以下であれば持ち込み・預け入れが可能です。4,200mAh=4.2Ahですので4.2Ah x 3.7V = 15.54Whとなり、これに送受信機内バッテリーが加わっても絶対に160Whは超えないので預け入れ可能です。
安全上の注意:
中国製のサードパーティ製のバッテリー内蔵充電器もありますが、安全のためにRODE純正のCharging Caseを使いましょう。