飛行機に搭乗したときにキャリケースの上げ下ろしに手間取って搭乗・降機のじゃまになったりしているケースがよくありますね。キャリーケースは持ち込むのが良いのでしょうか?それとも預けるべき?
キャリケースは機内持ち込みの問題
キャリケースを機内に持ち込めば、降機後すぐに空港から移動できるメリットはたしかにあります。
しかし、キャリケースを持ち込むがために種々の問題を引き起こしているのも事実です。
- 保安検査に余分に時間がかかる
- 搭乗・降機に時間がかかる
- オーバーヘッドコンパートメントへの上げ下ろしが危険(重いので)で他人に怪我をさせる恐れがある
- 必要以上にオーバーヘッドコンパートメントの場所を取る
- 沖止めでバス利用のときにはキャリケースはバスの中で邪魔になる
- 737など満席状態のときは収納場所がなくて、CAさんがあたふたしてなんとか収納し出発遅延につながる
- トイレに行くにも、土産を買うにもキャリーを転がさなければならない
個人的にはあまりいいことはないし、筆者はキャリケースとか絶対に持ち込まないのでむしろ毎回不快な思いをしている乗客の一人です。
737など比較的小型機ではオーバーヘッドコンパートメントのサイズも小さくて余裕がないので、片側3列で3人分の手回り品が余裕で入るはずのスペースを一人の乗客のキャリーケースが占領してしまいます。
その結果他の人の荷物を入れる場所がなくなり、CAさんがあたふたと探し回ったりすることになったりして結果的に出発遅延に繋がります。
機内収納は先に入れたもの勝ちではない!
狭い機内の収納スペースは共有です。
大きな荷物だから、上級会員だから、優先搭乗だからスペースを専有して入れる権利があるわけではないのです。
スペースを広く取りたければ、ANAプレミアムクラスやJALファーストクラスに乗りなさい。
キャリーケースを預けるメリット
キャリーケースを預けるメリットなんでしょうか?
- 保安検査の混乱を軽減できる
- 混雑した機内でも荷物出し入れにあたふたしなくて良いし落下事故なども起こし得ない
- 最初に荷物を預けてしまえばあとは身軽に出発までの時間を食事やショッピング、デッキで飛行機見学などを楽しめる
- 手荷物が少ないので置き忘れや盗難のリスクも減る
- トイレにキャリケースを転がして持ち込まなくて良い(不潔じゃないか!)
機内に持ち込むのは街歩きで持つようなショルダーバッグや小型リュックなどにとどめるべきです。せいぜい空港でチェックイン後に買った少量のお土産でしょうか。
荷物を預けたくない場合
降機後できるだけ早く移動しなければならないことが最初からわかっている場合はキャリーケースはやめましょう。
どうしても機内に持ち込みたいなら、かさばって硬いハードケース(キャリーケース)ではなく、小型のボストンバッグです。
ボストンバッグはハードケースとは違って、オーバーヘッドコンパートメントに押し込むことも可能ですし、手に下げて持つのでそんなに重くなりません。
持ち込みサイズギリギリのボストンなんて相当重いです(笑)。
昔から言いますよね、旅上手は荷物が少ない!って。
キャリーケースだと直接重さを感じるシチュエーションが少ないのでついついあれこれ詰め込みますが、ボストンだと持参物を厳選せざるをえません。
2泊程度の出張ならボストンで十分だと思います。
ボストンとトートバッグ(PCやタブレットもを入れる)にしておけば良いでしょう。昔の出張じゃないのですから、山ほどの資料を持ち運ぶなんてことはまずないはずです。
まとめ
キャリケースならサイズを問わず預ける。
預けたくないなら小型のボストンと財布などを入れるショルダーバッグだけで旅行する。
早いものがちで狭いオーバーヘッドコンパートメントをギリギリサイズのキャリーケースで専有するのは間違い。早いものがちのスペースではないのです。