仕事で欠かせないのがデファクトスタンダードといえるMicrosoft Officeです。互換アプリはありますが、レイアウトが崩れたりしますのでビジネスにはやはりMicrosoft Office。個人で使う場合何でもいいですが、やはり仕事道具と同じであったほうが何かと楽です。今回は個人で使うOfficeのプランについて比較します。
家庭向けと法人向け
家庭向け
1人だけが利用できるPersonalと家族2〜6人で利用できるFamilryがあります。
使用可能なデバイスの台数は全部で同時使用5台までなので、6人まで使えるといっても6人がそれぞれのPCでは使えません。
PC1台、タブレット1台、スマホ1台でライセンスは3台消費します。PCだけではないことに注意しましょう。
Microsoft 365のライセンスはPCの台数だけではなく利用ユーザー数にもかかります。PC1台でも夫婦で使うならFamilyライセンスが必要です。
法人向け
1人〜300人の小規模ユーザー向けのライセンスと300人を超える大規模ユーザー向けがありますが、本記事の読者の方に関係ありそうなのは小規模のようでしょう。
法人向けとはいってもユーザー数は1人からOKであり、法人登録などは不要であり自営業や個人事業主・フリーランス・個人でも利用できるのが筆者も使用している「Microsoft 365 Business Standard」です。
ユーザー1人につき1ライセンス必要で、1ライセンスでPCとMac合わせて5台まで、タブレット5台まで、スマホ5台まで利用できます。
PersonalとBusiness Standardの違い
違いの概略
家庭向けのPersonalと法人向けのBusiness Standardの大きな違い:
- ユーザー数が1人限定か、1人以上300人以内か
- デバイス数が全部で5台以下か、PCとMac・スマホ・タブレットで各5台以内(合計15台)か
- OneDriveに格納したコンテンツのいわゆる「検閲」の有無(下記<関連記事>参照)
- 独自ドメインでのメールが持てるか否か
<関連記事>2種類のOneDrive
独自ドメインメールというのは、個人事業主やフリーランスでも結構重要ですので、何らかの形で独自ドメインメールを使うことをおすすめしたいところ。
というのも、個人事業主としてビジネス活動をする場合、メールが「@gmail.com」「@outlook.com」「***@yahoo.co.jp」といったフリーでも使えるアドレスでは「大丈夫かなぁ」という不安感を相手に感じさせる可能性があります。
勿論、法人向けMicrosoft 365でなくても独自ドメインメールを持つことはできますが、Microsoft 365 Business Standardであれば、別途メールサーバーやドメインを個別に契約しても一連の申込手続きの中で利用できます。
注:すでに独自ドメインを持っている必要があります。ない場合は、Microsoftドメインサブスクリプションは有料で年間1,506円のサブスクリプションの利用となります。このほうが諸々簡単です。
違いのまとめ(一覧)
Business StandardにはTeamsがあるエディションとないエディションがあります。
また純粋にストレージとOfifceアプリの利用だけにとどまる「Apps for Business」というのもあります。
家庭向け | 法人向け | 法人向け | 法人向け | |
---|---|---|---|---|
エディション | Personal | Business Standard | Business Standard | |
(no Teams) | Apps for Business | |||
年額合計(税込) | 14,900円 | 24,732円/人 | 20,268円/人 | 16,308円/人 |
ユーザー数 | 1人のみ | 最大300人 | 最大300人 | 最大300人 |
同時使用デバイス数 | 全ての種類のデバイス合計で5台以内、インストールは無制限 | 5台のスマホ、5台のタブレット、5台のPCまたはMac | 5台のスマホ、5台のタブレット、5台のPCまたはMac | 5台のスマホ、5台のタブレット、5台のPCまたはMac |
ストレージ | 1TB | 1TB | 1TB | 1TB |
独自ドメインメール | X | ○ | ○ | X |
Word | ○ | ○ | ○ | ○ |
Excel | ○ | ○ | ○ | ○ |
PowerPoint | ○ | ○ | ○ | ○ |
Outlook | ○ | ○ | ○ | ○ |
OneDrive | ○ | ○ | ○ | ○ |
Teams | ○ | ○ | ||
OneNote | ○ | ○ | ○ | |
SharePoint | ○ | ○ | ||
Exchange | ○ | ○ | ||
Access | ○ | ○ | ○ | ○ |
Publisher | ○ | ○ | ○ | ○ |
エディションの変更
法人向けのエディションアップグレード
法人向けの注意ですが、エディションのアップグレードはできますがダウングレードはできません。
たとえば「Apps for Business」を使っていたがTeamsが必要になったので「Business Standard」にはOneDriveなどのストレージ内容はそのままでアップグレードできます。
しかし、「Buiness Standard」から「Apps for Business」のダウングレードは不可です。どうしてもやりたければ「Buisness Standard」を解約して「Apps for Business」の新規契約となります。この場合OneDriveの内容はバックアップをとって、新たに格納し直すことになります。
家庭向けから法人向けへの変更はできるか?
両者は全く異なる性格のものですので契約変更は不可です。
家庭向けを解約して法人向けを契約し、OneDriveの中身は自分でバックアップして新たにストアしなおすしかありません。
筆者のおすすめ
OneDrive検閲云々がありますが、そんそもそういう怪しいものをクラウドに入れるのが間違いなので、そういうことはないと言う前提にすると、デバイスの台数で決めても良いと思います。
例えば筆者はスマホ2台、タブレット1台、PCとMacが全部で4台ありどれでも使いたいのでPersonalでは限界突破してしまいます。独自ドメインメールも使いますので、Business Standardです。
普通はタブレット1台、スマホ1台、デスクトップPC1台、ノートPC1台程度でしょうからPersonalで良いでしょう。