筆者の持論は「体感一年の長さは、年齢の二乗に反比例する」というもので勝手に「あいちゃんの法則」と呼んでいます。この現象について心理的時間経過が少しでも長くなる対策を考えます。
振り返り:大人になると心理的時間経過が短くなる原因
原因1:大人になると感動が減るから
子供の頃は知らないことが多く日々ワクワクドキドキが多いのですが、大人になると大抵のことは経験済みになってワクワクドキドキが減ります。
すでに経験したこと・知っていることを漫然と繰り返していると、一見退屈な時間が続いて長く感じそうですが、限られた時間に次々新しいワクワクがあるのと、全くワクワクしないのでは、同じ時間の長さでも心理的充実度が違います。この心理的充実度の違いが1日あるい1月の感じる長さの違いとなって感じます。
言い換えれば心で感じる時間の長さというよりは「今月はこんなにいろいろ新しいことをやったなぁ!」と「今月特に変わったこともなく終わったなぁ」の違いだと言えます。
原因2:大人になると時間管理が緩くなるから
学校・学生時代には時間割や時間外活動・塾や予備校などで1日のスケジュールがびっちり。ふうふう言いながら1日を過ごすなんてことも多いはずです。
社会人になると出勤・退社・休憩などを除けば決められた時間割はほぼなくなりますが、かわりに仕事が次々入ってきてスケジュールがびっしりになります。
学生も社会人もも1日にやることがたくさんありゆっくり息つく暇がない。
しかし、リタイアするとスケジュール帳すら不要になり、朝ごはんのあと連ドラを見てニュースバラエティなどをぼーっと見ていたらいつの間にか昼!これは、退職者あるあるです。
スケジュールびっしりだと「はあ、ようやく1日終わった」で、スケジュールがらがらだと「何もしないでなんとなく1日終わった、何したっけ?」の違いです。ある意味では原因1に近いと言えます。
言い換えれば一定時間の間の充実度の差であり、充実しているほど1日にやることがたくさんあり長い時間に感じるわけです。
心理的時間経過を長くする対策
原因がわかれば対策も可能です。
対策1:常に新しいことにチャレンジし続ける
歳をとって新しいことにチャレンジし続けるのは容易ではない?
時間はあるけど金がない(無駄遣いできない)とか、行動意欲が落ちるとか、そもそも好奇心が薄らぐとか。
別に全く違ったことにチャレンジしようと思う必要はありません。
新しい分野の読書にチャレンジする、ラジオやインターネットで英会話の勉強を始める、人様々ではありますが大上段に振りかぶって構える必要はありません。むしろ構えず気軽に身近なところで始めるほうがいいと思います。
一つのことを始めるとそれに関連した新しいチャレンジが数限りなく思い浮かぶはずですよ。
対策2:スケジュールを立てて時間を決めて活動する
対策1にも関係しますが、やりたいこと・やるべきことを頭でぼーっと考えていると、結局手付かずで終わることが多いのが人間の性。「そのうちやろう!はやりたくない言い訳にすぎない」のです。
- やりたいこと、やるべきことをリストアップする(できれば手帳などに書き出す)。
- かかる時間(何かの練習やトレーニングであれば一回にかける時間)を見積もるあるいは決める。
- 優先順位をつける。
- 月のカレンダーに割り振る。
- 1日の中で割り振る。
もちろん世の中自分のスケジュール通りには動かないので日々スケジュールを見直す、適宜組み直すのは不可欠です。
たったこれだけ、というのは簡単ですが継続は結構パワーが要ります。
ぼーっと考えているとリストアップの段階で何も出てこなかったりしますが、そうじゃない、よーく考えてみましょう。仕事がらみ、近隣活動(町内会や自治会など)がらみ、スポーツがらみ(トレーニングなど)、趣味がらみ(これはもう非常に多数)など絶対たくさん出てくるはずです。
対策3:日記をつける
やっただけだとやりっぱなしになりかねません。
新しいことにチャレンジするなら、その日にやろうとおもったことと実際できたことを書きましょう。スケジュールも同じです。
そして1週間単位で振り返って見直すことで、計画を詰め込み過ぎた・欲張り過ぎた・もっとできる等々の反省がでてきます。
それを次の計画に生かす。
古臭い問題解決手法であるPDCAですがこの考え方は基本の基本なので日々の生活に活かすことで、より充実した日々が送れるようになります。
まとめ
論理的な時間は地球上の全ての人間に等しく与えられた唯一平等なものです。生から死までの時間は人それぞれですが、1日の長さ・1年の長さは平民でも米国大統領でも日本国首相でも全く同じです。違うのはその使い方だけです。
常に新しいことにチャレンジしてワクワク感を保ち、時間の概念を明確にして行動し、振り返りに日記をつける。
これで1日・1か月・1年はより充実したものになり、何もせずにあっという間に終わった….ということは減ると思います。
頑張りましょう!