ビジネスがらみ以外での旅行には大別して二つのタイプがあって、毎回のように新しい旅先に行くタイプ、私のように比較的保守的で同じ場所に続けていくタイプです。
新しい場所に行くのは楽しいし私も好きですが、それ以上にお気に入りの土地を繰り返し尋ねるというのが好きです。私の先日の金沢旅行のように通算15回目というはその証です。
会社の同僚には、「よく飽きないね、いったい何しているの?」とか呆れられています。
私の場合、金沢で何をして過ごすのか?
当然、新しい場所に観光に行ったりはしますが、かなりの時間はお気に入りの場所でゆっくり時間を過ごします。日常生活の延長のようなものですが、でも非日常なんですね。地元では何かとやることがあって、なんやかんやと時は過ぎてしまいます。それはそれでありなんですが、人間にはたまにゆったりと流れる時を感じるのが必要だと思います。ここに住むとここが日常になりそういう時の流れを感じにくくなるのとは思いますが、今は非日常。
そういう意味では、金沢市内にはお気に入りの場所が何箇所かありまして、そこで時が経つのを忘れてぼーっとしていたりします。観光好きな方から見れば、どうにも理解に苦しむと思います。旅行にいくと、旅先で何か新しい経験をしないと気がすまない、それはそれで大変良く理解できますが、それが全てではない。
一箇所の土地に一二度しか訪れないと、なかなかお気に入りの場所って見つからないものですが、何度も何度も訪ねるとそういう場所ができてきます。
- 朝の浅野川と静かな主計町茶屋街、それも梅の橋付近。中の橋付近は流れが広くなり風情が失せますが、梅の橋付近は丁度良い水音も聞こえて良い感じ。非常に爽やかです。
- 朝の金沢城公園、それも二の丸広場あたり。地元の人が散歩したりジョギングしたり。観光客はほどんど居ません。
- 兼六園の霞ヶ池、唐崎松や蓬莱島を望める、人の比較的少ない場所
- 森八本店二階の森八茶寮
- 香林坊ラモーダ3Fのカフェラモーダ(今年からお気に入りに加わりました)
- JAZZ SPOT 穆然
- 金沢フォーラス6Fの未来堂書店
- 広坂緑地〜いもり堀
- 石川県立美術館裏から県立図書館へ下る渓流沿い
- 石川県立歴史博物館
まだまだ沢山ありますし、秘密にしておきたいところもあるのでこれくらいします。どれも観光地というよりは地元の方が時を過ごす場所です。
そういう自分なりにお気に入りの場所を見つけると、その土地を訪ねるのが楽しくなります。
私はそういう旅が好き。一人旅ならではの楽しみです。