無券の折り返し乗車は犯罪です。鉄道会社は厳しく検札を!

日常生活・猫
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私が通勤電車に乗るのは始発駅(厳密には違いますが事実上の始発駅)です。

当然、余裕で座れるわけですが、島式ホームの上り線電車に座っていると、ホームの反対側に入線してきた下り電車から乗客が降りて、何割かは私が乗車している上り電車に乗ってきます。おそらく、一駅か二駅上り側の駅から、座席確保目的で乗車しているのでしょう。

いわゆる、折り返し乗車です。

規則から言うと、この場合、本来の乗車駅と折り返し乗車をする駅の間の往復分の運賃を支払う義務があります。あるいは、目的地(職場近くの駅とか)から本来の乗車駅経由で折り返し乗車をする駅までの定期券が必要です。

JR東日本の旅客営業規則を調べてみました。「第2編 旅客営業 -第7章 乗車変更等の取扱い -第3節 旅客の特殊取扱 -第2款 乗車券類の無礼及び無効」の「第265条 定期乗車券等不正使用旅客に対する旅客運賃・料金の収受」というのがあります。その前提として「第168条 定期乗車券が無効となる場合」があって、「(11)係員の承諾を得ないで、定期乗車券の券面に表示された区間外の区間を乗車したとき又は第161条の規定に違反して乗車したとき。」という記載があり、「定期券は無効として回収する」とあります。ここで注目すべきは係員の承諾を得ないで、という記述。

寝過ごしてしまって、終点まで行ってしまい折り返すってのはありうる話です。多くの人は黙って折り返し乗車をするでしょう。でも、この行為は座りたさ目的で故意に折り返すのと結果は同じ、無賃乗車です。乗り過ごしてしまった場合には、気づいた駅で改札まで行って定期券を見せて事情を説明すればよろしい。普通は、金払えとは言われる可能性は低く、切符であれば例えば「誤乗」というスタンプを押してくれたり、そのまま「折り返して乗ってください」言われるときもあるし、何らかの証明書をくれることもあるでしょう。いずれにせよ、「寝過ごしたりして乗り越してしまったら、駅員(か車掌)に申し出て指示を乞う」のが正しいのです。

見つかったら差額払えばいいんでしょ!というのは大きな間違い。万引きが見つかって代金払えば良いんだろ!と開き直るのと同じで、すでに犯した犯罪が発覚したのです。ただで済むわけがない。


定期券有効期間の開始時点から当該不正乗車が継続して行われたとみなされ、一日一往復したとみなして無券乗車区間運賃の三倍を徴収され、定期券は没収です。この金額、侮ってはいけません。

例えば、半年定期で無券区間の運賃が200円なら、まずは折り返し乗車なので往復必要で200円☓2で400円、さらに一日一往復したとみなされ2倍の800円、その3倍で2,400円/日。さらに半年定期でほとんど有効期間の終わりにちかくて、通用期間の開始から180日経過していたとすると、2,400円☓180日でなんと432,000円になります。さらに定期券が没収です。無券の区間が長いと当然もっと高くなります。最低でも何万円、下手すりゃ何十万円の徴収です。

サービスの提供を受けその対価を支払うのは契約です。切符を買った時点で契約が成立します。なので、契約違反には罰則が会って当然。さらに詐欺罪の適用という立派な前科者にもなります。まともな会社なら前科者は放置しません。無賃乗車で表社会から放り出され、家庭崩壊、地獄へまっしぐらというのもあながちありえない話ではないです。


鉄道会社に厳しくお願いしたいのは、始発電車のある駅での折り返し乗車検札。さすがに毎日始発から終発まででは人件費がかかって仕方ないので、抜き打ち、ランダムで良いのです。島式ホームなら、ホーム中央に係員を配置して、日時と場所はランダムが良いので、到着した下り電車からそのまま上り電車に乗る人をとめて切符提示を求める。定期券の区間内なら「ご協力ありがとうございました」と言われておわるだけ。無券あるいは区間外定期券を持っていた場合が、犯罪の可能性が出てくるので事務室までご同行いただくだけです。

遅刻しようが何しようがしったこっちゃない。不正をはたらくほうが100%悪い。その結果、商談打合せに間に合わず、ふいになって叱責されても知ったこっちゃない。正しく運賃を払わないやつが悪い。

不幸にして寝過ごした場合は正直に告げればよいのです。駅員だって不正を見抜くプロですから、寝過ごしたと嘘付いているか、本当に寝過ごしたのかくらいはわかるものです。

鉄道会社には厳しいチェックと罰則適用を望むものですし、乗客の立場でいえば誤乗は面倒でも駅員に申し出ましょう、ということです。

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