Google ドライブの話

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先日はMicrosoft OneDriveのことをとりあげました。もう一つ、忘れてはならないのがGoogle ドライブです。

今回はGoogle ドライブを調べてみましょう。ついでにMicorosoftのOffice 365 BusinessにあたるG Suiteについても調べてみます。

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Google ドライブ利用規約

まずはお約束の利用規約から。

Google 利用規約

Microsoftの場合は消費者向けサービスと組織向けサービスでは規約が異なりますが、Goolge 利用規約はどこを読んでも消費者向けとはかかれていないのですが、後述するようにG SuiteにはG Suite用のGoogle利用規約があります。

大切なのは「本サービス内のユーザーのコンテンツ」のところ。

本サービスにユーザーがコンテンツをアップロード、提供、保存、送信、または受信すると、ユーザーは Google(および Google と協働する第三者)に対して、そのコンテンツについて、使用、ホスト、保存、複製、変更、派生物の作成(たとえば、Google が行う翻訳、変換、または、ユーザーのコンテンツが本サービスにおいてよりよく機能するような変更により生じる派生物などの作成)、(公衆)送信、出版、公演、上映、(公開)表示、および配布を行うための全世界的なライセンスを付与することになります。このライセンスでユーザーが付与する権利は、本サービスの運営、プロモーション、改善、および、新しいサービスの開発に目的が限定されます。このライセンスは、ユーザーが本サービス(たとえば、ユーザーが Google マップに追加したビジネス リスティング)の利用を停止した場合でも、有効に存続するものとします。本サービスの一部では、ユーザーがそのサービスに提供したコンテンツにアクセスし、それを削除する方法が提供されることがあります。さらに本サービスの一部には、そのサービスに提供されたコンテンツの Google による利用範囲を狭める規定または設定があります。本サービスに提供するコンテンツについて、このライセンスを Google に付与するのに必要な権利を保有していることを必ずご確認ください。

たいして難しくはないのでよく読んでください。世間で話題になっているのは赤字のところです。

ただし、無条件にこれが適用するわけではないのです。上記はGoogle利用規約でありGoogleのサービス全体に適用されます。

Google ドライブには上記規約を前提としてさらに別のものがあります。

Google ドライブ利用規約

これの「利用規約による影響」の部分です。

Google は、ユーザーがドライブ アカウントでアップロード、共有、保存しているテキスト、データ、情報、ファイルなどのいかなるコンテンツの所有権も請求しません。Google の利用規約の目的は、ユーザーがドキュメントを共有したり別の端末で開いたりする機能など、ユーザーに必要なサービスを Google が提供できるようにすることです。

当たり前といえば当たり前。

ドライブ内のファイルに誰がアクセスできるかはユーザーが制御します。プライバシー ポリシーに定められている場合を除き、Google がユーザーのファイルやデータを他者と共有することはありません。

・Google が限定公開のドキュメントを一般公開に変更することはありません
・Google が限定公開のドキュメントをマーケティングまたは販売促進のキャンペーン目的で使用することはありません。
・Google は、ユーザーが希望する場合に限り、そのデータを保管します

つまり、Googleドライブでは、アクセス範囲を一般公開していない限りはマーケティングまたは販売促進のキャンペーン目的で使用することはないと表明しているわけです。

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G Suite利用規約

G Suite利用規約はこちらにあります。

まずは検閲に相当するところ。「適切な行為」のところです。

Google は、Google のサービスを通して提供されるすべてのコンテンツの事前スクリーニング、フラグ付け、フィルタリング、拒否、変更、移動を行う権利を留保しますが、それらを実施する義務は一切負いません。お客様は、Google のサービスのご利用にあたり、攻撃的、わいせつ、または不快なコンテンツが表示される可能性があることを理解し、ご自身の責任において Google のサービスを利用するものとします。
お客様は、Google のサービスをご利用中のご自身の行為、お客様が作成、送信、表示したコンテンツのすべて、およびそのいかなる結果に対して、お客様が一切の責任を負うことに同意するものとします。お客様は、合法的かつ適切で、本規約および該当するポリシーやガイドラインに準拠した目的でのみ、Google のサービスを使用することに同意するものとします。

平たく言えば、検閲を行う権利は留保するがそれを実施する義務はGoogleにはなく、ユーザーが全ての責任を負うことということです。通常の状態では事前検閲はなされないと思っても良いでしょう。だからといって違法コンテンツを掲載してよわけではありません。

またどこを読んでも一般のGoogle サービスのような勝手にプロモーションとかに使っちゃうよ的な記述は一切ありません。そりゃそうですよね、そんなものがあったら企業は絶対つかいませんよ。

そういう意味では安心度は相対的に高いです。

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一般のGoogleドライブかG Suiteか?

一般のGoogleドライブの料金は以下の通りです。

  • 無料の場合は、15GBまで
  • 250円/月で、100GBまで
  • 1,300円/月で、1TBまで
  • 13,000円/月で、10TBまで

お金を払ったから冒頭の規約がかわるわけではありません。一般のGoogle ドライブである限り適用されます。

G Suiteはどうか?

  • Basic:600円/月で、30GBまで
  • Business:1,200円/月で、1TBまで(5人以上だと無制限)
  • Enterpise:3,000円/月で、1TBまで(5人以上だと無制限)<より高度な管理機能>

個人利用を考えると、1,200円のプランが対象になるかと思います。

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G Suiteでは全てのファイルが容量を食うわけではない

Google ドライブの保存容量(空き容量)を増やす」というところに面白い記述があります。

容量を使用するファイル:

  • Google ドライブの大部分のファイル(通常のPDFやMicrosoft Officeドキュメント、画像、動画など)
  • ゴミ箱の中
  • メールと添付ファイル
  • Google フォト

これらが上記Businessプランの1TBに入ります。

面白いには「容量を使用しないファイル」があるということ。つまり1TBにカウントされない部分があります。

  • Google ドキュメント、Google スプレッドシート、Google スライド、Google フォーム、Google サイト、[共有アイテム] 内のファイル。
  • 「高画質」で保存されている写真と動画(高画質というのはオリジナルのJPGから解像度をそこそこ落としたものといっても、16MPを超えた場合に16MPまで落とすというだけでなので事実上十分かと。
  • Pixelスマートフォンからの写真や動画のアップロード(日本ではほとんど無縁かと)

つまり、Google ドキュメント、Google スプレッドシート形式のファイルは容量カウント外ということです。これ、意外に知られていないようです。

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G Suiteを使うには

Microsoft Office 365 Businessでは、特別にドメインを用意しなくてもマイクロソフトの用意するonmicrosoft.comのドメインが利用可能です。

しかし、G Suiteでは独自ドメインが必要です。

  • Google からドメインを購入する
  • Google 以外から(お名前.comなど)からドメインを購入する

まずは独自ドメインを用意するのが先です。この部分で若干ハードルが高いかもしれませんね。独自ドメインの名前を考えるというのが意外に大変です。思いつくものは結構取られています。フリーで仕事をしている人でそのサービス名称とか使いたいと思っても結構取られています。ま、いろいろ工夫してみてください。

 

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