スチル写真用ミラーレス一眼は、手にした瞬間のフィーリングを重視しよう!

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カメラを買う・買い換える時って楽しいですね、Webでカタログスペックを比べたり、ネットのレビュー記事を読んだり、店頭に出向いて手に取ったり。このときに大切なのは自分に必要な性能を満たしているのは当然ですが、アマチュアカメラマンでは自分が手に取ったときにピンとくるものを感じるかどうかを重視すべきです。

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写真撮影と動画撮影は全く別

写真撮影カメラ

文字通り昔からあるフィルムカメラがデジタル化されただけであり、右利きであれば左手でレンズ部をしたから支え、右手はグリップを握り人差し指をシャッターにかけるわけで、時には余った小指を底部に回したりします。

撮影しようと思ってから、撮り終えるまではずっとこの状態でカメラを支えてファインダーを覗いているわけです。

上の写真はOM DIGITAL SOLUTIONSOM-D OM-1 Mark IIで、基本はボディとレンズだけ。

この軽快な状態でないと自由に動き回って構図やアングルを調整できませんから。

動画撮影カメラ

動画を撮る時、ちょっとしたごく短いシーンであれば写真のように構えて撮ることもあると思いますが、本気で撮る時はそんなふうには使わないでしょう。

筆者もそうですが、動画メインのLUMIX GH6はSmallRigのケージに入れて必要に応じトップハンドルをつけたり、モバイルバッテリー、外部モニター、外部マイクをつけますし時には外部SSDも登場して、ミラーレス一眼ですが結構大袈裟になります。

ボディの重さにしても、どうせいろいろつけて重くなりますから、100gほど重くなっても軽くなっても大差ないです。そもそも手持ちではなくビデオ三脚に固定するのが基本ですから。

少なくとも、このような装備でバチバチとスチル写真を撮ることは絶対ありません。

機材を設置する時に以外は、カメラを手で振り回すことはないですし、せいぜいビデオ三脚のパン棒でカメラを横に振ってパンしたりズームしたりするくらいです。

人によってはミラーレス一眼用の少し大きなジンバルにつけて移動することはあると思いますが、その場合でも写真撮影のようにカメラを両手で支えて延々撮り続けることはありません。

撮影中にカメラを両手で持つことは非常に少ないのだ動画撮影中のミラーレス一眼カメラです。

決して兼用ではない

以上のように、写真撮影カメラと動画撮影カメラでは使う状況が完璧に異なります。

両手に持って動き回り構図を決めたい写真撮影カメラと、いろいろ装備をつけて三脚に据えつける動画撮影カメラが同じものであっていいはずがありません。

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手に取った第一印象を尊重する

写真撮影カメラは、使う時にはずっと手に取っている道具です。

手で使う道具なので、手にした時のフィット感はすごく重要なのです。

いくらスペックが最高でユーザー評価がトップのカメラであっても、自分が手に取った時にピンとこない、フィット感がないのであればそれは自分に適したカメラではありません。

身につける、手で使う道具は最初のインプレッションが非常に大切です。

筆者がネクタイを選ぶときは、ネクタイ売り場をざーっとひと舐めして、ピンとくるもの、ん?これは?と思うものがないときは買いません。無理に買っても結局一度締めるだけであとはタンスの肥やしです。

自分が手にしてフィット感があるカメラは、撮らなくても手にする機会が多くなりますし、自然に愛着が湧いてきます。フィット感を得られないカメラは、手にする機会が少なく愛着も湧きません。単なる道具の域を超えません。

これは筆者の持論ですが、写真撮影用カメラは自分のお気に入り洋服みたいなものだということです。

自分の体へのフィット感、デザインや色が自分のフィーリングにぴったりあう、そんな洋服はお気に入りになりますよね。

カメラだって同じで、ある意味では写真撮影カメラ選びは洋服選びのような要素もあります。

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スペックを重視しすぎない

ミラーレス一眼もスマートフォン同様に電子機器ですから、スペックというものがあり、機種選択にあたっては当然スペックを気にするわけです。

しかしスペックや機能重視になりすぎないように、絶対に妥協できないラインを決めておくべきです。

筆者は電子ファインダー(EVF)必須なので、EVFがないボディ(主として小型のもの)は論外です。さらに旅に使うカメラであれば、ボディのみの総重量400g以下でUSB充電はできて欲しい。

スペックで最高レベルの連射速度を誇っているボディであっても、自分の使い方として連射をほとんど使わないのであれば連射速度は意味がないので無視しましょう。

あまりスペックの数字や機能に振り回されないことです。

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好みのデザインを選ぶ

カメラだから使いやすくて写りが良ければいいだろうというのは全くその通りです。

しかし仕事道具ではなく、好き嫌いを存分に主張できる趣味のものだから、デザインについても好き嫌いはとても重要だと思います。

手でしっかり握ってスチル写真を撮るカメラは、洋服と同じでデザインも好みでないといけません。

筆者の場合、E-M1 Mark IIの後任機種を選ぶときに、LUMIX G9M2やSONY αシリーズのように軍艦部(カメラ上部)が真っ平で、そこに唐突にペンタ部(ペンタプリズムはミラーレスにはありませんが、一眼レフのペンタ部にあたるところ)が飛び出ているのは好みではなく、GH6のように両肩が人間の肩のように少しなだらかになっているのが好きです。

これらのカメラを店頭で手に取って「なんか違うな、自分の手に馴染まない」と感じました。

こうした感覚は、カメラの愛着感にもつながりますので軽視すべきではありません。

スペックである程度機種を絞ったら、あとは店頭で手に取って自分の感覚にピンと響くものがあるかどうかで決めても良いと思います。

「感覚」でカメラを選ぶというのはプロの道具ではなくアマチュアが趣味で使う道具だからこそ重視すべきだと思います。
[関連記事] OM-D E-M1 Mark IIとLUMIX GH6で皆既月食撮り比べ


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