2020年になりすでにSFC修行あるいはJGC修行を始めた方も少なくないと思います。この記事では、ANAとJALの両方の上級会員資格を取る(かもしれない)方に向けて、ダブルホルダーのメリットやディメリット、ANAとJALどちらを先に取るかなどについて書いています。
ダブルホルダーについて
ダブルホルダーとはANAの上級会員ステータスであるプラチナステータスとJALの上級会員ステータスであるサファイアステータスの両方を持つことです。
私は2019年1月からSFC修行を初めて4月にプラチナステータスを取得、続いて5月から初めて9月(正確には8月末日の羽田→伊丹のフライト)でサファイアステータスを取得し、いわゆる「ダブルホルダー」となりました。
つまりダブルホルダーとは、ANAの上級会員資格とJALの上級会員資格の両方を持っている人を言います。
私がダブルホルダーになった理由
ステータス修行あるあるなんですが、ANAなりJALなりのステータス修行が終わると、フライトレス状態に陥るわけです。つまり今まで沢山(仕事じゃなく楽しみで)飛行機に乗っていたのが、修行の完結とともに乗ることが少なくなり、飛ばないと寂しい状態、フライトレス状態というわけです。
このレスを埋めるには飛ぶしかないわけです。
私の場合はANAを先にとったのですが、自分自身はANAと同じくらいJALも使いますので、うーん、ANAはプレミアムチェックインとか優先レーン、ラウンが使えるけど、JALだと平JMB会員だから当然何もなしではないか!。
ならば、ANAにつづいてJALも修行して両方とるしかないじゃないか!
はい、単純にそういうことです。
ダブルホルダーのメリットとディメリット
メリット
- ANAとJALの両方の資格があれば、LCC以外のほぼすべての路線で上級会員のメリットを享受できる。
- 修行プランを練るという楽しい作業が二倍になるので楽しみも二倍。
ディメリット
- 修行費用が2倍かかる(当たり前)
- 修行時間は片方だけ取得に比べると2倍以上かかる。
- メリットを維持するためのSuper Flyers Card(ANA)とJAL Global Club(JGC)カードの両方の年会費が必要になる。
ANAは一般カードでも良いが本人年会費は11,275円/年、家族は5,610円/年必要。
JGCは最低でもCLUB-Aが必要であり、本人11、000円/年、家族11,000円/年が必要。
ステータス修行はペイしない
本来、航空会社のステータスというのは仕事や一般の旅行で頻繁に搭乗してくれるお得意様への利益還元みたいな意味合いがあります。ですので、利益還元セールを目当てにいっぱい使うというのは本末転倒であります。
以前からこのブログで書いているように、実利だけを求めて修行してももペイする可能性は小さいです。
例えばANAで年に数度も乗らないのであれば、必ずプレミアムクラスを使うようにすれば、専用チェックインカウンター・保安検査の優先レーン・ラウンジ利用・手荷物優先などプラチナ資格と同様のメリットが得られる上に、心地よいプレミアムシートにお食事・アルコールドリンク付きというプラチナ資格でも得られないメリットが得られます。
私や多くの飛行機ファン(乗る方のファン)がそうであるように、飛行機に乗るのが楽しい、趣味でステータスをとるのでペイするかどうかなんて関係ないという人がするのがステータス修行です。
あとは、仕事で相当乗るがステータスまではあと一歩というときに、プチ修行でステータスを取る、これはまあいいと思います。
ダブルホルダーを目指す
さて、ここから先は、それでもダブルホルダを目指すのだ!という方へのメッセージです。
ANAとJALどちらが先か
結論から言うとどちらでもいいです。
身も蓋もないな…
ただ、ANAはPP(プレミアムポイント)を50,000ポイント貯めるしかありませんが、JALはFOP(フライオンポイント)を45,000(5,000は初回搭乗ボーナスでもらえる)貯めるか、ひたすら50回搭乗するかの選択があります。
ポイント修行であれば、国内線の鉄板路線は羽田-那覇(石垣)の路線にANAプレミアムクラス、JALファーストクラスで往復することです。ポイント単価は多少あがりますが、どちらも快適な修行旅ができます。
ただし、もう普通席には乗れない体になってしまう可能性もあります(笑)。
あるいは、国際線ではクアラルンプールやシンガポールがコスパも良くやはり修行鉄板路線です。これらの地域が好きかどうかは人によりますが、楽しいと思いますよ。私は今度は修行じゃなくてシンガポールに行きたいですね。
ポイント修行で考慮すべき点
ポイント(PPやFOP)修行で那覇線を使うならオフシーズンの1月から3月に集中的にすべきです。少しでも予約が取りやすくなりますし、宿泊しても宿代も相対的に安くなります。
鉄板路線である那覇の修行好適時期はオフシーズンの11月~12月半ば・1月~4月だと思います。
5月になると早くも梅雨に入ります。
6月から10月は台風シーズン、特に7月~9月は観光客も多い上に猛烈な台風が直撃する可能性が高くなります。さらにこの時期は湿度も非常に高くムシムシします。1月とかと偉い違いです。最近は10月になっても本州を台風が襲いますので、10月だからといって安心できません。
12月後半からは正月明けまでは冬休みということででやや混雑しますよね。
家族やカップル旅行を兼ねるなら別ですが、純粋に修行ならばオフシーズンをおすすめします。
ポイントは暦年1月~12月の間が対象期間なので、11月から修行を始めたのでは遅いので、ポイント修行であればANAでもJALでもまずは年明け早々に取り掛かるべきです。
回数修行で考慮すべき点
回数修行はJAL限定の修行方法ですが、とにかく50回なので1区間をいかに安く短時間のものであげるかになります。安・近・短を求める修行ですね。
羽田であれば、過去に紹介したように羽田→中部→成田→中部→羽田という1日4区間(4レグ)が年間を通しての最も安・近・短です。この区間であれば特に季節は問いませんので、行けるときに予約を取って行けばよいですね。なので特におすすめシーズンはありません。
一方空港ホッピング。
こちらのポイントは以下の記事にまとめています。
空港ホッピングは、路線的に九州・沖縄の島々がメインになると思います。この場合も5月~10月までの梅雨・台風シーズンは要注意です。特に一日なんレグもするホッピングでは、ちょっとしたディレイが致命的になることもありますので、ぎりぎりではなくゆとりを見たプランニングが重要になります。
空港ホッピングは、実行より計画のほうが重要になります。くりかえしますが、ぎりぎりではなくゆとりを持った計画、天候も十分考慮に入れることが必要です。また、空港の利用時間帯も重要で、1泊のホッピング修行で、1泊目最後のフライトが目的空港の利用最終時刻に間に合わないためダイバーとされたとなると、計画に致命的な影響が出ますし費用も無駄になることがあります。
すなわち、ポイント修行であればJALでもANAでも1月からとりかかることがおすすめです。
回数修行で安・近・短繰り返しならいつでもOK。
回数修行で空港ホッピング中心なら梅雨・台風シーズンは避けるほうがベター。
まとめ
実利を求めてステータス修行は大抵の場合割りに合わない、飛ぶのが趣味・ステータスを取るのが趣味という人以外は勧めない。
ANAやJALのポイント(PPやFOP)修行であれば、鉄板路線の那覇線は不可避なのでオフシーズンの1月から3月に集中するのが良い。
JALの回数修行のうち安・近・短コースはいつでもOK、スケジュールで行けるときに行くのが良い。
JALの回数修行で空港ホッピング(with宿泊)であれば、5~10月の梅雨時・台風シーズン・オンシーズンは避けるほうが良い。