金沢旅行21回の筆者が伝える、秋の金沢観光ポイント〜主計町・浅野川・ひがし茶屋街〜

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11月に入り、もうすぐ紅葉ピークとなります。私はこれまでに金沢旅行21回の経験がありますが、それらから得た紅葉シーズンの観光名所を巡るコツなどをお伝えします。今月から来月にかけて金沢観光に行かれる方必読です。今回は兼六園に並ぶ観光スポットであるひがし茶屋街・主計町茶屋街・浅野川大橋近辺について紹介します。

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コース概要

このコースのおすすめは早朝と夕暮れ時です。早朝は浅野川付近の空気がとても爽やかで人出も少なく静かに秋を感じながら散策を楽しめます。夕暮れ時は浅野川下流方向に沈む夕日と暮れゆく茶屋街が美しいのです。昼間とは全く違った雰囲気を感じます。

秋をお勧めする理由は、雨の多い金沢でも秋、とりわけ10月から11月半ばくらいにかけては晴天に恵まれることが多いのです。紅葉まっさかりの頃になると、晴天に出会える確率は少々下がるように思います。なので、初秋で紅葉前であれば、青空が生えるこのコースがお勧めです。

コースですが、近江町付近に宿をとると(あるいは武蔵ヶ辻・近江町市場のバス停で降りて)、武蔵ヶ辻交差点から百万石通り東に歩く(近江町市場を右に見ながら歩く)と尾張町をすぎると左手角に金沢蓄音器館という小さな蓄音器博物館があります。

地図はクリックでウィンドウサイズに広がります

金沢蓄音器館の角を左に折れて直進すると久保市乙剣城宮(くぼいちおとつるぎぐう)が見えてきます。そこから暗がり坂を降りて、主計町茶屋街を散策し、早朝あるいは夕暮れの浅野川大橋を渡り、ひがし茶屋街を歩くもよし、浅野川添いを散策するもよしです。

朝・夕は季節を肌と心で感じることができる観光散策ルートです。

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主計町(かずえまち)

金沢には、浅野川の東側にひがし茶屋街、犀川の西側ににし茶屋街、浅野川の西側に主計町茶屋街があります。元々は加賀藩士富田主計の屋敷があったことに由来する地名とされています。

かつて尾張町界隈の商家の旦那衆が花街に行くのに、久保市乙剣城宮(くぼいちおとつるぎぐう、通称「久保市さん」と呼びます)の脇から暗がり坂を降りて、主計町茶屋街の裏の方に出るという、お参りのふりをして花街に行くという経路として活用されたそうです。この話を思い出していただき、久保市乙剣城宮の脇から主計町茶屋街に降りていくのも乙なものです。

久保市乙剣城宮そのものには紅葉的に特筆するものはありませんが、浅野川添いの主計町茶屋街には他では感じられない秋をここでは感じ取ることができます。

超おすすめは8時前の早朝ぶらぶら歩きです。観光客もほとんど歩いておらず、非常に静かな茶屋街の朝です。日が落ちてからは更におすすめです。ぼんやりと灯りに照らされた町家群と川辺に映り込む街灯やお茶屋さんの灯りが幻想的です。

久保市乙剣城宮の正面

鳥居をくぐると右手に奥に通じる道がある

先には石段

昼でも日が当たらないことから暗がり坂と呼ばれる

暗がり坂より浅野川大橋側にはあかり坂という対極の名前を持った坂もあります。

五木寛之の小説「金沢あかり坂」(原題は主計町あかり坂)にも登場する比較的有名な坂かと思います。

日が暮れるとこの看板とその向こうの浅野川大橋の灯りが美しい

日が沈んでから暗くなる前の夕暮れ時(かたわれ時)はとてもいい雰囲気

私が金沢にいくと一度は必ず朝のうちに散策するエリアです。これだけで金沢にきた甲斐があるというくらいです。

まあ、好みは多種多様ですが、他ではない独特の静かな絵になる雰囲気です。

主計町には貴船という料亭がありまして、4組予約限定で朝食をいただけます。ただし大変な人気のため予約は半年以上先になるともききます。運良く貴船の朝食が予約できたら、朝早く起きてホテルをでて、早朝の主計町散策をかねて朝食もとてもいいと思います。

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浅野川大橋近辺

主計町を抜けて浅野川大橋を渡りましょう。両岸にはところどころ紅葉が目に入るはずです。

弁当忘れても傘忘れるなといわれるほどに雨が降る金沢ですが、真冬の低く雲がたれ込める前の秋はとても爽やかな天気が多いです。浅野川の川面にうつる紅葉と浅野川大橋はそれだけで秋です。

流れがやや荒々しい犀川は男川、静かな流れの浅野川は女川とも呼ばれますが、その女側という名の通り、川面はとても穏やかで晴れた日には浅野川大橋が鏡面のように映り込みます。そして河岸に色づいた紅葉。

これこそが金沢の秋です。兼六園の賑やかの紅葉も美しいですが、青空と静かな浅野川と美しい橋と紅葉、これはもう天下一品の美しさ。

川面に映る浅野川大橋と青空が美しい

浅野川大橋の上から、浅野川下流・主計町をのぞむ

この浅野川大橋の上は8時前後かそれより前を絶対にお勧めします。9時を過ぎて10時ごろになると人と車が多くなり、一気に今風の街になってしまいます。

独特の静けさを感じられるのは間違いなく8時より前です。7時半より前ならもっとお勧め。

先に紹介した貴船で朝食後に、散策再開もいいでしょう。

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ひがし茶屋街

さて、待望のひがし茶屋街。詳細な解説はガイドブックに任せます。

懐華樓あるいは志摩は見学が可能ですので、ぜひ見学することをお勧めします。ただし、朝は9時からですが、朝一番くらいになるように主計町散策をしていくとちょうどいい感じで一番乗りくらいになるかもしれません。

朝は静かにゆっくり見学ができますのでおすすめです。

テレビやガイドブックでおなじみの風景

歩き疲れたら、ひがし茶屋界隈であれば、茶屋街奥にある不むろ茶屋がお勧めです。

不室茶屋の室内、畳敷きでくつろげる

私が訪れたときのメニュー

栗麩のお汁粉

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ひがし茶屋付近のカフェ 

不むろ茶屋をパスした場合、このあたりには普通のカフェはなかなかありませんが、近年オープンしたシェアホテルHATCHiの1Fにカフェ「HUM & Go橋場町スタンド」があります。

普通のカフェなのでお値段も手頃です。

場所は冒頭の地図にマークしてありますが、ひがし茶屋街から浅野川大橋を渡ってちょっと歩いた左側です。

右隣が花屋さんなのですが、HATCHiの場所、実は以前は仏具屋さんでした。

シェアホテル「HATCHi」のオーナーさんと別の場所で偶然お話したことがあるのですが、とても気さくな方でした。

HUM&Goの店内

ここでのお勧めは金沢湯涌サイダー「柚子乙女」です。サイダーに大人しいけど爽やかな甘みと酸味が歩いた疲れを和らげてくれます。お勧めの一品。

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まとめ

暗がり坂〜主計町〜浅野川大橋〜ひがし茶屋街のコースは8時より前の早朝がお勧め。

予約は半年街だが主計町の料亭「貴船」の1日4組限定の朝ごはんは絶品だそうで(あまりの予約待ちなのでまだ私も行ったことないです)

朝の主計町もよいが、秋の夕暮れの主計町から浅野川は深まる秋を感じるのにいい場所である

歩き疲れたら、ひがし茶屋街奥の不むろ茶屋か、浅野川対岸をちょっと歩いたシェアホテルHATCHiの一階にあるHUM&Go橋場町スタンドがお勧め。

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