2020年早々から始まった新型コロナウイルス感染症拡大により、2020年は当然として2021年の修行も断念した人は多いと思います。しかし、ワクチン接種が本格的拡大し加速しているので、今年終わり頃から来年にかけての見通しは明るくなってきた兆しを感じますが、一方で秋には第5波という予測もあるようです。さて2022年のJGC・SFC修行はどうなるでしょうか?
新型コロナウイルス感染症拡大とワクチン接種状況
現状は新型コロナウイルス感染症の第4波の真っ只中と言われています。
国内の日毎の感染者数推移は以下のグラフに示します。
データソース:NHK 新型コロナウイルス 日本国内の感染者数・死者数・重症者数データ|NHK特設サイト
グラフ化著作権:(C) 2021, aichanworld.com
一方、NHKの特設サイトによれば、ワクチン接種を少なくとも一回受けた人は、5月27日時点で810万人を超えています。
(データソースの再利用規定がないのでリンクしておきます)秋には第5波が来るともいわれています(NHK特設サイトへのリンク)
これがどうなるにせよ、年があけるころにはかなり接種も進んでいると考えるのは不自然ではありません。鍵を握るのは30歳代以前の接種率でしょう。
時事通信社が報ずるアンケートでは、50代以上の74%が接種を希望しているのに対して、30代はなんと58%と相当低くなります。逆に摂取したくない率は50代以上が12%に対して30代は17%、20代は18%です。20代の5人に1人は積極的に接種したくないと答えています。
もちろん、健康上の理由があって接種は無理という方もいらっしゃるでしょうが、それにしても5人に1人がNOというのは高すぎませんか?
2022年のJGC・SFC修行
さて本題のJGC・SFC修行です。
昨年はパーフェクトにだめでしたが、今年もすでに半年近く経過しており第5波もありうるとされている中では、2021年中の修行は潔くあきらめましょう。
JGC・SFC修行は決して必要不可欠やむを得ない移動ではありません。ワクチン接種が現状では1割にも満たない状況で、ワクチン接種も受けていない人が修行と称して無用な移動をすべきではありません。
しかし、師走後半になると大分様子が見えてくると思います。
JALファン、ANAファンの皆様としては年末の時点でワクチン接種率が相当高くなっているようであれば、2022年の修行計画は有りだと思います。
ワクチン接種が進んでも、まだ次の波が来る可能性を否定できる根拠は皆無です。予約にあたっては割高でも変更可能・キャンセル可能な料金で予約するのが吉です。
JAL国内線の場合
最低限目指すのはサファイアですから、暦年一年間の間に回数修行ならマイレージ積算対象運賃で50回以上の搭乗、FOP修行であれば50,000FOPを貯めることで取得できます。
運賃種別 | 取消/払戻手数料 (出発前) | 予約変更 | マイル積算率 (区間マイルに対して)k | FOP ボーナス | ||
普通席 | クラスJ | ファースト | ||||
大人普通運賃 | 440円 | 可能 | 100% | 110% | 150% | 400 |
株主割引 | 440円 | 可能 (優待券の 有効範囲) | 75% | 85% | 125% | 400 |
往復割引 | 440円 | 可能 | 100% | 110% | 150% | 400 |
特便 | 440円~運賃額の90% 一部路線*1は440円 +運賃額の85% | 不可 | 75% | 85% | 125% | 400 |
先得 | 440円~運賃額の90% | 不可 | 75% | 85% | 125% | 0 |
*1 伊丹-新潟/松山/但馬、福岡-宮崎、鹿児島-種子島/屋久島、那覇-石垣/宮古/久米島
FLY ONポイント = 区間マイル x マイル積算率 x 2.0 + FOPボーナス
フライトマイルは純粋はクラスに応じたフライトマイルでありボーナスマイルは含みません。
昨今の感染の波は二ヶ月も前にわかるようなものではないので、感染拡大にともなう取り消し費用あるいは変更可否を考えると普通運賃、往復割引か株主優待でしょう。
このあたりはリスクをどこまで取るのかということにかかります。
回数修行はできるだけ安く多く乗ることが必要なのですが、感染拡大によるフライトキャンセルや予定見直しのリスクは2022年でも前半はまだまだ油断大敵ですし、一日に数レグは当たり前ですので逆に変更やキャンセルが厄介なことになります。回数修行するなら接種率がかなり高くなり、次の波の可能性が小さいことを見定めてからでしょう。
FOP修行とて来年でも海外は厳しい可能性が高いので、シンガポール往復なんてのも難しいでしょう。JALの場合で一番効率が良いのは特便で当日ファーストクラスアップグレードでの那覇往復です。しかし、那覇線のファーストクラスは非常に人気がありますので、高い運賃でないとなかなかとれません。高い運賃にするとFOP単価があがります。ここは定番の特便でクラスJ(これとて難しい)あたりで妥協しましょう。
ただし特便は直前になると運賃の90%のキャンセルフィーがかかり、なおかつ変更不可であることを覚悟しておきましょう。
ANA(国内線)の場合
ANAの場合はプレミアムポイントを貯めるPP修行一択です。
運賃種別 | 取消/払戻手数料 (出発前) | 予約変更 | マイル積算率 (区間マイルに対して)k | FOP ボーナス |
プレミアム運賃 | 440円 | 可能 | 150% | 400 |
フレックス | 440円 | 可能 | 100% | 400 |
株主割引 | 440円 | 可能 (優待券の 有効範囲) | 75% | 400 |
プレミアム株主優待 | 440円~運賃額の約60% | 可能 | 125% | 400 |
Super Value Premium 28 | 440円~運賃額の約60% | 不可 | 125% | 400 |
Value Premium 3 | 運賃の約5% | 不可 | 125% | 400 |
Value 1~7 | 運賃の約5% | 不可 | 75% | 400 |
Super Value 21~75 | 440円~運賃額の約60% | 不可 | 75% | 0 |
ANAのほうはPP修行しかありませんので、例によって那覇線プレミアムクラス当日アップグレードが狙い目です。
ANAのプレミアムクラス利用可能便はJALよりずっと多いので、プレミアムクラスを最初から予約できる可能性は高いですが、経験的に当日アップグレードはほぼ不可能です。
コロナ感染者の突発的な急増への対応を考えると、ANA FLEX(普通運賃)か株主優待のみが柔軟に対応できますが、料金が高いためPP単価はかなり高くなります。
まとめ:共通の注意
JAL、ANA ともにこれまでは緊急事態宣言が発出されると、その都道府県にある空港発着便に限って手数料無料でのキャンセルや変更(変更先との運賃差額は発生します)を受けてくれいますが、逆に言えば緊急事態宣言がでないと取消・払い戻し料が発生するということにもなります。
感染急増に備えるなら、両者とも正規運賃(普通運賃かANA FLEX)もしくは株主優待が融通がきく。しかしFOP単価やPP単価はかなり高くなり修行コストは1PP=10円目安どころか1PP=20円目安くらいになります。
例年ならば、修行は1月あけたらすぐにすべての週末を費やすくらいで取り組むのが良い!と言いますが、2022年はまだ無理でしょう。
前半様子見でたまに飛ぶくらいにしておき、接種が進んで感染が落ち着いてきたら後半に追い込みをかける作戦がよろしいかと思います。
2022は修行は可能になると筆者は推測するが、キャンセルによるは感染拡大による払い戻し手数料や、自由度は高いが料金も高い運賃による修行となってしまい、FOP単価やPP単価は結果的に例年よりかなり高くなると思われる。