プラス1,000円でフルフラットシートは期待できるのか?

プラス1,000円でフルフラットシートは期待できるのか?

飛行機で国際線に乗る時、乗りたいなぁというのがビジネスクラスとファーストクラス。そして到底手が届かないのがファーストクラスですがビジネスなら!?  JALが『「クラスJ」で国際線ビジネスクラスのフルフラットシートを体験!」と称してキャンペーンしていますが、本当に期待していいのでしょうか?本記事ではそこにメスを入れます。

クラスJでフルフラットシート!?

このJALがのキャンペーンというかアピールはこれです。

内容

対象便でクラスJシートでは、国際線仕様のフルフラットシートのJAL SKY SUITE IIIが利用できるというものです。

JAL SKY SUITE Ⅲ(シート) – JAL国際線についてはこちらを参照してください。

運行予定路線

以下のような幹線の一部の便で実施されます。

東京(羽田)-沖縄(那覇)
東京(羽田)-札幌(新千歳)
東京(羽田)-福岡
東京(羽田)-大阪(伊丹)
大阪(伊丹)-沖縄(那覇)

対象便

空席照会で「772」「国際線仕様機材」と記載がある便が対象。

機材が「772」なので「ボーイング777-200ER」です。

JALの中距離国際線向けの「ボーイング777-200ER」は導入から20年以上経過しぼちぼち引退…なのですが、残りおよそ2年ということで国内線に転用し、残年数も2年程と短いので国内線向けにシート改修することなく、そのままJAL SKY SUITE IIIをクラスJとして運用するというものです。

短時間とはいえフルフラットシートが味わえるならいいじゃないですか!

そうなんですが、早合点してはいけません。

世の中そう甘くはないのです。

この話の穴

穴1:クラスJはなかなか予約できない

JALのサイトで冒頭の対象路線を検索してみましょう。

以下の例は5月15日午後の時点での、6月1日羽田から新千歳行きの便の例です。

クラスJ利用としては最安の特便割引(特割)はすでに満席です。

往復きっぷ以外で個人が片道で買えるのは普通運賃しかありませんね。

ウルトラ先得や、スーパー先得でのクラスJ販売は現在は行われていません(通常の先得のみ)。
なので、クラスJ狙いならお高い運賃しかありません。

幹線のクラスJは人気が高くて予約が困難
正規の大人普通運賃を覚悟であれば予約可能である。

穴2:クラスJといえども結構割高

6月1日のJL505のクラスJ普通運賃は36,710円、運良くクラスJがあったとしても35,460円です。

一方同じ日の同じ便の普通席を見てみましょう。

普通席のほうは特便割引で問題なく空きがあって、26,460円。

一方クラスJで予約可能なのは普通運賃の36,710円。

1時間半の旅でフルフラットのクラスJと普通席の事実上の価格差は10,250円

これを高いとみるか?安いと見るか?

筆者はセントレアから成田への便(現在はコロナの影響で運休中)で国際線仕様のクラスJフルフラットに乗ったことがあります。

楽は楽ですが、セントレアから成田だと一時間程度です。

このときは当日アップグレードできたのでラッキーですが、1時間半のために一人1万円を払うかどうかはよく考えたほうがいいと思います。

穴3:当日アップグレードはまず取れない

JALの場合、普通席で予約しておき当日アップグレードという手がありこれなら+1,000円/人で済みます。

しかし事前予約でさえ幹線ではこの状態です。

筆者も修行中も含めてJALは数多く乗っていますが、当日アップグレード出来たのは極わずかです。

2019年はJGC修行で51フライト乗りましたが、当日アップグレードできたのは8フライト。
うち7フライトはセントレア-羽田線もしくはセントレア-成田線で、1度だけ伊丹から羽田が当日アップグレードできました。

+1,000円での当日アップグレードにありつけるのは激レアといってもいい。

空席待ちという手もありますが、空席待ちは早い順ではなく上級会員から先で、多くの場合はダイヤモンド会員の方にかっさらわれて(笑)いきます。

穴4:機材変更が多い

コロナ以来、機材変更が非常に多くなっています。

今年なって筆者が予約中の札幌線や伊丹線ですでに複数回の機材変更連絡を受けています。

せっかくフルフラット体験を狙ってお高い料金払ってクラスJを予約したのに、機材変更が発生して登場時には普通のクラスJだったなんてことが大いに有りえます。

まとめ

JALは777-200ER(国際線仕様)が退役まで残り2年になり、シートはそのままで国内線転用し、フルフラットのJAL SKY SUITE IIIをクラスJとして運用する。

この運用がなされるのは幹線であり、通常でもクラスJの競争率は高い。さらに当日アップグレードになるといわずもがな。

現在はウルトラ先得やスーパー先得の運賃でのクラスJ割当はない。最低でも先得から。

コロナ禍の折、機材変更が非常に多くなっており、せっかくフルフラット狙いで割高承知でクラスJを予約しても、登場時にはフルフラットではない普通のクラスJになる可能性が従来よりはるかに高い。

普通にできるだけ安くでクラスJを利用し、運良くビジネスクラス仕様に当たればラッキーくらいのもの。

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