昨日の記事で、ZenFone 2でHI-RESもどきって話をしました。ZenFone 2はハード的にHI-RES非対応なので、アナログイヤホンジャックに接続する限り、いかなるヘッドホンを使ってもHI-RESにはなりません。何より、内蔵の音楽プレーヤーでは24 bits/192KHzの最高音質のFLACは再生不能です。
そんなこんなでまずはハード。
偶然見つけたのが、ELECOM EHP-AHR192です。USB OTG接続の24 bits/192KHz対応のDA内蔵のバスパワー駆動ポータブルアンプです。最近のAndroidスマートフォンはネイティブでHI-RES対応のものが多くなっているので、今更….Android用のこの製品は売れなくなってきて在庫処分なのでしょう。いわゆる希望小売価格は一万円台後半なのが、ヨドバシで4,000円を切っていたのでポチリ。
例によって、開封の儀。
といってもこれだけ。本体を取り出してみましょう。
でかいYAMAHAのロゴは、シンセサイザー(MOXF6)の上で撮ったから….。
スイッチは表面の十字(上下は音量増減、左右は一つ前、一つ次、中央が一時停止)とHOLDスイッチのみ。ちなみにこのELECOM EHP-AHR192には単体の音量調整はありません。音量増減ボタンは、スマホ側の音量増減のリモートにしか過ぎませんので要注意。
この赤文字部分がどうかかわるのか?
ONKYO HF Playerに関わります。
ONKYO HF Playerは、USB OTG接続のときは最大音量で出力するので、外部アンプ側での音量調整が必要なのです。ZenFone側で音量を下げても、ELECOM EHP-AHR192をZenFone 2に刺した瞬間に最大音量に跳ね上がります。
なので、ONKYO HF Playerは使えません。ちなみに、デジタルでHI-RES出力するためには、このアプリに1,000円払って機能ロック解除する必要があります。
さて、次。
Neutron Music Player。機能的にはONKYO HF Playerとほぼ同じですが、ELECOM EHP-AHR192を差し込んでもいきなり最大音量になることはなく、それまでのZenFone 2側の音量設定がそのまま生きます。
ELECOM EHP-AHR192には一切の表示がないので、本当にHI-RESで出ているのかを確認する術がありません。信じるものは救われる、そんな感じ。
冷静に考えれば、ちゃんとしたハイレゾ音源を使って、Neutron Music Playerを使ってアナログ接続とELECOM EHP-AHR192接続を聴き比べれば良いのです。手持ちのMDR-1RBTMK2を有線接続すればそれなりにまっとうに近いモニターになると思いますのであとは私の耳次第。実はそれがいちばん怪しかったりするのですが。
しかし、アナログ出力するかDAを通すかどうかより、もともとの音源がHI-RESかAACかで圧倒的な差があることは間違いないです。Neutron Music PlayerやONKYO HF Playerを使ってHI-RES非対応のアナログ出力でも十分高音質になります。
ともあれ、HI-RES対応のプレーヤーアプリがないとまずは話になりません。AndroidのHI-RES対応プレーヤーは、こちらの記事が参考になりますのでご参考までに。HI-RESネイティブ対応のスマートフォンでも専用のいいアプリを使うと音は変わります、多分。