本当は教えたくない! 金沢・近江町エリアのリノベーションホテル「ホテルパシフィック金沢」<前編>

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筆者は2008年からの金沢リピーターであり、2014年からは平均年に2度ほど世話になっているホテルが近江町エリアにある「ホテルパシフィック金沢」である。今回の紹介記事はホテルの承諾をいただいてのホテル紹介記事である。リピートしたくなるスタッフがフレンドリーな小さなホテルである。筆者のとても気に入っているホテルなので本当は自分だけの秘密の宿にしておきたいのだが、このホテルの魅力を自分だけのものにしておくのは勿体無すぎるので、皆さんに紹介することに決めた。

今回は前編としてホテルパシフィック金沢の魅力をお伝えする。

ホテル1F共有共有スペース内の写真はホテルの承諾をいただいて撮影したものです。

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ホテルパシフィック金沢について

ホテルパシフィック金沢は、2014年6月25日に開業した。

それまでのビジネスホテルから現在の経営者に変わり、新たにリノベーションして現在のホテルパシフィックに生まれ変わったと聞く。

基本情報

以下の基本情報はホテルパシフィック金沢のスタッフが確認をいただいた内容である(2022年4月時点)。

ホテル名ホテルパシフィック金沢
住所920-0906 石川県金沢市十間町46
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アクセス・金沢駅東口「3,6,7,8,9,10」番乗り場、金沢駅西口「5」番乗り場より、「武蔵ヶ辻・近江町市場」で下車徒歩4分
・小松空港「1」番乗り場で金沢駅下車。金沢駅から上記のバス。時刻によっては金沢駅経由で「武蔵ヶ辻・近江町市場」まで行くバスがあるので、その場合は金沢駅では降りない
・北鉄バス 小松空港リムジンバス 公式サイト
金沢~小松空港アクセス|小松空港リムジンバス |北陸鉄道株式会社
客室数32室
ルームタイプシングル(11㎡)
セミダブル(12㎡)
ダブル(12〜14㎡)
ツイン(16㎡)
キング(16㎡)
和室ツイン(16㎡)
ツイン+エクストラベッド(20㎡)
和室ツイン+エクストラベッド(20㎡)
チェックイン15時~22時
チェックアウト11時まで
ルームキー物理的な鍵方式であり滞在中は宿泊者が終始責任を持って保管する
荷物預かり到着後チェックイン前、チェックアウト後の荷物預かり可能
レンタルサイクル5台(有償)
室内設備・歯ブラシ
・シェーバー・ブラシ・コットン&綿棒セット(チェックイン時に必要数をフロントで受け取る)
・フェイスタオル、バスタオル
・スリッパ(ワンタイムユース)
・ドライヤー、パジャマ、ハンドソープ、ボディソープ、シャンプー、コンディショナー
・TV
・WiFi
・空気清浄付きエアコン
・冷蔵庫
・読書灯
・加湿器
・電気ケトル
・メモ+ペン
・ガイドブック(持ち出し不可)
食事提供レストランおよび調理場スペースがないため食事提供は行っていない(2022年4月現在)
スタッフに聞くと、地元民がよく行く安くて美味しい店などを沢山教えてくれる
予約Web予約はこちら
Webでは当月を含め6ヶ月先まで可能
6ヶ月より後の予約はホテルへ直接問い合わせ
支払いチェックイン時に支払い(各種クレジットカード可)
金沢市宿泊税について一人一泊200円をチェックイン時に支払い
問い合わせ先ホテルパシフィック金沢
TEL:076-264-3201
MAIL:info@hotel-pacific.jp
公式Webサイトhttps://www.hotel-pacific.jp/
予約もこちらからどうぞ
キャンセルポリシー・当日キャンセル:宿泊料金の100%のキャンセル料
・7日前から前日のキャンセル:宿泊料金の50%
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このホテルの魅力

ロケーションの良さ

なんといっても抜群のロケーションであることだ。

単に近江町市場へ徒歩1分とか2分とかいうだけではない。

主な観光ポイントである「主計町茶屋街」「ひがし茶屋街」「金沢城」「兼六園」は徒歩圏内なのである。

金沢の街の魅力はバスに乗って移動するだけだと半分も味わえない。

中心部はコンパクトに収まっているので、天気が悪くなければ是非歩いてみてほしい。

コラム:朝の浅野川散策

ホテルパシフィック金沢に泊まり、朝早く起きてホテルを出て百万石通りを歩き主計町(かずえまち)の方に向かう。金沢蓄音機館の角を曲がると正面に久保市乙剣宮(くぼいちおとつるぎぐう)がある。境内に入り本殿でお参りしてから本殿の右へ入っていくと石段がある。石段そのものが薄暗くて「暗がり坂」と呼ばれる。暗がり坂を降りるとそこは主計町茶屋街のど真ん中であり驚くであろう。

この経路は、昔尾張町の旦那衆が人目を避けて茶屋街に通った経路だと言われている。そんな話を知るとなるほどと思える場所だ。

主計町茶屋街を浅野川に沿って歩くと、浅野川大橋が見えてくる。その橋の真ん中で主計町のほうを見ると実に美しい絵になる風景がそこにはある。そのまま橋を渡りきり信号を渡ってひがし茶屋街の方に行くのではなく浅野川大橋沿いを歩く。途中で川沿いに降りて川っぷちを散策する。朝のこのあたりを散歩する地元の方は多いく清々しさを感じるひとときだ。

ひとしきり歩くとお腹も空くので、近江町市場方面に戻り百万石うどんや竹乃家で朝食をいただくのだ。

こんな散策ができるのもホテルパシフィック金沢に宿泊したからこそである。

客とスタッフの絶妙な距離感を生み出す1Fフロント・カフェエリア

記録を振り返ると、筆者はホテルパシフィック金沢に2014年11月から12回25泊お世話になっている。

いわゆるリピーターであるが、リピーターになった最大の理由は「フレンドリーなスタッフと客の絶妙の距離感」だ。

フレンドリーというと馴れ馴れしいと勘違いするかもしれないが、実はそうではない。

まずはホテル正面の写真をご覧いただきたい。

ホテルの入口は正直なところお世辞にも広いとは言えない。

ベンチの大きさから玄関の広さをお察しいただきたい。

玄関ドアから入ると、そこはホテルパシフィック金沢最大の特徴であるフロント兼カフェスペースとなっている。

大きなホテルチェーンの広いロビーを見慣れると「え!」と思うに違いないのであるが、逆にそうしたホテルのロビーやフロントで感じる嫌な緊張感をここでは感じない。それどころか初めての滞在でも実家に帰ったような気になる不思議な空間でもある。

奥にスタッフが写っているが、ここでチェックインや支払いを行うのだ。スタッフの正面、写真には写っていないが、写真左側の壁の部分がエレベーターになっている。

それゆえに、エレベータから降りると自動的にスタッフと顔を合わせることになり、出かけるときは「いってらっしゃい!」と声をかけてくれるスタッフの笑顔が心に染みる。

外から戻ると「おかえりなさい!」の声、部屋に戻るときはスタッフの笑顔に送られながらエレベータのドアが閉まっていき「ごゆっくり!」というスタッフの声が実家にいるような安心感を与えてくれる。

大規模ホテルのマニュアルに従った他人行儀な「いってらっしゃませ」ではなく、自然にスタッフの心から出ている声である。自宅で家族が見送ってくれる「いってらっしゃい」に通じる暖かさを感じる。

お客様とスタッフのこの絶妙な距離感、馴れ馴れしすぎず、さりとて他人行儀ではない雰囲気を生み出しているのは、もちろんスタッフなのであるが、そのベースにはこのフロント兼カフェスペースにあると感じている。

コロナ禍でテーブルが間引かれているが、現在はテーブル席が2卓4席ある。

ここでコーヒーなどをいただくことができるし、部屋に持ち帰ることも可能だ。

筆者は朝のフライトで金沢に入るのが常なので、ホテルパシフィック金沢に着くのは早いと10時過ぎになるし、遅くとも11時には入っている。

まずは荷物を預かっていただいて、ためらわずにコーヒーをお願いする。ブラックをいただくことが多いが時にはラテをいただくこともある。ここのコーヒーは苦味・酸味のバランスが非常に良くて舌に心地よい癖のない味なのだ。癖はないけど癖になる美味しさがある。

カフェでは地元の方もコーヒーを飲みに来たり買いに来たりする。ついでにスタッフとおしゃべりをしていく。

そして時にそこでコーヒーを飲んでいる観光客である筆者もいつの間にか話に参加してしまったりする。そんな不思議な距離感・絶妙な距離感をこの空間が生み出しているのだ。

もう少し写真で1Fを紹介しよう。

レンタルサイクルは5台あり、フロントのスタッフに申し出ると貸し出してくれる(有償)。

入り口脇にはカフェメニューがある。

宿泊者でなくてもカフェ利用だけでもOKだ。

入り口脇にはホテルのロゴの電飾看板が出ているので、バス停方向からくるにはこれが目印となる。

ちなみにバス停側から歩いてくるとこの風景が目印だ。

フロントの手前にはカウンター席がある(現在はパンフレットなどが置かれている)。

カウンター右端にあるのは無印良品の給水器であり、マイボトルに無料でミネラルウォーターを入れることができる。

ホテルパシフィック金沢の給水器は、ちゃんと無印良品に登録されており、水アプリで検索すると出てくるのだ。

無印良品ショップを除けば、金沢市内で唯一の給水ポイントだ。

地元情報を豊富に持つスタッフ

旅先で何か美味しいものを食べたいけれど、ガイドブックにデカデカと書かれている店は避けたい。地元の方に愛されているお店にいけないだろうか?

旅行者はそんな思いを一度は持つはずである。

特に筆者のように一人旅が好きな旅行者はなおのことガイドブックの主力情報には興味がない。

最初のころ筆者はホテルパシフィック金沢のスタッフに朝ご飯情報を教えていただいた。

その情報がなければ今でも朝ご飯はドトールコーヒーで食べているかもしれないし、なにより金沢リピーターにはならなかったかもしれない。

筆者を金沢リピーターにした責任の一端はホテルパシフィック金沢の快適な滞在とフレンドリーなスタッフにあるのだ。

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上記記事にある「竹乃家」は近江町市場で働く人の大切な食事の場でもあるのだが、これは教えてもらわないとわからないし、台湾粥の「四知堂」などは筆者ですら知らずに何度も店の前を歩いていたほどである。

一方で地元民は知らない観光客だからこそ知っている情報あるのも事実だ。

和菓子屋さんの森八本店二階は森八茶寮というお茶と和菓子がいただけるスペースになっている。秋の紅葉の時期になると、森八本店の裏にある武家屋敷 寺島蔵人邸の見事な庭の紅葉をカウンター越しに眺める借景が実に美しい。これなどは以前スタッフにお話ししたらご存じなかった。

こんな風なGive and Takeができるのもホテルパシフィック金沢の魅力であるし、こうした情報交換がホテルパシフィック金沢の魅力をより大きなものにしていくと思う。

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続く

写真が多く、長くなるので続きは後編としたい。

後編では筆者が直近で泊まった部屋の写真、ベタ褒めではない要チェックなポイントも忌憚なく記載させていただく。

後編はこちらです。(前編[当記事]の翌日に公開です)
https://aichanworld.com/wd/2022/05/13/post-23624/

 

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