この記事では、3ヶ月でANAのステータス、すなわち上級会員(プレミアムメンバー)資格であるPlatinum(プラチナ)を取得した筆者が、プラチナを短期で取得するための方法を指南します。
Platinumの魅力
この記事を読んでいただいてる方には釈迦に説法ですが、特に目に見えて優位になるポイントだけを挙げます。
- 優先チェックインカウンターの利用(荷物を預けるのに長蛇の列に並ばなくて済みます、これが一番大きい)
- 専用保安検査場の利用
- 手荷物優先受け取り
- 優先搭乗
- 制限エリア内にあるANAラウンジ利用、スターアライアンスラウンジ利用(国際線で威力を発揮します)
プレミアムメンバーについて詳細なところは本家のサイトを紹介しておきます。
このステータスをとるために他に必然性がないのに飛行機に乗りまくることを一般に「修行」といい、「修行」している人を「修行僧」を呼び、めでたくステータスを得たのを「解脱」というようなので、この記事でもそれに従います。
修行の王道路線
Platinumを取得するには、暦年(1月1日〜12月31日)の間にお金を払って飛行機に乗って得られるPlemium Point (PP) を50,000ポイント貯めることです。
買い物やポイント交換でマイルは溜まってもPPは貯まりません。マイル交換で得られる無料航空券ではPPでは何回乗っても貯まりません。
マイルを直接使うのではなく、マイルをANA SKYコインに交換してSKYコインで航空券を買うのはPP付与対象になります。
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国内線は羽田⇔那覇一択
首都圏在住の方でいえば、羽田⇔那覇が修行のファーストチョイスです。それもできればプレミアムクラスがベターです。
プレミアムクラス(ANA VALUE PREMIUM 3、ANA SUPER VALUE PREMIUM 28)利用ならば、往復で5,720PPです。単純計算で羽田と那覇をプレミアムクラスのみで暦年一年間で9往復すれば達成です。
普通席の安い料金(SUPER VALUE)だと往復で2,952PPなので、これだけだと17往復必要です。
9往復は一ヶ月に一回もないのですが、17回だと二ヶ月に三回のフライトとなりますので少々辛いです。
忘れてはいけないのは、回数が増えるほど地上交通費や食事代など付帯費用が増えるということです。特に羽田から距離があり交通費がかかる場合には、一回の修行でいかに多くのPPを稼ぐかを考えるべきです。
ちなみにプレミアムクラスなら食事付きなので1食分浮きます(笑)。
那覇は1〜2月で集中的に攻める
修行は1月1日から12月31日までの搭乗で得られるPPで決まります。
那覇を考えると、1〜2月はオフシーズンで客も相対的に少なく天気も安定しています。
3〜4月は卒業旅行や春休み、5月は前半はGWで後半は梅雨入り、6月〜9月は台風シーズンと夏休みで天気は不安定だし混雑して料金も高い。
なので、短期取得のための集中搭乗は1〜2月を逃すと次のベストシーズンは10月〜11月になります。12月は冬休みやクリスマスでまた高くなります。
おすすめは、1月の正月開けすぐからできれば毎週、最悪でも隔週で那覇日帰りをして2月末までにできるだけPPを稼ぐこと。年初のダッシュが短期取得のコツです。
私の場合は、1〜2月でプレミアムクラスで4往復し22,880PPを稼ぎました。これから計画するならば、できればあと2往復入れて、30,000PP以上を稼げば、2月末までにプラチナの一つ下のブロンズ資格を得ることができます。
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計画は実施前年の夏から
短期取得のためにはそれ相応の計画が必要です。
8月終わり近くには、10月終わり頃〜3月末近くの期間の予約ができるようになります。1〜2月にがっつり予約を入れるには、前年8月末に即入れるような感じでいかないと、那覇線のプレミアムクラスは修行僧が多いのでなかなか競争が激しいのです。
夏の間に、翌年1〜2月の予定を考えて、どの日程で修行(基本は日帰りですが、たまには1泊とか2泊してもいいと思います、せっかくなので遊びましょう!)するかを確定しましょう。
家族がいる方は当然家族(特に配偶者)の理解を得ておかねば全てが絵に描いた餅です。そして、ガンガン予約を入れます。ANAの場合はPPを稼ぐしかないので話は簡単です。
これが年末近くになって腰をあげると、すでに1〜2月のいい時間帯のプレミアムクラスは満席で短期取得は厳しくなります。
前年7月くらいから1〜2月の修行計画をたてて、8月末の予約開始と同時にガンガン入れてしまう。
これが短期取得への早道です。
3月からは国際線
さすがに那覇ばかりだと飽きちゃうので、残りの2万〜3万PPは海外で一気にやっつけましょう。
王道は沖縄発羽田経由のシンガポール(あるいはクアラルンプール)です。
細かいことは上の当サイトリンクを見ていただきたいのですが、沖縄発にするのがポイントです。そうすると、沖縄-羽田が国際線の国内区間となり、国内線よりも早くに予約が可能になりますし、PPレートもSUPER VALUEなどより高くなります。
今は私が修行したときより条件は悪くなっていますが、プレミアムエコノミーで沖縄-シンガポールを3月と4月に1回ずつ、計2回ほどやれば余裕でOKになるでしょう。万一足りなければ、那覇へのプレミアムクラスでの往復1回くらいを入れれば足りるはずです。
シンガポールはホテルが高いので、付帯費用を安くあげるならクアラルンプールのほうが一流ホテルが安いようです。
3月〜4月は気分を変えて、那覇発羽田あるいは成田経由のシンガポール往復で、一気に稼いで達成する。せっかくなので現地はとんぼ返りじゃなくて、3泊程度してリフレッシュすることをおすすめです。那覇往復の疲れを癒しましょう。
シンガポールに入国もせずにとんぼ返りした猛者もいるようですが、冷静に考えてシンガポールまで来て入国せず乗り継ぎもせず帰国するというのは、何か怪しいブツの運び屋じゃないかと疑われて別室ご招待で尋問されても、全く不思議ではありません。最低一泊、できれば三泊くらいして楽しみましょう。
まとめ
- 短期取得のためには、1月から2月の間にプレミアムクラスで那覇往復をくりかえし、できれば3万PPくらいを稼いでおく。
- 1月から2月にダッシュするためには、予定調整や家族の説得などをしておき、8月末の予約開始と同時に、1月と2月のVALUE PREMIUMでのプレミアムクラスをガンガン予約する。できれば毎週飛ぶくらいが理想。
- 那覇ばかりだと飽きるので、3月と4月は那覇発羽田/成田経由のクアラルンプールかシンガポール往復を各1回くらい入れる。PPを考えてクラスはプレミアムエコノミーがベター。
それでは、来年のプラチナ達成にむけて頑張ってください。