先日、妻と二人で神戸に行ってきました。神戸は私自身は仕事で幾度も行っておりますし、妻とも過去2度行っております。今回はその中で特に印象に残った、北野異人館街の中のシャーロックホームズを感じる館の「英国館」を紹介します。
北野異人館街
異人館といえば、神戸にある北野異人館街をいの一番に想像するくらい有名なところです。
北野異人館の「北野」は平清盛が京都にある北野天満宮を勧請したことに由来するそうであります。
明治に入り開港後来日外国人が増加したのですが居留地を広げることは、治外法権となる区域が広がるためそれは行わず、地域を定めて日本人との雑居地域を定めたそうです。
洋館の多くはコロニアル様式(米国が英国のコロニー[植民地]であった時代の建築様式)となっており、外観からも時代を偲ぶことができます。
第2次大戦の戦災を逃れた地域で洋館の保全活動が行われるようになり、現在は16の洋館が整備公開されています。
英国館
概要
ここは異人館の中でも一味違う洋館だと思います。
明治42年に建築された旧フデセック邸でイングリッシュガーデンも特徴となっています。
一味違う理由の一つが、17時からイングリッシュ・パブ『KING of KINGS』がオープンするということ。
見学しているといきなり本格的に現在のボトルが並んでいるので、驚いたのですが、ちゃんと17時からオープンの説明がありました。
今回はチャンスがありませんでしたが、機会があればここで一杯やってみたいですね。
シャーロック・ホームズファンにはたまらない
もうひとつの見所がシャーロック・ホームズ関係の展示があるということ。
コナン・ドイルが生み出した有名な私立探偵ですが、シャーロキアンという言葉があるとおり世界中に熱心なファンがいます。
小説の中では、シャーロック・ホームズの事務所兼住まいが、ベーカー街221bということになっています。ホームズが活躍していた時代には実在しない住所(ベーカー街はあるが221bはない)だったそうですが、訪ねて探す観光客があとをたたないと聞きます。
ノックするとハドソン夫人(シャーロック・ホームズの下宿の女主人)が出てきそうな雰囲気すらあります。
これはシャーロック・ホームズとは関係なくアフタヌーンティーのセット展示。ちなみに、下から食べるのがマナーだそうで。
そうです、これです。これが楽しい。
こちらはホームズの良き相棒である医師のワトソン博士。彼なくしてシャーロック・ホームズの活躍はなかったでしょう。
椅子の上にはホームズ愛用のバイオリンが置かれています。
見ていて飽きないのですが、まあ、狭くて雑然としていますな。
狭いといえば、どの洋館でもそうでしたが、おかれているソファなどが今よりずっと小ぶりで座面も小さめ、ベッドも丈が今の200cmもないくらいです。展示だからそうなっているとも思えません。
でました、シャーロックホームズ。
おお、まだらの紐。覚えていますよ!
依頼人ヘレン・ストーナーが寝ていたベッドですね。もともとは謎の死を遂げた姉のジュリア・ストーナーの部屋でした。
みえます?黒白のまだらの紐、じゃなくて毒ヘビ。犯人がインドから取り寄せたというもっとも毒の強い蛇。これが左にある赤い紐を伝ってベッドにおりてきて…。
他にも、赤毛組合の資料(もちろん小説上ですので実存資料ではないですが)、踊る人形のメッセージ(踊る人形)、ホームズ愛用道具などが展示されており、もう絶対シャーロック・ホームズは実在したのだと信じざるを得ないくらいです。
そして出口に行く前にはいきなり現代になります。
地下鉄(UNDERGROUND)のBAKER STREET St.ですね。
まとめ
シャーロック・ホームズファンが神戸に行く機会があれば、ぜひ北野異人館の英国館を訪ねてください。
他の異人館はみずとも、ホームズファンであればここだけみれば大満足するでしょう。
同時に、ロンドンに行ってみたい!という思いにとりつかれるかもしれません。