アナザースカイを求めて:おじさんの一人旅は、金沢通算27回目となるリピ旅

アナザースカイを求めて:おじさんの一人旅は、金沢通算27回目となるリピ旅

通算27回目になる金沢旅行、アナザースカイを求めておじさん一人で楽しんできました。「弁当忘れても傘忘れるな」と言われる金沢では、三日も滞在すればどこかで間違いなく雨にあいますが、そんなのは金沢では当たり前なので気にせずリピ旅を楽しみました。自分の生まれ故郷や育った故郷ではない、それでも心が安らぐ、それがアナザースカイ。

金沢リピ旅の楽しみ

2008年9月以来通算27回目、延べ滞在日数では3ヶ月近くになります。流石に年に2回行くと別に特段の観光とかするわけでもなく、行き慣れた場所に半年ぶりに尋ねる感じになることが多いです。メジャーな市内の観光地は大抵行っていますし、金沢城公園と兼六園は頭の中に地図がガッツリ入っているくらいです。

帰省のような安堵感を味わう

生まれ故郷でもないし親族がいるわけでもない土地ですが、15年間に渡り年2回訪問しているとほとんど帰省するのと変わらない気持ちになります。

金沢駅の鼓門を見ると「うわー!金沢に来たぞぉ!」ではなく「ああ、帰ってきたな、やはり金沢はいいなぁ、この空気感!」という感じです。まさに「帰ってきた」という気持ちになります。

金沢城へ行くときはいつも青空のことが多い(単にラッキーなだけです)のですが、このときは真っ黒な出てきて、金沢城の河北門が真っ白に浮き上がりました。

筆者の故郷ではないし住居があるわけでもないので論理的には「帰ってきた」わけがないのですがねぇ。帰省して故郷の街並みをバスや電車の車窓から見ているとなんだかホッとする気になりませんか?まさにその気持ちを感じます。懐かしいじゃなくてホッとする。

食を楽しむ

なんどか金沢に行くと観光客定番ものにはあまり感心がなくなるかもしれません。

典型的なのが海鮮丼。なにせ高いのです、近江町市場で海鮮丼を食べると結構お高い。一度は食べるべきだと思いますが2度はパスかな。もちろん同じ価格なら東京よりはるかにグレードが高いですし、同じグレードなら金沢のほうが圧倒的に安いです。そういう意味では価値があります。

筆者が好むのは回転寿司。それも観光客があまり行かない(かんこうスポットから離れた)ところです。よく行くのは石川県庁近くの「寿司食いねぇ 県庁前店」。県庁前まではバスです(1日フリーパスの圏外)。

他におすすめはスーパーやデパ地下寿司の地物入りの盛り合わせパック。東京のそれとはグレードが違います。よく買うのは金沢百番街2階の100MARTの中の魚屋さんか、近江町市場前の金沢エムザ地下食品売り場。どちらも夕方近くになると2割引、最高で半額になります。見ていると通勤帰りの方などによく売れていまして、値下げシールが貼付されると、地物入りパックなどはすぐに売れてしまいます。偶にタッチの差で取られてしまって詳しい思いもしました。

街の変化を楽しむ

故郷の街でも半年するにすると全く変わっていない部分と、えっ!と思うような変わり方をしているところがあると思いますが金沢も同じでありまして、そうした変化を楽しんでいます。

金沢駅西口の変貌は激しく、近年ホテルが次から次へと建設され激変しましたし、近江町市場(武蔵ヶ辻交差点の付近)から香林坊までのビジネスエリアにはホテルが林立するようになりました。以前は本当にビジネス街でホテルなんかとても少なかったのです。

おかげで滞在先を選ぶ楽しみが増えたのは嬉しいです。

加賀百万石の象徴でもある金沢城公園では失われた城郭の復元工事が行われており、その進捗もまるでコマ落としのように見てきました。最初に訪れたときは橋爪門の復元真っ最中で完成したのが2015年でした。今は二の丸の復元整備に向けて調査が始まっています。

足をのばす

最近筆者は3泊4日の滞在にしています。そうするとまるまる1日自由にできる日が2日間になります。1日は前述のようにリピを楽しんで、もう1日は足を伸ばします。

金沢起点で今まで行ったのは、

・東尋坊(福井県)へ2回
・七尾
・海王丸パーク2回
・氷見
・福井
・高岡

などで、お隣の福井県や富山県で行きたところがあったので1日をそれに充てたわけです。

東尋坊は火サスの世界ですね。まさに絶景というか足がすくむ。あ、ここで落ちたら自分は間違いなくあの世行きだな、と心底から思いました。

足をのばす場合は、厳密にどこそこへ行こう!ではなく、候補を2つか3つ決めておきます。また市内をぶらつく場合でも行ってみたい候補をできるだけ、それも屋内で済むところ(金沢21世紀美術館とか石川県立博物館、国立工芸館など)をあげておくと良いでしょう。

そして天候の具合で行く場所を決めます。

重要なこと:
どんなに晴れていてもカバンの中には折り畳み傘を入れるのを忘れないように!

「弁当忘れても傘忘れるな」です。

今回は氷見へ足をのばす

今回は以前から行ってみたかった氷見まで足を伸ばしました。

・金沢〜(IRいしかわ鉄道/あいの風富山鉄道)〜高岡(約40分)
・高岡〜(JR氷見線)〜氷見(約30分)

金沢〜高岡はSuicaが使えますが、氷見線ではSuicaは使えないので金沢駅で切符を買う必要があります。

目的は氷見漁港の氷見魚市場食堂。氷見といえば氷見の寒鰤。11月になって氷見まで行って鰤を食べない何てバチが当たります。

食べログサイトですが、氷見魚市場食堂の公式情報です。

氷見魚市場食堂でいただいたのが、氷見浜丼(漁師の土鍋汁付き)の刺身大盛りである「はんさ盛」をいただきました。

鰤、さわら、甘エビ、他2種がてんこ盛りです。

氷見へ行こうと最初から決めていたわけではありませんが、鰤大好き人間としては以前から行ってみたかったところでもありますので天候次第ではと思っていました。

北陸、とりわけ金沢は雨が多いので厳密に予定を決めてしまうと雨の中の観光行軍になってしまいます。



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おまけ:金沢から東尋坊までの行き方

福井駅乗り換え

最初に筆者が使った経路です。

・金沢〜福井:特急サンダーバード(約40分)
・福井〜三国港:えちぜん鉄道三国芦原線(約50分)
・三国港〜東尋坊:京福バス(約15分)

結構時間がかかります。交通費はYahoo!路線案内によれば特急サンダーバードを自由席で3,510円で乗り継ぎが良くても2時間はかかるようです。よく覚えていませんが結構かかりました。

芦原温泉乗り換え

筆者はこちらをおすすめします。

・金沢〜芦原温泉:特急サンダーバード(約35分)
・芦原温泉〜東尋坊:京福バス(約40分)

交通費は自由席で2,980円なので往復にすると1,500円くらい違います。所要時間も1時間半少々です。時間が短くて料金が安いのが芦原温泉乗り換えルートです。

どちらのルートも東尋坊からの京福バスの本数が限られるので帰りの時刻にはくれぐれもご注意を。

ちなみにGoogle mapsによれば東尋坊から三国港まではほぼ平坦な道のりで2.6kmほどなので、筆者なら大した距離とは思いませんが….海沿いルートを歩くようなのでそれはそれで天候さえ良ければ楽しいかもしれません。

リピ旅の勧め

色々なところへ行くと、何故か心に残る場所・街ってありませんでしたでしょうか?

もう一度行くとがっかりすることも多いのですが、何度か行くとすっかりファンというか自分の心の故郷に近づいて行く場所があるかもしれません。

それがアナザースカイなのではないでしょうか。

あなたのアナザースカイはどこですか?



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