スマートフォンのキャリアは、初期割引が終わった後の定常料金で選べ!

スマートフォンのキャリアは、初期割引が終わった後の定常料金で選べ!

昨日の記事で、メインスマートフォンのauについては見直しを考えているという話をしました。世間の比較Webをみると対象料金は初期割引適用価格がほとんどです。でもそれだと半年したら料金が跳ね上がったりしてびっくりします。そこで割引終了後の料金で比較しようというのがこの記事の趣旨です。

比較条件

今回の記事は、筆者のメインスマートフォンキャリアであるauの更新月が来月であり、見直そうという具体例を使って比較する記事です・

こういう見方で比較したほうが半年後に料金が倍増してびっくり!なんてことになりませんよという話です。

比較の前提は現在のauの条件に準じますが2年縛りなどの縛りなしのプランで探します。

現行プラン:
・データ容量は20GB/月以上で翌月繰越有り

・電話は5分以内の国内通話は回数無制限で無料
・家族割は無し(家族はUQ、自分が持っている他社回線は次月からBIGLOBE・OCNモバイル・楽天モバイル・DIS mobile for SBM)
・現在は、6,052円/月(税込み)

3大キャリア(4G LTE)

料金比較

以下の比較にはユニバーサル料金は含まれていません。

従来あった10GBとか20GBというボリュームのプランはほぼ姿を消してしまいました。実際問題、スマートフォンをそこそこヘビーに使うとは言え、モバイル環境で動画・映画は見ないですし、SNSドハマリでもありませんので、無制限とか50GBとか自分には無意味です。

まあ、でも一応料金調査。

auSoftBankdocomo
プラン名データMAX 4G LTEメリハリプランギガホ (LTE)
データ容量無制限50GB30GB
料金(初期割引終了後)7,650円 (税別)7,450円 (税別)7,150円 (税別)
適用可能な永久割引 (自宅はJ;COM)auスマートバリュー
-1,000円 (税別)
なしなし
通話(5分以内回数無制限)800円 (税別)800円 (税別)700円 (税別)
月々合計 (税別)7,450円 (税別)8,250円 (税別)7,850円 (税別)
税込み月額8,195円9,075円8,635円

ほら、みろ、三大キャリアだと現在より高くなるじゃないか!

ここでの結論

3大キャリアに関する限りは、現プランを続けるほうが2,000円ほど安上がり、SoftBankに至っては現在の5割増しになってしまう。

20GB上限で十分なのに無制限とか50GBプランしか無い3大キャリア内での見直しは無意味

世間の比較サイトは契約直後で最大割引適用時の価格比較をしている場合が多いので要注意。
かならず自分の条件で比較し、なおかつ初期割引は終了後のもので比較しましょう。
割引は永久適用の割引のみを勘案することが大切。



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MVNO

料金比較

こちらは多数ありますが、速度的にそこそこ定評があるというか悪評が少ないところを選んで比較します。

MVNOの場合、20GB以上のプランを持つところはあまり多くありません。

条件としてパケット追加などをして20GBというのは除外で、基本契約で最低20GBなおかつ繰越有りです。

価格は同じく筆者が持っている回線や固定回線での永久割引があればそれを適用しますが、期間限定ものは外して考えます。家族割は原則として考慮しません。

容量税別税込み
mineo (A)20GB4,590円5,049円
excite 定額プラン20GB3,9804,378円
AEON20GB4,680円5,148円
BIGLOBE20GB5,200円5,720円
OCN20GB4,400円4,840円

ここでの結論

exciteやOCN、AEONを除けば意外なことに現状とあまり極端な差がありません。exciteになると1,800円ほど差がつきますが、BIGLOBEだと300円程度の差しかありません。

現状は1回5分までの国内通話かけ放題も含んで6,052円ですから、それを考えるとさらに差は縮まります。

考えられるとしたらexcieモバイルかOCNですが、条件を同じにすると現行と大差ない。

月間10~12GBではどうか?

20GBはかなりゆとりを見ているわけで、現実には10~12GBあればほぼカバーできていますので、それで調べましょう。

料金比較

この容量ゾーンは3大キャリアからは有利なプランは出ていません。3大キャリアは大容量か2~3GB程度の小容量ゾーンで勝負しており、7~12GBという中容量ゾーンはMVNOの天下です。したがって下記の表にも3大キャリアはありません。

・筆者自宅のJ:COM利用で割引がきくような永久割引のみ考慮する。
・家族割は原則として考慮しない。

プラン名容量繰越税抜月額永久割引税込合計通話定額通話定額
込み
iijmioファミリーシェア12GB3,260円なし3,586円10分定額
830円
4,499円
mineoAプラン10GB3,130円なし3,443円10分定額
850円
4,378円
excite電話パックプラン15GB3,880なし4,268円5分定額込4,268円
AEON音声12GB
プラン
12GB3,280円なし3,608円なしなし
BIGLOBE12ギガプラン12GB3,400円なし3,740円10分定額
830円
4,653円
OCN10GB/月コース10GB2,880円なし3,168円10分定額
850円
4,103円
UQスマホプランR10GB2,980円2回線目~
-500円
3,278円10分定額
700円
4,048円
Y!モバイルM9GB×2,980円なし3,278円10分定額込なし

速度はどうか?

価格.comマガジン 格安SIMの通信速度を徹底調査 のGoogle Playからのダウンロード所要時間で見た速度を比較しましょう。速度測定アプリによる測定は、そのアプリのパケットだけを高速に通すような詐欺まがいの業者もあるので信用しません。

12時台速度(Mbps)
Y!モバイル14.73
OCN11.00
UQ8.74
18時台速度(Mbps)
UQ16.00
NifMo8.01
OCN7.10

これまで使ってきた経験から言うと、NifMo、mineoはピーク時とオフピーク時の差が激烈な場合が多いです。格安SIMの通信速度を徹底調査でも、14時だとmineoがトップですが、ピーク時は相当遅くなります。

どの比較サイトを見ても、時間帯を問わず速度が出るのはUQとY!モバイルであるのは以前と何も変わっていません。それ以外はどこも昼や夕方は遅くなります。

もっとこれらを可視化したサイトがあります。

このサイトで過去1週間で見るとピーク・オフピークの速度差(逆に言えば安定度)がよくわかります。

UQ、Y!モバイルは速いです。UQはauと関係があり(勝手な推測:LTEとWimaxの相互利用で費用が他のMVNOより軽減されるためその分さらに設備投資できて高速を保てる)、Y!モバイルは無条件にSoftBankのサブブランドですからね。

OCNは比較サイトにより早かったり遅かったりしますので、UQやY!モバイルのような安定速度はありません。あえていうならNTT系列だからかもしれませんがそこは謎です。

速度最重視ならやはり三大キャリア以外はありえない。
次点のMVNOから選ぶならUQかY!モバイルだが、Y!モバイルは繰り越しがないのでUQ一択。
料金的にも有利である。

ちなみに昨日紹介したように、筆者の場合サブ回線がUQなので家族割引(2回線目以降)が効き500円割引になります。

まとめ

スマートフォンの月額比較は、初期半年とか1年の限定割引を除外して考えないと、それらが終わったときに料金が跳ね上がってびっくりすることになる。必ず最初から初期割引が終わった状態で比較すること。世間の価格比較には割引全部適用の最安価格で比較しているものが多く騙されないこと。

20GBの通信容量を必須とするなら、auの旧プランで5分通話定額込で約6千円の現行プランが一番安いし、これから契約するならこの容量になると速度を考えれば、やはり三大キャリアが無難。MVNOではいくら大容量でも速度が遅くては話にならない。

10GB前後はMVNOの天下だが、au/SoftBankと関係が深いUQとY!モバイルが有利。しかし、Y!モバイルは繰り越しがないのでUQ一択。



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