メガネ常用者の悩みはサングラスだ!解決策はオーバーグラスかクリップオンサングラスかデュアルタイプ?

メガネ常用者の悩みはサングラスだ!解決策はオーバーグラスかクリップオンサングラスかデュアルタイプ?

紫外線ピークは7〜8月

気象庁のデータを見ますと6月〜9月の4ヶ月間紫外線が強く、ピークは7月下旬から8月のちょうど子供達の夏休み期間です(気象庁ホームページつくばのデータ)。

[気象庁] 日最大UVインデックス(観測値)の年間推移グラフ

子供の頃は紫外線なんて気にした事もなかったのですが、いい年になると紫外線による日焼けもさることながら強い紫外線は眼によろしくないし日差しが眩しい!のであります。

ならばサングラス!

しかし手放せないメガネ!

度入りサングラスは高い!

さてどうする?



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メガネ常用者のサングラス

筆者が調べる限りにおいては以下の5通りの対策がありそうです。

対策案1:オーバーサングラスという手持ちのメガネの上にかけるメガネ(サングラス)を買う
対策案2:手持ちのメガネのレンズを挟むようにつけるクリップオンサングラスを買う
対策案3:メーカーが限られるが、普通のクリアレンズのメガネとそれにぴったり磁石で張り付くサングラスのデュアルタイプ(呼び方はメーカーでまちまち)を買う

あとは普通に思いつく対策が2つ。

対策案4:メガネ常時着用不可避な近視や乱視ではなく、筆者のように老眼補正用途の遠近両用(上が素通し・下が老眼で度数が+)であれば、面倒ですが屋外ではサングラスをかけ、必要なときには遠近両用メガネか老眼専用のメガネ(READING GLASSES)をかけるという原始的な手があります。これはあえて書くようなことでもないので省略。

対策案5:度付きサングラス。一番確実ですが高くなるのと、普通のメガネも持たなくてはいけないので、老眼補正などではコストに見合わない。裸眼でも手元が見づらい程度の遠視や老眼であれば、対策4のほうがコスパがよろしいし、室内ではかけかえるなどの面倒さは対策4と同じ。

以下、対策1〜3について掘り下げて見ます。

対策1:オーバーサングラス

通常のメガネの上から被せるように着用するのがオーバーサングラス。

メガネに被せるようにメガネをかけるのでどうしても大袈裟になりトータル重量も重くなります。

本来のメガネは軽量であっても、オーバーグラスはテンプル(つるの部分)は太くてフレームも太いのが通例です。

また現状のメガネより大きくないとダメなのでどうしても大きく大袈裟になり目立ってしまいますので、それなりの覚悟をして着用することが必要でしょう。

両方の重さが鼻と耳にかかるので鼻や耳が痛くなることもありえます。

一方でメガネ全体を覆うため本来のメガネのレンズとサングラスのレンズの間の隙間から光が入るようなことが避けられます。

対策2:クリップオンサングラス

言葉では説明しにくいでこちらも動画をどうぞ。

本来のメガネのレンズ(鼻当てに近い部分)を挟み込んで取り付けるタイプが一般的です。

不要なときにサングラスを跳ね上げることができるタイプが多いのですが、跳ね上げの無いものもあります。数としては跳ね上げのほうが多いようです。

オーバーサングラスほどではないですが、跳ね上げ部分の機構があるので少し重めになり、オーバーサングラスのように耳に重量分散ができないので、全て本来のメガネの鼻当て部分に重みがかかります。

現状で本来のメガネでも少しずり落ちることが多い(=顔にフィットしていない、おそらくテンプル[つる]の部分が長すぎるのでしょう)場合には、かなりの確率でさらにずり落ちることが多くなるおそれがあります。

メリットはお手頃価格が多く買い求めやすいこと。色や偏光の有無、ミラーの有無などで使い分けることもできます。

度数もフィッティングもないのでAmazonなどでも安く買えますが、最初は店舗で使いたいメガネを持って行って合わせないと、すごく大き過ぎてトンボのメガネみたいになっちゃうとか、小さ過ぎて本来のメガネがカバーできずはみ出てしまうといった無様なことになります。

クリップの方式にもよりますが、挟むだけのタイプだと振動でズレることが多いのでスポーツなどには向いていません。

色が薄いと本来のメガネが透けて見えてダサくみえてしまうので、目が透けて見えない程度の濃さのサングラスを選ぶと本来のメガネも透けないです。

サイズや大きさが運良く本来のメガネとほぼ合うようなら薄い色でも不自然さはありません。

対策3:デュアルタイプ(J!NSとZoff)

正式な業界共通の名前がわからないのですが、本来のメガネ(視力補正用のクリアレンズのメガネ)とサングラスがセットになっており、小型のマグネットでピタリと本来のメガネにはり付くものです。

財布の負担をいとわなければこの程度のことであれば世の中なんとでもなりますが、お手頃価格で本来のメガネ+サングラスになるのはZoffとJ!NS。

ZoffではNIGHT&DAYというシリーズでJ!NSではSwitchというシリーズです。

[Zoff公式] メガネときどきサングラス(NIGHT&DAY)

[J!NS公式] J!NS Switch

価格も視力矯正メガネとしてはお手頃ですし、いいじゃん、これ!と思いました。

しかしJ!NSには注意があります

店舗のスタッフにも直接確認しました。

単焦点レンズ +度数作成不可
累進レンズ S:+度数はすべて作成不可
+度数なので「遠視用」「老眼用」は全て不可ということです。+度数の入っていない近視や乱視の補正用のみということになります。

筆者が常用しているのは、上は素通し(視力検査では両眼とも1.0〜1.2)で下が累進レンズで中近矯正です。

J!NS店頭で筆者のメガネをスタッフが測定器にかけると当然度数はプラスが出るので「申し訳ありませんが+度数が入っているのでSwitchはお作りできません、普通のメガネであればお作りできます」ということでした。

ZoffのほうはWeb上にはそのような記載がありませんので店舗で直接訊ねてみました。

希望する度数やNIGHT&DAYの形状にもよるが、+度数の遠視用・老眼用・累進レンズでも作成可能。

+度数ではない(遠視や老眼用ではない)レンズであればJ!NSでもZoffでもOKですので、どちらか気に入ったデザインのところで作れば良いでしょう。

ちなみに、セットレンズ(フレーム価格に含まれるレンズ)では、以下のような差があります。

セットレンズ J!NS Zoff
タイプ 薄型非球面 球面(屈折率1.55)
対応屈折率1.60/1.67/1.70/1.74
1.76:+11,000円
1.55(標準)/1.60/1.67/1.76
1.60:+5,500円
1.67:+7,700円
1.76:+13,200円
反射防止コート 0円 0円
撥水コート 0円 0円
UVカット 0円(99%以上) 0円(レンズにより94~99%)
ブルーライトカット +7,700円 0円(30%カット、50%カット)
傷防止コーティング +5,500円ハードコート:0円
スーパーハードコート:+3,300円
累進レンズ +5,500円 +5,500円

実用面で差が出るのはブルーライトカットがJ!NSは有料(7,700円)ですがZoffは無料、屈折率は標準のセットレンズがJ!NSは非球面でZoffは球面。

レンズによりますが、J!NSで屈折率1.67でブルーライトカットを入れるのと、Zoffで同じことをするのでは追加費用は同じということになります。素通し(度数ゼロで矯正なし)のファッションメガネならいざ知らず、大抵の場合は非球面レンズを使うのが基本だと思います。非球面のほうが視野の端の方の歪みが少なくなります。

とはいえ、人間の脳の適応能力は素晴らしいもので、最初に遠近両用をかけた時には同僚から階段がゆがんで見えるから気をつけろと言われました。実際、作ってすぐは駅の階段で視野の正面以外がややゆがんで見えたので怖かったのですが、ものの1週間程度で真っ直ぐに見えるようになりました。脳がメガネをかけた状態に適応したのですね。

今回筆者はJ!NSでは作れないので、Zoff店頭でオーダーしました。

スーパーハードコート、屈折率1.67を選んだので11,000円の追加となります。

まとめ

メガネ常用者のサングラスは5通りの選択肢。

[1] 度付きサングラスを作る(高い!)。結局普通のクリアレンズのメガネも持たないといけないので面倒くさい。
[2] サングラスと普通のクリアレンズのメガネをかけわける(コストは安いがめんどくさいし忘れる)。お手軽。
[3] オーバーサングラス。見かけが大袈裟でメガネがやたら目立つし重いが、メガネを覆うので隙間から太陽光が入り込まない。
[4] クリップオンサングラス。コストが安いしいろいろなメガネに合うが、メガネ前方が重くなりずれやすくなる。またクリップで挟むだけなので振動でサングラスがずれやすい
[5] デュアルタイプ。クリアガラスの視力補正メガネとそれにピタリとマグネットで張り付くサングラスがセットになったもの。重くなるがクリップオンのようにずれることが少なく、Wメガネでも形状が全く同じものが重なるので変に目立たない。ただしJ!NS Switchは度数が+(遠視と老眼)では作れないがZoffではOK。

個人的にはデュアルタイプが一番サングラスのずれが少なく(ゼロとはいいません)、サングラスの付け外しが容易なデュアルタイプがおすすめかと思います。

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