当ブログ6月9日の記事で「どうなる? GoToトラベルキャンペーン?」と紹介していますが、その後観光庁の企画競争実施公示により詳細が明らかになってきました。
Go To トラベル事業主管は国土交通省観光庁
前回の記事はこちらです、まずは概要把握のためにご覧いただければ幸いです。
Go To トラベル事業の主管は国土交通省観光庁です。
観光庁って意外に知っている人が少ないような気がしますが、国土交通省の外局で2008年10月に設立された比較的歴史の浅い組織です。
今回のGo To トラベル事業の概要は企画競争実施公示として観光庁ホームページにあります。
Go To トラベルキャンペーンの詳細が書かれた企画競争実施公示はかなり分かりづらいところにあります。
観光庁ホーム > 予算・調達情報 > 入札・契約情報 > 企画競争実施公示
以前よりはこまいことがわかるようになりましたが、いつからなのか、具体的にどこで予約すれば対象になるのかなどは現時点ではわかっていません。
これらはGo To トラベル事業の委託先が決まってからになると思われます。
判明しましたら当ブログでも継続的にお知らせする予定です。
Go To トラベル詳細
支援対象
ここから先は観光庁の「Go To トラベル事業の概要」という資料を引用しながら話を進めます。
(画像はクリックで拡大します)
出典:国土交通省観光庁ホームページ Go To トラベル事業の概要より
https://www.mlit.go.jp/kankocho/content/001348929.pdf
一番知りたいのはいつからか?という期間だと思いますが、開始時期は企画競争実施公示関係資料のどこにも何月何日からとはかかれていませんが、終わりは2021年3月のようです。
回数や連泊制限はなく、国内旅行で一人一泊につき2万円(日帰りは1万円)ですが、その全額が旅行代金の支援ではなく3割は旅行先で使えるクーポンとしての支給となります。
Go Toキャンペーンの開始時期は未定、終了は2021年3月。
利用回数、連泊制限なし。
支援額は旅行代金の半額。
一人一泊につき2万円上限、日帰りは1万円上限で、うち7割が旅行代金の割引、3割は現地で使えるクーポンとして支給される。
どうもわかりにくいですね。
(画像はクリックで拡大します)
出典:国土交通省観光庁ホームページ Go To トラベル事業の概要より
https://www.mlit.go.jp/kankocho/content/001348929.pdf
どうも観光庁の例は現実的じゃないです。
一人で一泊10万円?
まあ、なくはないでしょうけど….
どうもお役人さんの考えることは現実例じゃないというか。
ありそうな例で考えましょう
家族3人コロナ憂さ晴らし豪華沖縄3泊旅行という例
家族3人で沖縄3泊でコロナの憂さ晴らしにちょっと豪華なホテル利用で、旅費込の旅行代金(ツアー代金)は一人14万円、合計42万円だったとします。
最大の支援額は、総額の1/2つまり一人7万円、家族で21万円が上限です。
一人一泊2万円の制約から、2万円x3泊x3名=18万円が支援上限となります。
すなわち、ツアー代金42万円のうち18万円が支援額となります。
18万円のうち70%に相当する12万6千円がツアー代金からの値引き、30%相当の5万4千円が現地で使えるクーポンとしての支給となります。
18万円丸々値引きではないので注意が必要です。
観光庁資料の例だとクーポンが6,000円とかになっているので、まあ使えそうですが、いくら家族3人で沖縄3泊といっても、滞在中一人1万8千円分のクーポンって使い切れますかね?
クーポンは2割くらいでもよかったのでは?
対象となる旅行用品
(画像はクリックで拡大します)出典:国土交通省観光庁ホームページ Go To トラベル事業の概要より
https://www.mlit.go.jp/kankocho/content/001348929.pdf
ポイントは2つです。
旅行代理店や予約サイトを経由した予約、宿泊施設へ直接手配した予約。
個人で手配した交通機関(飛行機、列車、船、タクシー等々)は対象外。
JALやANAのサイトから直接予約した航空券や、みどりの窓口で買った新幹線切符は対象外となります。
旅行パッケージ全体が対象
この支援の特徴としてパッケージ全体が対象なので、現地アクティビティ代金込みとか、豪華ディナー込などであってもそれらも含んだ額全体が対象となります。
単純に交通費と宿泊費だけでは有りません。
そりゃそうですよね、パッケージツアーでここの交通費や宿泊費、アクティビティ代金を分けるのは無理です。
出典:国土交通省観光庁ホームページ Go To トラベル事業の概要より
https://www.mlit.go.jp/kankocho/content/001348929.pdf
現地で使えるクーポン
実現方法の詳細は不明ですが、クーポンは紙媒体あるいは電子媒体の両方を考えているようですが、これはまだ確定ではありません。
(画像はクリックで拡大します)出典:国土交通省観光庁ホームページ Go To トラベル事業の概要より
https://www.mlit.go.jp/kankocho/content/001348929.pdf
上の図を見ると、先の家族3人豪華沖縄3泊旅行の例では、3人家族で5万4千円のクーポンになりますが、三泊で使い切れますか?多分無理です。
使い切れないかもしれない、クーポン消費の一つの案は一日タクシー借り切りとかね。
いかがですか?
具体的な利用イメージ
それでは観光庁の企画競争実施公示資料をもとにさらに具体例を見てみましょう。
出典:国土交通省観光庁ホームページ Go To トラベル事業の概要より
https://www.mlit.go.jp/kankocho/content/001348929.pdf
ここで見ていただきたいのは金額ではなくて、フローです。
- 旅行者は、旅行業者に旅行(パッケージツアーなど)を予約します。詳細は不明ですが、旅行業者経由であればパッケージでなくても航空券+宿をまとめて面倒見てもらうのでもおそらくOKでしょう。
- 私が書いた家族3人豪華沖縄3泊旅行の例でも示しましたが、支援額まるまる割引になるのではなく、支援額の7割が旅行代金からの割引となりますので、それを差し引いた額を支払います。
家族3人豪華沖縄3泊旅行の例ですと、総額42万円のうち12万6千円がツアー代金からの値引きとなり支払い額は29万4千円で、5万4千円分の地域共通クーポンがもらえます。 - 旅行は普通にすすめて、あとは家族3人3泊で5万4千円のクーポンを使いきれるかどうか。使い切れないと本来地元に落ちるお金が落ちないことになりますので、ここはなんとしてでも使い切りたいところです。
どこで手配すれば支援対象なのか?
一番の関心事は、やはりどこで手配すればもらえるのか?ってことです。
まず確かなのは、JRを始めとする鉄道会社窓口やANA/JALなど航空会社で直接個人手配したチケットは対象外ということ。
この支援を目的で予約する場合は、登録旅行業者であることを確認する必要があります。これについてはまだ詳細が明らかになっていません。
(画像はクリックで拡大します)
出典:国土交通省観光庁ホームページ 旅行業法における登録制度の概要より
https://www.mlit.go.jp/kankocho/shisaku/sangyou/ryokogyoho.html
まとめ
Go Toキャンペーンは開始時期詳細未定であるが終わりは2021年3月。
支援額は一人一泊につき2万円までで連泊数や利用回数には制限はない。日帰りでは1万円まで。
ただし、支払い旅行代金の50%が上限となる。
支援額のうち70%は割引扱いで支払い代金からの割引となり、のこり30%は地域共通クーポンとして渡される(形式は紙媒体と電子媒体が考えらているが詳細未定)。
個人手配でJRや航空会社に直接チケットを手配したものは支援対象にはならないので要注意。