筆者は常にスマートフォンは2回線を契約して2台持ち(会社貸与の業務用は除く)なのですが、一体全体どれくらいの人が2台持ちなのでしょう?2台持ちにはどんなパターンがあるのでしょうか?おすすめの2台持ちは?
スマホ2台持ちの現状
NTTドコモのモバイル社会研究所が毎年調査していますが、その資料の2020年版がありました。
以下数値データは特別に記載の無い限りは、上記のサイトからの出典となります。
直接2台持ちの比率はありませんが調査の母数(n)を比較すると見当がつきます。
「モバイル社会白書Web版 2020年版」からのデータです。
<1台目>
調査数(n)=6,275名
スマートフォン比率=88%
スマートフォン台数=6,275 x 88(%) = 5,522名
<2台目>
調査数(n)=874名
スマートフォン比率=74.9%
スマートフォン台数=874 x 74.9(%) = 654名
<2台持ちの比率>
2台目がスマートフォンと答えた人の中には1台目がフィーチャーフォン(ガラケー)の人も含まれているので2台ともスマートフォンの人は654名より少ないと推測できます。
ざっくり単純計算すると11.8%が2台持ち(1台目がフィーチャーフォンの人も含む)となります。
MMD研究所の「2021年3月 通信サービスの利用動向調査」のサマリーをみると「2台目のサブ端末所有は約1割」とありますので、上記の11.8%はだいたいそんな感じというレベルで外していないようです。
10人に1人はスマートフォン2台持ち
筆者自身の感覚でもあたらずといえども遠からずの数字のように思います。
社有のスマートフォンを入れると2台持ちの率は多分跳ね上がると思います。
スマホ2台持ちの使い分け
ここは筆者独自の推測となり、特定の調査結果を元にしたものではありません。
プライベートと仕事
仕事用の連絡先やデータは仕事用スマホ(社有ではなく自前)に入れておく。
仕事先に教えるのは仕事用スマホの電話番号。
休暇の時には仕事用電話を切ってしまえばオフの時に仕事電話がかかってくる心配もない。
通話用とアプリ/データ通信利用
通話中にもう一台でメモや情報検索ができる。
通話に適した契約とデータ通信に適した契約と契約使い分けでコストが下げられる可能性がある。
日常用とエンターテイメント用
日常用は取り回しがよく携帯性の高いあまり大きくないもの、エンターテイメント用は画面が大きくデータ容量が大きい契約ものを使う。
日常用とカメラ用
日常用は取り回しがよく携帯性の高いあまり大きくないもの、カメラ用はカメラ性能が格段に優れたiPhone 12 Pro MaxやXperia 1 III、Galaxy S21 Ultraなどを使う。
冗長性を高める
一台が故障しても別の一台が使える。
キャリアを別にすれば事故や災害で1つのキャリアがトラブっても他のキャリアが生きる。
AndroidとiOSの組み合わせにすれば、OS自身のトラブルで2台とも使えなくなることが防ぐことができる。
一台がバッテリーを使い切ってももう一台が使える(モバイルバッテリーが普及しているのであまりこのメリットはないかも)。
スマホ2台持ちのディメリット
・スマホ自身の費用、ケースや保護シートなどアクセサリーの費用がダブルになる。
・回線契約の月額がかさむ。
・アップデートやアプリなどのメンテナンス・セキュリティ管理が2倍になる。
・使用頻度が低い方のスマホを紛失したり、盗難されたりしても気づくのに遅れる。
・持ち運びが重くなる。
・充電状態管理対象物が2倍になりめんどくさい。
・男性であればズボンの片方のポケットに2つ入らない。
・女性であればバッグの中からスマホを探すのが面倒になる(かもしれない)。
ほかにもあるかもしれません。
2台持ちをする人(筆者も含めて)は、これらのディメリットを上回るメリットを自身が感じているから持つわけです。
考えられる組み合わせ
同じ事業者で2回線
<長所>
・家族契約などの利用で割安になる。
・設定などは同じ方法などで簡単。
・手続きがワンストップで済む(特に対面店舗ではその可能性が高い)。
<短所>
・事業者の回線事故・故障などで2台とも使えなくなる。
・一般にはWebでの回線単位で別アカウントが必要になり管理がめんどくさい。
異なるOSで2回線
<長所>
・OS自身に起因する問題やセキュリティ上の脆弱性に強い。
・Androidでしか使えないアプリ、iOSでしか使えないアプリでも対応できる。
<短所>
・慣れないうちは操作が頭のなかでごちゃごちゃに混乱する(これはすぐに時間が解決してくれる)
・設定などでは両方の知識が必要(同じく時間が解決する)
キャリアと格安SIMで2回線
<長所>
・電話通話の得意なキャリアでお得な低データ容量で話し放題を選べる。
・格安SIMでデータがお得なプランを選べる。
<短所>
・経験的に格安SIMは繁華街やビジネス街で昼休みや夕方などで速度が激落ちすることが多い。
・全般的に格安SIMはキャリアより速度が遅い(単体では感じにくいが比べると圧倒差)
おすすめキャリアの2回線
au+UQ/Y!モバイル、SoftBank+UQ/Y!モバイル、doccomo+UQ/Y!モバイルのパータン。
docomo+ahamo、au+povo、SoftBank+LINEMOのパターン。
個人的には回線組み合わせは後者のキャリア格安プランとの組み合わせをおすすめですが、前者にすれば回線のキャリアを違う物にできるメリットがあります。
前者では別キャリアでの冗長性は失われますが、docomo/au/SoftBankといったインフラを握る三大キャリアでは災害時対応なども速いでしょうからあまり気にしなくてもよいと思われます。
楽天モバイルは自社回線でのエリアがムラムラですぐにパートナー回線になったり、サポートがウルトラ超絶スーパーエクストラ酷いので絶対ダメです。
格安SIMはUQやY!モバイルと比べると速度安定性でかなり見劣りがしますし電話の話放題でも不利です。キャリアの価格が下がった現在においては格安SIMをわざわざ選ぶメリットはほとんど存在しません。
筆者の場合現在は…
・docomo 5Gギガホ プレミア + データプラス(iPad Pro用)
・ahamo
…で運用しています。
音声通話はあまり使わないのでdocomoのほうは「5分通話無料オプション」をつけています。
ahamoでは音声通話は基本的にはしませんが最初から5分通話無料が組み込まれていますので無問題。
<このパターンのメリット>
・docomoでのデータ通信は容量無制限
・docomo5Gギガホ プレミアでのテザリングは容量無制限(MacBook Airを持ち出す時に大活躍)
・iPad Proでの通信はデータプラスで30GB/月までOK(十分な容量です)
・ahamoのほうも20GBあるので十分間に合う
筆者の場合はMacBook Air(あるいはhp Spectre x360-13)を持ち出すことがあるし、iPad Pro (Cellular)も同様なのでこのパターンが幸せになれるパターンです。
節約したければdocomoのほうから「5分通話無料オプション」を外せば770円やすくなりますが諸事情がありそうもいきません。
doccomo+ahamoにするとahamoは「みんなドコモ割」の割引になりませんが、回線数にはカウントされますので主回線であるdocomoのほうが550円割引になります。
データプラスも電話番号がが割り当てられており回線を持ちます(当たり前)が、「みんなドコモ割」の回線数にはカウントされません。
ahamoのほうは対応スマホであれば何を使っても良いです。
AndroidでもiOSでも。
個人的にはiPhone 13 miniかiPhone 13 miniが発表されたあとのiPhone 12 miniの価格に注目しています。
まとめ
スマホ2台持ちは社給品を覗いて10人に1人程度と推測される。
2台持ちの理由はいろいろ考えられるが、冗長性や電話しながら情報検索といったときにはかなり良い。
キャリアを別にすればキャリア・サービスに万一のことがあっても使い続けらえる。
個人的におすすめはキャリアとキャリア格安プランである。
キャリア価格が下がったので格安SIMを積極的に選ぶ理由はほとんどない。