PIXELAのネットワーク対応TVチューナーで見ようとしたらHDCPのエラーが出た話

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どうやら緊急事態宣言は一ヶ月ほど延長されそうで、今しばらくは自宅で過ごす時間が続きます。そんなときに使い慣れたPCで映画・TVを見まくる環境を充実させましょうということで、しばらく使っていなかったPIXELAのネットワーク対応TVチューナーを新しいPCで使おうとしたらエラーに….。

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家で映画・TVを見て過ごす

外出自粛の折、いろいろな過ごし方があろうかとは思いますが、多いと推測されるのはゲームを見たり、テレビを見たりすることでしょう。

でも、テレビをなんとなく見ていてもコロナの話題ばかりでどんどん気分が滅入ります。
そんなときには、映画などの配信サービスです。

筆者がコロナ以前から愛用しているソースは以下の3つ。

  • Amazon Prime Video
  • Netflix
  • ネット接続のワイヤレスTVチューナー(PIXELA PIX-BR310L)

最初の2つは有名ですから、今更説明不要でしょう。

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PIXELA PIX-BR310L

2014年に発売された製品なのですが、ネットワーク接続しHDDを浸かれば録画対応になる独立型のTVチューナーです。

今は販売終了していて後継モデルはこちら。

ポイントはUSB接続などではなくLAN接続だということ。
・USB接続でありがちなPCとの相性問題が回避できる。
・ネット上のどのPC/Mac/スマホからでも視聴や録画予約ができる。

いつごろ買ったのか忘れましたが結構前の話です。

ノートPCやスマートフォンから視聴するのは全く問題ないのですが、実はこのPIX-BR310LはHDCP対応を要求します。

HDCP

HDCPとは「 High-bandwidth Digital Content Protection」の略で、著作権保護された映像コンテンツが、ディスプレイなどに送られる途中で不正コピーされるのを防ぐ暗号化の技術です。

以前のアナログ伝送(RGBとか)では途中で信号を抜き取ったとしてもアナログなので完全に元の品質での画像・音声を得るのは不可能でしたが、HDMIではデジタル伝送でありちゃんと信号を抜き取れば完全な複製を作ることができます。

それを防ぐために、PCやレコーダーとディスプレイの間を暗号化するのがHDCPというわけです。これは再生信号が通る経路すべてがHDCP対応してなければなりません。もちろんモニターがHDCP対応でなければアウトです。

PIXELAのネットワークTVチューナーでは再生時にはHDCP対応を要求されますが、ディスプレイと再生機能をもつPCが一体化しているノートPCの内蔵ディスプレイで視聴する限りは何ら問題はおこりません。

しかしデスクトップPCやノートPCや+外部ディスプレイ利用などで、再生機能とディスプレイが分離されている場合は途中経路やディスプレイがHDCP対応している必要があります。

筆者の環境

現在の筆者のPC環境はこれです。

今回話題にするのはPC経路のほうです。

モニター:ViewSonic VX2363SMHL
PC:OMEN by HP 15dh0010TXパフォーマンスモデル
HDMI切替:Buffalo BSAK302

これらはすべてHDCP対応になっています(ケーブルも)。

ノートPCのOMEN by HPは、ディスプレイを閉じた状態で外部ディスプレイと外部キーボード・マウスで使っていますので本体ディスプレイは使いません。

つまり、OMEN by HPでPIXELAのPIX-BR310Lの映像を再生しようとすると、OMEN by HPからViewSonicまでがすべてHDCP対応でなくてはいけません。

いざ再生…エラー

OMEN by HPでPIX-BR310Lの映像を再生するのは初めてです。

さくっと行くだろうと、専用アプリのStationTVをダウンロードして実行!

そしてTV画像(地デジ)を見よう!

あら?

調べてみると、HDCP非対応の場合に出るエラーです。

そんなはずはない、NVIDIAコントロールパネルで見てみましょう(OMEN by HPのGPUはNVIDIA RTX2060です)

ごらんのように、グラフィックコントローラーとディスプレイはともにHDCP対応です。

へんだなぁ….なぜ?

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HDCPエラーの原因は映像経路ではなかった

前述の構成図には出ていないのが音声です。

OMEN by HPの音声はHDMI経由でも出せますが、そうではなくてUSBからヤマハのミキサーを通してパワードスピーカーに出しています。

ヤマハのミキサーにはシンセサイザーやらウィンドシンセサイザーをつなぐようにしています。

すなわち、映像は前述の通りの経路ですが、音声はOMEN by HPからデジタル出力でDACを通してミキサーを経由しているわけです。

HDCPというのはデジタル映像の保護だけではなく同時に伝送されるデジタル音声についてもかかってるのです。

すなわち、HDCP対応を要求される場合にはHDMI以外で音声を出そうとするとHDCPの制約にひっかかります。

音声をいい音で出そうと、USBからDAC経由でアンプに…とかするともろ引っかかるわけです。

HDCPがかかっている環境では、音声もHDMI経由でモニターまで送るしか無い。

ではどうするか?

HDMIで映像と音声をディスプレイに送り込んで、ディスプレイ内蔵のしょぼいスピーカーで聞きましょう。

そうなんです、が、このViewSonicの音はひどい。小型AMラジオみたい。

それが嫌なら、ディスプレイのイヤホン端子(アナログですね)をつかってヘッドホンで聞くか、そこからアナログのイヤホンケーブルでアンプに突っ込むかです。

まとめ

HDCPを要求する映像ソースを視聴する場合、経路を含めPCからモニターまですべてHDCP対応である必要がある。

HDCP対応が必要なのは映像だけではなく同時伝送される音声も同じ。したがって音声だけ別経路でデジタル音声を送り出そうとするとHDCPエラーになる。どうしても音声だけ別のアンプとかで出したければ、アナログでPCから取り出すこと。

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