非常に良くできているiPhoneやiPadでありますが、ファイル操作というごくごく基本的なところでPCやMacはもとより、Androidにも敵わない不便なところがありました。
iPhoneやiPadではファイル・フォルダは隠される
内部的にはもちろんファイルやフォルダが存在するわけで すが、iOSはそれらを剥き出しでユーザーには見せないようにしています。
そのためフォルダやファイルの概念がいまいち理解不足でも容易に扱うことができる一方で、AndroidやPCあるいはMacのようにファイルやフォルダを扱いたい人にとっては極めて不便な状況に陥ります。
もちろん、普段写真をとってSNSに上げたりLINEで送ったりAirDropで送る分には全く不自由はありませんし、Microsoft OfficeのiOS版でドキュメントを作ったり、表計算したりするのも問題ないと言えまし、メールの送受信だって各種プロバイダやGMAILなど問題なし。
PC的にファイルやフォルダを扱わない限りはiPhone/iPadで不便な事はあまりないとおもいます。
極めて不便な状況とは?
正直なところ今まで気にしたことがなかったのですが、旅先でiPhoneとiPadを持っておりましたが、PCやMacは持参していませんでした。
筆者も普段はMac上でこなしている作業を、旅行先で行うために旅行にはいつも持って行くiPad Pro M1 2020で行おうとした時に思った以上にできなかくて閉口しました。
こまった状況1
iPadで複数枚のスクリーンショットを取得してトリミングしたものをiPadのファイルアプリ管理下に一つフォルダを作ってそこに格納しました。
これをGoogle Drive(Google Workspace)とOne Drive(Microsoft 365 Apps for Business)にフォルダごとアップロードしたいのです。
結果的には一発でアップできる方法を見つけることができませんでした。
Google Driveアプリでフォルダをアップロードしようとダイアログから当該フォルダを選ぶと、ダイアログの中でフォルダ開いてしまい、ファイルを一度に一つずつでしかアップできませんでした。
ブラウザからGoogle Driveにアクセスするとアップロードの中でファイルかフォルダかを選ぶことができるのですが、フォルダのほうを選んでから出てくるダイアログでフォルダを選んでもアップロードされるのではなく開いてしまいますので無意味。アプリと違うのは複数ファイルを選べるくらいです。
OneDriveのほうはそもそもフォルダの選択肢もなくファイルをアップロードできるだけ。OneDriveアプリと現象は同じです。
結局、Google Drive Webから入り、フォルダ数は少ないので階層を作って、フォルダごとにしこしことアップロードし、OneDriveのほうは諦めてAndroid(Google Pixe; 6 Pro)も持っていたので、そちらのFile Commanderアプリを利用して、Google Driveのフォルダー構造ごとごっそりとOneDriveにコピーしました。
こまった状況2
Google Drive上のファイルを複製するというのはPCやMacではわけないことで、macOSであればGoogle DriveアプリをインストールしておけばFinder上でcmd+cに続いてcmd+vで複製が作成されます。
ファイルをいちいちダウンロードせずにその内容を一部だけ変えたファイルを作りたいときに重宝します。
これをiPadでやると、まずはダウンロードする必要がありダウンロードされたファイルをリネームして必要な変更を施しアップロードする手間がかかります。
基本的なところでiPadは所詮iPadでありMacはなりえない
当たり前ですが、こんな簡単なことでつまづくとは思ってもいませんでした。
今回の件に関してはやはりMacを置いてくるのではなかったと思いました。
ただ11インチiPad Proなら入るバッグでも13インチのiPad Airだと入らないこともあるのです。今回筆者が持った手まわりバッグは、HEALTY BACK BAG https://www.healthybackbag.jp のMサイズというもので、想像以上にものが入るのはいいですが、ティアドロップ型なのでMacBook Airは入らないのです。
iOS/iPadOS/macOSで通すことの意味は、メモをはじめとするデータのやりとりが非常に簡単なのです。しかしApple以外のシステムとはどうにも相性がよろしくないので、今回の例のようにごくあたりめで簡単なことでつまづくことも多いです。