顕微鏡モードが超楽しい、マクロ性能抜群のコンデジ、オリンパス Tough TG-6

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筆者がブツのアップを撮る時に使うのは、スマートフォンHUAWEI Mate 20 Proのマクロモードか、デジカメのOLYMPUS Tough TG-2です。そのTG-2は購入してからほぼ8年が経過したのでTG-6に買い替えました。マクロに強いデジカメといえば、このTG-6かRICOHのWG-6かWG-70がメジャーですがTG-6はいかに?

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OLYMPUS Tough TG-6

概要

Tough TG-1がリリースされたのは2012年6月。それから7年経過した2019年にリリースされたのがTough TG-6となります。

センサー(撮像素子)とレンズ周りとタフ性能のスペックは以下の通りです。

センサー1/2.33インチ
画素数有効画素数1200万画素、総画素数約1271万画素
レンズ構成7群9枚
焦点距離4.5mm~18.0mm(35mmカメラ換算では25mm~100mm)
開放F値ワイド端でF2.0、テレ端でF4.9
ズーム光学4倍
撮影範囲0.1m~∞
スーパーマクロ:f=5.4mmまで0.1m~0.3m、f=5.4mm以上0.01m~0.3m
顕微鏡モード:0.01m ~ 0.30m
タフ性能防水15m JIS / IEC保護等級8級(IPX8)
防塵JIS / IEC保護等級6級(IP6X)
耐寒-10℃までの耐寒性能
耐衝撃2.1mまでの耐衝撃性能
特筆すべきはレンズの明るさです。ワイド端F値で2.0あります。
同じくタフ性能を誇るマクロに強いRICOH WG-6/60/70はワイド端でF3.5です。
そして最短撮影距離の0.01mつまり1cmというもの。これは被写体からレンズ全面までの距離ではなく撮像素子までの距離なので、やってみると実際には被写体にブツがくっつきそうになるくらいの距離です。

特徴:
・GPS内蔵
・顕微鏡モードで最短1cmまで接近可能
・15m JIS / IEC保護等級8級(IPX8)の防水性能
・JIS / IEC保護等級6級(IP6X)の防塵性能
・-10℃までの耐寒性能
・2.1mまでの耐衝撃性能

これらの性能を見ると事実上唯一無二のデジカメだと言えます。

全体

このようなものです。

写真はカメラ本体のLEDライト(フラッシュとは別に被写体照明用に小さなライトがついてます)の光を、リングライとのようにレンズ周囲に導いて、被写体にできるだけ影を作らないようにする「LEDライトガイド LG-1」を装着しています。

「LEDライトガイド LG-1」はTG-2で使っていたものですが、8年前のデジカメのアクセサリーがそのまま使えるデジカメって素晴らしい!じゃないですか。

「LEDライトガイド LG-1」はマクロを頻繁に使うなら最低限持っておきたい必須オプションです。

背面ダイヤル部

TG-2から大きく変わっているのが、モードダイヤルの位置です。

TG-2では多くのカメラのように上面にありましたが、TG-6では背面の十字ボタンの上になっています。個人的には上面よりこちらのほうが操作しやすいです。

そのかわりTG-2では背面にあったズームボタンがズームレバーになって上面に移動しています。

上面

右側からコントロールダイヤル、シャッターボタンとズームレバー、電源スイッチになります。

TG-2になかったのがコントロールダイヤルで、デジタル一眼にはほぼ必ずといってよいくらいついている機能です。

TG-6のコントロールダイヤルは、十字ボタンや他のボタンでできることを簡単に素早く出来るようになっています。

コントロールダイヤルで一番便利なのは撮影時の露出補正ですが、補正した状態であるのを忘れて次に電源を入れたときに補正状態が効いたままってことがよくあります。これはコントロールダイヤルだけではなく通常の十字ボタンによる補正でも同じですのでご注意ください。

操作性でTG-2から使いにくくなったと筆者が思うのが、電源ボタンがボディから飛び出ていなくて完全に平坦になっていること。

すなわち手探りで電源のオン・オフがやりにくくなっています。
誤操作を防ぐには効果的ですが、操作性では難があるように感じています。

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マクロ(顕微鏡モード)撮影例

しょぼい撮影例で恐縮ですが、手にしてすぐにいろいろ撮ってみた例の撮って出しです。
縮小以外は何も加工していません。

まずは布地。北海道のお菓子屋さん、かの有名な北海道・六花亭の50cm四方のクッションカバーです。

通常撮影ではこんな感じ、

これを目一杯顕微鏡モードで拡大します。
顕微鏡モードでズーム4倍にして「LEDライトガイド LG-1」を装着の上LEDを光らせています。
ほとんどクッションにカメラがピッタリくっつている感じです。

次は新聞の文字。
讀賣新聞の紙面上端の讀賣の賣の文字。

次はキーボードの刻印

Logicool K380のキートップです。
全体像はこちら。(カメラが斜めなのではなく被写体のモニターとキーボードが斜めなのでした)

拡大がこちら。

最後はジーンズの生地のアップ。

ユニクロのMEN’S ウルトラストレッチ スキニージーンズの生地です。

なかなか楽しいですね。

マクロ性能はTG-2と変わっていないような気がしたのですが、TG-6では顕微鏡モードでテレ端にしてもワイド端とさほどかわらぬくらい寄れるようになった気がします。

拡大率だけでいえば、愛用スマートフォンのHUAWEI Mate 20 Proのほうが上ですが、画質や色・明るさのバランス、そしてなにより撮りやすさではデジカメであるTough TG-6のほうが圧倒的に上です。

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ホワイトバランスについて

TG-2の弱点はオートホワイトバランスがいまいちなことでした。

これについて試してみるとTG-6でもホワイトバランスは大きな改善ではなかったのが残念です。

被写体はイトーヨーカドーでスタンプを集めて購入できるピーターラビットの中で一番大きなピーターのお母さんです。

まずは「AUTO」で撮影。

光源は天井照明のNECのLEDシーリングライトのみです。

実物はもっと茶色っぽお顔です。

次は「プログラム(P)モード」で「WBはオート」のまま。

最後は露出は「プログラム(P)」ですが、ピーターのお母さんの顔の右側に白いコピー用紙をおいて、マニュアルでWB補正をしてから撮ったもの。

ソファのモケット地のグリーンが随分くらくなりましたが、ピーターのお母さんの顔はこれが一番実物に近いです。

バックのソファの色はAUTOかP(WBはオート)が実物に近いですが、ピーターのお母さんの色はPでWBを手動補正したものが一番近いという、あちらを立てればこちらが立たずでした。

落とし所はAUTOではなくP(WBオート)でした。

TG-2でもAUTOは室内においてはどうにも露出不足やWBがおかしいことが多かったのですが、これはTG-6でもしっかり受け継がれていますがTG-2よりはマシです。

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まとめ

TG-6は他のマクロにつよい防水・防塵カメラに比べて、ワイド端での開放F値が2.0と非常に明るいレンズを積んでいる。

マクロ(顕微鏡モード)ではテレ端(4倍)でも被写体にカメラがくっつくくらいまで寄れる。

露出のAUTOはTG-2と変わらず癖があるので、室内では通常のPが良さそう。

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