新型コロナウイルス感染は南極大陸以外の全ての大陸に広がり、折角1月から始めたSFC修行、あるいはJGC修行を断念した方も多かろうと思います。今回は来年2021年のSFC修行、JGC修行について考えてみたいと思います。
新型コロナウイルスの今後の予想
はっきり言って、人類にとって初めてのウイルスなので今後どの様になるのか確実な予測ができません。専門家も人によって言うことが違ったりしているのが実態です。
感染は第二波、第三波がやってくるというのは、テレビの報道でも異口同音に語られていますし普通に考えてもまあ波は来るでしょうと思うわけで、それを前提とした社会生活や旅行スタイルが求められます。
日本では第一波は外出自粛の甲斐があって収まりつつ有り、緊急事態宣言も北海道と首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉)を除き解除されました。
しかし、遅くとも今年の秋から冬にかけて次のパンデミックの波がやってくる可能性が高いとされています。一部メディアでは酷暑で冷房をガンガンきかせて換気が不十分になる真夏に次の山が来るという見方もありますが、なにせ未経験ウイルスなのでどうなるかはわかりません。
確実なのは、社会経済活動の活性化のための行動規制緩和は必ず感染拡大を招き、度を越した感染拡大は再びの自粛を余儀なくされるということで、この山・谷が数年は集団免疫獲得がなるかワクチンが普及するまで繰り返されるであろうということ。
ですから、2021年の修行も感染の波がある中での修行となるのは間違いないと思います。
2021年の修行は、コロナウイルスと共存を余儀なくされる修行となり、便数も2019年並とは行かず、それなりのプランが必要となり、2019年までのイケイケドンドン修行は成り立たないと思われます。
あるいは、そもそもこの状態でSFCやJGCを取る価値があるのか?すら見直すべきかもしれません。
回数修行(JGC)
JALのJGCのみですが、とにかくマイル積算対象運賃で暦年1年間に50区間を登場すれば成立するのは今更いうまでもないです。
筆者の2019年回数修行実績はこのようなものでした。(クリックで拡大)
仕事で毎月のように乗る方は足りない分を乗れば良いのですが、そうでない方は旅行+修行で50区間です。
いくら飛行機が好きでも同じ区間往復は飽きてきます。
東京(羽田)起点だと安い路線は中部くらいしかありません。羽田→中部→成田→中部→羽田の1日4区間です。
この4区間コースは成田→中部がディレイ常習犯で、なおかつ4区間目の中部→羽田が中部出発の最後の飛行機なので、成田発中部行きがある程度以上ディレイしちゃうと中部置いてけぼりになります。
注意点は前述のディレイだけですが、朝9時半前に中部について14時ごろに中部に戻れば良いので結構観光時間があります。常滑焼きで有名な常滑は鉄道で2つ目の駅なので、窯元散策なども楽しいです。
中部国際空港は新千歳と並んで日本で2箇所しかない空港ビル内の空港風呂があるところなのです。特に中部はスッポンポンで飛行機を見ることができる日本で唯一の空港です(笑)。
また空港敷地内には787ドリームライナー初号機が恒久展示されており、世界で唯一787の主翼の下で食事ができたりします。
色々楽しみ方があるので、羽田起点の回数修行にはディレイ対策と覚悟さえあればおすすめできます。
ただし、今年の6/1-14のダイヤでは中間となる中部→成田→中部が減便対象となっています。
来年になって、この減便が復活していれば大いに修行利用対象になりますし、そうでなくても羽田→中部→羽田の単純往復でたっぷり名古屋観光もできますので悪くはないと思います。
県をまたぐ移動自粛の出ていない落ち着いているときに経済活性化に寄与するのもいいでしょう。
それ以外だと九州・沖縄方面のアイランドホッピングがあります。
通常の状態ですと、いろいろなプランがあります。
最近読者の方から教えていただいたこういうやつとかも。
感染の波がくると再び減便の可能性も出てくるので、若干割高ですがJAL公認アイランドホッピングツアーがおすすめです。自分で全部とるより減便になったときのアシストとかも若干期待できますし。
FOP/PP修行(JAL/ANA)
問題はこちらです。
国内線だけで45,000とか50,000ポイント貯めるのは結構コストが掛かりすぎるので、たいていは海外(効率のよいシンガポールが多い)を2度は組み込むでしょう。
しかし、コロナを考えるとたとえシンガポールでも感染するリスクは国内回数修行に比べると高くなります。
この記事を書いているのは2020/5/21ですがこの時点ではシンガポールは「短期滞在者(長期査証を有しない者)の入国及びトランジットを禁止する」となって解除されていません。
シンガポールは世界中からの人が流れ込む活発な国ですが、人口密度が高くソーシャルディスタンシングも結構厳しいと思います。正直なところ、来年前半ベースでは仮にシンガポール入国がOKになっても、感染リスクは国内旅行より高くなると言わざるを得ません。
そして、感染した場合、国内で三密を避けて注意していたのに感染したならともかく、海外で感染したとなると周囲の目・職場の目も冷たくなるというものです。
両国が互いに入国制限を一切なくしたら短期での往復はありかもしれませんが、いきなり山が来てフライトキャンセルになる可能性は常にありますのでホテルもキャンセル料がやすいかかからないところを選ぶべきです。
予定変更の可能性がありますので、通常ならコスパの良い海外発券もありでしょうが、コロナの第X波を考えると予定変更が容易でリスクの少ない国内発券にすべきです。
筆者の2021年修行のオススメがあるとしたら、リスクがある海外は避けて県をまたぐ移動自粛の出ていない落ち着いているときに那覇往復とかで稼ぎ、経済活性化に寄与するしか無いと思います。
海外渡航で重要な注意;
流行の山が予期されるときには絶対無理して渡航しないこと。感染の急速拡大により海外に行っても日本が入国拒否状態になると戻れなくなる可能性もないではない。そうでなくても予定を切り上げて費用に目をつぶり急遽帰国を余儀なく可能性があります。
この状態でSFCやJGCが必要か?
実はこれを一番考えたほうがいいと思います。
本来、なんのためにSFCやJGCを取るか?というところにかかりますが、飛行機での旅をより楽ちんに・楽しくできるようにするためですね。
しかし、少なくとも数年は2019年までのような制約のない自由な旅行はのぞみ薄です。
そうなると、せっかく大枚はたいてSFCやJGCをとっても活用できないかもしれません。少なくともコロナ以前のようには活用できないでしょう。
今、SFCやJGCが必要なのか?
一度考える価値はあります。
まとめ
行動制限が取れた状態では、三密をさけソーシャルディスタンスを確保しながらという条件で、JGC回数修行はあり。ただし、便数は以前のような回復は望めないので、アイランドホッピングなどもJAL公認ツアーを活用するなども考えたほうが良い。
SFCとJGCのポイント修行では、修行メッカのシンガポールがキーとなる。両国が入出国で一切の制約を廃した状態でのみシンガポール線での修行はありだが、キャンセルリスクを考えて海外発券はやめたほうが良い。ホテルもキャンセル料やキャンセル手続きをよく調べてからとること。
こうした制約のある状態は数年は続くと思われるので、今SFCやJGCを取る価値があるかどうかも考えたほうが良い。