兎に角JALの飛行機に乗りまくり、歴年1年間で50フライト以上搭乗しサファイア会員の資格を得るというJGC回数修行。私もそれでサファイア達成しましたが、モバイラーとしての経験からJGC回数修行に適したモバイル電源グッズについて考えてみたいと思います。
モバイル視点でのJGC回数修行の特徴
モバイルという視点で見たJGC回数修行は、普通の旅行にはない特徴があります。単純に日帰りで一往復するだけなら日帰り出張・旅行と変わりありませんが、一日に5レグも6レグもする空港ホッピングだと話は違います。
ここでは、特に空港ホッピングのような1日に6レグとかいったハードスケジュールフライトを前提に考えてみます。
回数修行でモバイル環境をどう使うのかを、説明の前提として私の例を説明しておきます。
私はフライトの予定や搭乗券を自動チェックイン機で発行するのに必要な確認番号、フライトの記録や旅のメモなどはすべてiPhoneやiPadで入力してクラウド(Evernote)に記録しております。
機内では、Amazon Kindleのコンテンツ(小説)をiPhoneやiPadで読んだり、Amazon Prime VideoやNetflixでダウンロードしておいた映画を見たり、機内Wifiが使えればflightrader24でフライト情報を得たりSNSにアクセスしたりしています。
特徴1:機内で過ごす時間合計は長い
1フライトあたりの時間は国際線に比べると圧倒的に短くて、1時間未満から長くても2時間もない、大抵は1時間前後が多いと思います。しかし実際の水平飛行時間は非常に少なくその半分程度でしょう。
1日合計のフライト時間は数時間を超えることも珍しくなく、香港までいけちゃうくらいの時間になりますが、1回のフライト時間は前述のように短いのです。
さらに国際線機材のようにコンセントはないことがほとんどなので、機内でスマートフォンやタブレットをACじゃら充電することはほぼ不可能ですが、先に書いたように結構使いまくるのでバッテリーはガンガン減ります。
特徴2:屋外で過ごすことは殆どない
飛行機に乗りまくるのが目的だから当然といえば当然ですが、せいぜい空港の近くに出る程度でしょう。
空港の外どころか制限エリアから一般エリアに出ることすらない場合も多々あります。
乗り継ぎの時間にたっぷり余裕があるわけでもないので、搭乗前に充電スペースで充電してということも期待薄です。
修行中なのでラウンジも使えません。ラウンジが使えればソファにコンセントに飲み物があるのですが ….。
スマートフォンやタブレットも空腹ですが、人間様が限られた乗り継ぎ時間で腹の虫をおさめるのが精一杯でACからの充電余裕はないことが多いというのが正直なところ。
特徴3:荷物は手回品のみ
飛行機に乗りまくるのにキャリーなんか無用の長物です。一泊修行であっても男女を問わずリュックですよ、リュック。
持ち物は最小限に留めねばなりません。
当然、モバイルグッズも最小限に。ただし、途中でフライトキャンセルや予期ねぬ追加一泊などのイレギュラーもありうるのは考慮すべきです。
小さなまとめ
JGC回数修行においてスマートフォンやタブレットの電源視点では次のような特徴があります。
- 飛行機に乗りまくり、乗り継ぎ時間も短くコンセントがないところが多いのでAC充電のチャンスが少ないが、機内で過ごす時間が長くバッテリーも減りやすい。
- 乗り継ぎが短時間で回数も多いので、手回品だけにするので電源グッズもできるだけ軽量で少なくしたい。
JGC回数修行でのおすすめ充電アイデア
自分がJGC回数修行をして、その度ごとに改善を行い最終的にいきついてこれしかないじゃん!ってパターンを紹介しましょう。
限られた時間を有効に使う
ケーブルや充電器を持ち運ぶとき、大抵の人は100均とかで買った手頃なサイズのポーチに入れていると思います。私はJGC修行においては試行錯誤の末、そのようなポーチを使わない次のようなスタイルに落ち着きました。
1:ケーブルだけをバッグの外ポケットに入れる
最近は地方空港でも制限エリアの椅子に充電ポートがついていることを見かけるのもすくなくありません。最低限ACはありますが、時には5VのUSB充電ポートがついているものもあります。
そういうときに、いちいちバッグを探ってポーチを出して、さらにそこからケーブルを出してとか面倒です。
面倒ではありますが、その短い時間を有効に生かしたいです。これは充電するというより電源につないで使用することでバッテリーを減らさない意味があります。
そこで、私はUSB充電ケーブルだけをすぐに取り出せるバッグの外ポケットにいれています。
これはcheeroの3-in-1ケーブルですが、iPhone 8とAQUOS R Compactと2台持ちだからなので、iPhoneだけの人であればLightningケーブルで良いわけです。
JGC回数修行を重ねるうちに思いついたアイデアでして、シンプルな話ではありますが結構効果は絶大です。
ケーブルはこんがらがらないようにベルクロの結束バンドをケーブルにつけてあります。これがないと一緒に入れた小物に絡んでしまったりします。
2:USB充電器とケーブルを繋いだままバッグに入れる
もう少し時間に余裕があり、ACが使える時はパワーのある充電器を使いたいし、iPadとかも同時に充電したいですよね。
この写真のように、前述のケーブルとは別にUSB充電器にケーブルを繋いだ状態のものをポーチなどに入れずに裸でバッグ(リュック)の上の方(取り出しやすい場所)に放り込んでおきます。
これも同様の理由でベルクロの結束バンドで束ねてあります。
使っているチャージャーはこれです。
コンパクトで重量は83gと軽量です。
持っている機材がスマートフォンだけだとしても、モバイルバッテリー(後述)も同時充電することがままありますので、かならず2ポートでケーブル2本です。
これに、Lightningケーブルと、3-in-1ケーブル2本を装着した状態でケーブルは丸めてベルクロ結束バンドで止めておきます。
その状態で裸でバッグに放り込んでいます。
経験的に面倒なのはバッグから出す時よりも、「あ、いかん、時間だ!」と急いでバッグにしまうときです。ケーブルと充電器を外してケーブルを丸めてポーチにしまい…。
それがコンセントから外してケーブルを丸めればおしまいです。
単純ですが心理的にはかなりの簡素化効果を発揮します。是非嘘だと思って試してみてください。
3:バッテリーは薄型をポケットに
最後はバッテリーです。
これも多くの人はポーチに入れてからバッグに放り込んでいると思います。比較的時間のある機内で充電しようと思っても、バッグはオーバーヘッドコンパートメントにあり(JALは小さなバッグでもルールに厳しいので上に入れろと言われます、ANAはしっかり抱えていくださいで済む場合も多い)、そしてシートベルト着用サインは点灯中、席は3列窓際。
バッテリーはかなり減ってきている。
終わった、詰んだ!
こういう絶望的な状況は結構ありました。そこでこの方法をとるようにしました。
これのいいところは、5000mAhですが薄型でポケットでスマートフォンと重ねても邪魔にならないこと。
何よりいいのは30cmの3-in-1ケーブルが付属してること。写真のポーチは付属していません。
どうしてもこれで容量が足りなければ10000mAhタイプもあります。
ちなみにポーチはANKERのバッテリー付属品を流用しています。しかしこのポーチが滑りが良すぎるでバッテリーやケーブルが滑り落ちるし、紐をギュッと閉めてもストッパーがないのですぐに緩んじゃいまして、事実上紐はないのと同じです。何か違うのを探さないと。
これをスマートフォンに接続したまま重ねてポケットにいれておくことができますので、機内で居眠りしている間に充電できます。
今なら準備する人へのおすすめ
1:〜3:は私が実際にJGC修行を重ねて改良してきたアイデアです。私の持ち物しつこく書きますが、iPhone 8とUSB TYPE-CのAQUOS R Compact、そしてLightningを持つiPad Proです。バッテリーの充電ポートはmicroUSBです。
このあたりは人によって違いますので、その部分を解説します。
1:外ポケットに入れるケーブル
一番よく使うデバイスをUSB TYPE-A(いわゆる普通の長方形の穴のUSB)から充電できるケーブルを持ちます。
iPhoneならLightningですし、昨今のAndroidならUSB TYPE-Cです。私のように3-in-1ケーブルでもかまいませんが、価格的には単機能ケーブルで十分です。
空港にもよりますがこれが結構出番が多いです。羽田空港第1ターミナルの制限エリア内のベンチの多くにはUSB充電ポートがあります。
2:USB充電器は必ず2ポート
今ならUSB PDで高速充電できるデバイスも多く、iPhooneでもiPhone 8以降なら純正のUSB-C Lightningケーブルを使うことで高速充電できますし、最近のAndroidならUSB TYPE-Cケーブル(PD対応)で高速充電できます。
オススメはこれ。
70gと小型軽量であるにもかかわらず、18WのUSB TYPE-C (PD対応)とQC3.0対応18WのUSB TYPE-Aポートを持っています。
iPhone 8以降や昨今のAndroidなら、前述のケーブルを使うことで短時間の間により多くの充電が可能です。
USB TYPE-CのPD対応ポート:iPhone 8以降ならApple USB-C Lightningケーブルを、最近のAndroid(USB TYPE-C)ならばUSB TYPE-CのPD対応ケーブルで1m程度のものを刺しておきます。
USB TYPE-AのQC3.0対応ポート:これはiPhoneでもiPadでもAndroidでもモバイルバッテリーでも充電できるように、1m長さのUSB 3-in-1ケーブルを挿しておきます(必ずApple MFI認証取得済みを使います)。
ポイントは上記ケーブルの種類と長さを1m前後に揃えること。これ以上長いと邪魔になるだけ、短いと届かなくて困ります。
これら2本のケーブルを充電器に差し込んだままにし、先の写真のように丸めてベルクロ結束バンドで止めて、そのままリュックやバッグの一番上に放り込みます。
3:モバイルバッテリー
ここは、スマートフォンと重ねてポケットに入るサイズであればなんでも良いわけです。
上記以外でのおすすめ(安くてまともなやつ)だと、このあたりが良いと思います(実際修行後に入手し使っています)
Amazonで2,000円を切って買える5000mAhの薄型モバイルバッテリーで、無名中華製以外のそこそこ有名で信用できそうなところは非常に少ないです。くれぐれも無名のバッテリーは買ってはいけません。火を吹いてからでは遅いです。
これをポケットに入れておきます。
まとめ
JGC回数修行では、スマートフォンなどのモバイル機器へのバッテリー条件は結構厳しくなる。
取り出しやすいバッグの外ポケットにメインとなるスマートフォンの充電ケーブルだけを入れて、充電ポートがあればすぐ使えるようにしておく。
充電器はPD対応とQCポートの2ポートタイプの小型軽量を使い、メインスマートフォン用のPD対応ケーブル1本をPDポートに、マルチ充電用に3-in-1充電ケーブルをQCポートに挿したままにし、ケーブルを束ねて丸めてポーチなどには入れずそのままバッグの一番上に入れる。
モバイルバッテリーは薄型でスマートフォンと重ね持ちできるものを常にポケットにいれておき機内で充電できるようにする。
いかがでしょうか?
来年早々からJGC回数修行を始める方のモバイル電源環境が快適になりますように。