筆者はモバイルSuicaをAndroid→iPhone→Androidと使ってきましたが、結局iPhoneのApple Pay Suicaに戻しました。両方を使った筆者のオススメはiPhoneてす。その心は?
モバイルSuica
携帯電話 (ガラケー) では2006年からFelica搭載機種でサービスが始まりました。
2011年からはFelica搭載Androidスマートフォンでもサービスが始まり、2015年末からはそれまで蚊帳の外だったSIMフリーモデルも対応することになりました。
そして2016年10月からはiPhone対象機種でもサービスが始まり今に至ります。
Android版モバイルSuica
ダサくて古いアプリ
基本的にガラケーからほぼそのままと言えます。
Android版アプリのGUIって中に入るとほぼガラケーのままなので驚いた記憶があります。
こちらの筆者の方が書かれていらっしゃるとおりでして、アプリを立ち上げると今っぽいのですが、中にはいるとガラケー時代と何も変わりません。
ガラケー時代のインタフェースそのままのCUI(Command Line Interface)に近い操作なので手間がかかります。面倒だったありゃしません。タップすりゃいいじゃんってところでも、バーチャルキーボードから項目の数字をタップしてENTER!とかね。
Pros and Cons
[○] 今更とは思いますが、ガラケーSuicaに慣れている方はほぼそのままですので戸惑いがありません。でもガラケーほぼ全滅の今ではメリットにはなりませんね。 [△] Android版はスマートフォンのバッテリーが少なくなって起動しなくなってもわずかに残っていればSuicaとして使えます。とは言うものの、起動しない残量なので使えるかどうかは使ってみないとわからないので、筆者的にはこれがメリットとは思えません。 [△] Suicaとは関係ないです、Android版FeliCa搭載機ならおサイフケータイて楽天Edyが使えます。筆者は楽天を信用していないので使いませんが。[X] もっとも嫌なのは、前述の通りアプリがウルトラ超絶ダサいこと。ダサいだけならまだしも使いにくいったらありゃしない。
[X] Apple Pay Suicaを使ってみてからAndroidに戻って不便を感じたのは….
[X] 改札を通っても、ちゃんと認識して読み取ったかどうかわからない(カード式Suicaから進化なし)。
ということ。改札機によって残高表示される場所が違う(特にJRの自動改札は改悪されて残高は手前の表示に出て、先にあるディスプレイはエラーのときの表示だけ….なにこれ?)ので残高を見逃すこと多々あります。
[X] 鉄道の改札はまだいい方で、バスの乗車時タッチってフィードバックがないとすごく不安になります。あれ、タッチしたよな?って。AndroidのモバイルSuicaはフィードバックがないという点ではカードSuicaと全く同じなのでせっかくスマホに入ってるのに即座に反応してくれないのは….うーん、不便。Apple Pay Suicaのフィードバックを知ってしまうと、タッチ時の安心感が全く違うことに気づきました。
[X] また、iDやQUICPayを使おうとするとおサイフケータイを使うならそれぞれのアプリが必要です(Google Payならばカードが対応していれば一応使えるのでさらに話がややこしい)からめんどくさい。
[X] 最大の難点がSIMフリーAndroidでFelica対応しているモデルはまだまだ少ないこと。
iPhone版モバイルSuica
Pros and Cons
[○] Walletに統合されているので非常にシンプルです。 [○] Apple Payに対応しているクレジットカードであれば、カードを読ませて登録(カードにより認証が必要)するだけで、iDもしくはQUICPayとしてタッチ決済ができる。[○] Suicaで改札を通ると、iPhoneからはコキーンという音と振動フィードバックがあり、画面にSuicaと残高が表示されます。
こんな画面が表示されます。
余談ですが、このスクリーンショットの画面は比較的短時間で消えちゃうので、ちゃんと撮れるまで何度か失敗しました。一日一往復の通勤で合計4回改札を通りますが、4回目にしてようやく撮れました(笑)。
自動改札での残高表示は、自動改札の機械により表示場所が違っていて見逃すことがありますが、iPhoneに表示されれば問題なし。
AndroidのおサイフケータイSuicaだと、何も反応がないので本当に読んだのかどうか(もちろんちゃんと読めていなければ通常は改札が締まりますが、稀にタイミングが合わなくて読めていないのに通れてしまう人を見たことがあります)わからないですね。
[○] iPhone 7以降のAndroidはキャリア版でもSIMフリー版でも全てApple Pay (Felica) 対応していますので、モバイルSuica必須とした場合に機種選択の余地がなくなることはない。
[X] Edyには対応していません。Edy必須の人には辛いですね。
[X] AndroidからiPhoneにSuicaの移動はできますが、逆はできません(一旦Suica解約が必要)。Suica機種変更
Android同士(○)
モバイルSuicaを一旦JR東日本のサーバーにあずけて、新しいAndroidスマートフォンでそれを引っ張り出して使えるようにします。
AndroidでFelica対応機種であればどの機種同士でもOKです。
iPhone同士(○)
iPhoneの場合はiCloudにSuica情報をセーブすることになりますので、JR東日本サーバーに預けたりしません。
Android→iPhone(○)
Android側の操作はAndroid同士の機種変更の旧機種操作と同じです。
iPhone側ではJR東日本のサーバーからSuica情報を取り出します。以降はiCloudにセーブされます。
iPhone→Android(X)
移行は不可能です。
Suicaを解約しないとできません。
AppleがiCloudに抱え込んだSuica情報をJR東日本のサーバーに書き戻す機能をiOSにつければ別ですが、そんなことはAppleの囲い込み戦略に反するのでAppleが実装するはずもなくiPhone→Androidは不可能です。
まとめ
おサイフケータイ(あるいはGoogle Pay)かApple PayでAndroidかiPhoneを決める人は稀だとは想いますが、使いやすさでは後発でもあるiPhoneのほうが格段によい。迷っているならiPhoneをおすすめ。
Apple Payに対応しているクレジットカードであればiPhoneのWalletに登録することで、iDもしくはQUICPayのタッチ決済として使える。
iPhoneならば改札を通るときに音・振動・画面でフィードバックがあるがAndroidは全くなんの反応もない。鉄道改札よりバス乗車時タッチのほうが不安が大きい。
Suica機種変更ではAndroid同士・iPhone同士は全く問題ないし、AndroidからiPhoneには移行できるが、iPhoneからAndroidは不可能である。