この記事では、2021年2月1日から適用されるJAL国際線の国内区間のマイル積算率が変更になる点について解説しています。
国際線の国内区間とは
JGC修行では、OKA-SINという言葉が出てきます。
すなわち、那覇⇔羽田⇔シンガポールと飛ぶということです。たとえ首都圏在住であっても那覇まで行って、また羽田に戻りシンガポールに飛び、帰国後は那覇に行ってから羽田に戻ります。
普通の旅行ではありえないクレージーなルートですがJGC修行においては理由があります。
那覇⇔羽田⇔シンガポールで発券すると、JGC修行鉄板路線の那覇⇔羽田は国際線の一部扱いとなり積算率は100%で消費税もかからない。これが国際線の国内区間でありJGC修行でFOPを稼ぐ王道の一つである。
勘違いを防ぐために冗長な説明となってしまいますが、首都圏在住の方ならOKA-SINとは以下のようになります。
(1) 羽田→那覇:通常の国内線
(2) 那覇→羽田→シンガポール:那覇発羽田乗り継ぎの国際線
(3) シンガポール→羽田→那覇:シンガポール発羽田乗り継ぎの国際線
(4) 那覇→羽田:通常の国内線
(1)と(4)は往復で通常の国内線発券します。ファーストクラスが取れれば往復FOPは5,720となります・
(2)と(3)が那覇発羽田乗り継ぎシンガポール往復国際線となります。
羽田乗り継ぎなのですので、乗り継ぎ時間は24時間以内という制限があります。
上の埋め込んだ筆者作成の動画では、首都圏在住の人が乗り継ぎ24時間以内という制限を生かして、那覇往復の後すぐにシンガポールに飛んだりシンガポールから帰国後の疲れた体で続けて那覇往復するのではなく、自宅でゆっくり眠って体力回復してから那覇往復する予約方法について解説しておりますので、興味があれば御覧ください。
今回の改定内容
今回の改定内容を説明する前にFOP(Fly On Point)の算出を復習しましょう。
[FLY ON POINT] = [フライトマイル] X [FLY ON POINT換算率] + [搭乗ボーナスFLY ON POINT]
FLY ON ポイント換算率
日本国内線:2倍
JAL便の日本発着 アジア・オセアニア線:1.5倍
上記以外の国際線:1倍
搭乗ボーナスFLY ON POINT
搭乗運賃に応じて最大400ポイント
現在、国際線の国内区間は国際線の予約クラスに関係なくフライトマイルの積算率は100%、搭乗ボーナスFLY ON POINTは400ポイントです。それが以下にように変わります。
予約 クラス | ~2021年1月31日 | 2021年2月1日~ | 国内線部分の 往復FOP | ||
積算率 | 搭乗ボーナス FLY ON POINT | 積算率 | 搭乗ボーナス FLY ON POINT | ||
Y | 国際線 マイル積算率 にかかわりなく 100% | 国際線 マイル積算率 にかかわりなく 400 | 100% | 400 | 4,736 |
H | 75% | 400 | 3,672 | ||
M | 75% | 400 | 3,672 | ||
E | 75% | 0 | 2,952 | ||
O | 50% | 0 | 1,968 | ||
G | 30% | 0 | 1,180 |
プレミアムエコノミー以上は改定対象にはなっていないようで、今回告知されたのは予約クラスY以下のエコノミーのみとなります。
おわかりかと思いますが….
関係あるのはJGC修行の中でFOP修行のみで回数修行は無関係
…です。
筆者のように回数修行で挑む方は、FOPがどうなろうが関係ないのでただひたすら一年間に50レグ乗るのみです。
また、改定は2021年2月1日からなので、もし2021年にエコノミークラスのOKA-SIN多用で修行を狙っている方は、今年2020年修行に繰り上げたほうがFOPの損を避けられます。
まとめ
2021年2月1日から、エコノミークラス国際線の予約に含まれる国内線区間のマイレージ積算率が、従来の一律100%から国際線の予約クラスによって30~100%となり、搭乗ボーナスFLY ON POINTも0~400ポイントとなる。
OKA-SINの例では国内線区間となる羽田-那覇を例にとると、予約クラスY(Economy Flex)では従来どおり4,736FOPだが、海外ツアーで使われる予約クラスGでは1,180FOPになる。
JGC修行視点で影響があるのは、FOPをためるFOP修行のみであり、50レグ搭乗する回数修行では全く関係ない。
エコノミークラスのOKA-SINで2021年に修行を計画している人は、2020年実施に繰り上げたほうがお得。