本当は教えたくない! 金沢・近江町エリアのリノベーションホテル「ホテルパシフィック金沢」<後編:室内の例、近江町エリアについて>

本当は教えたくない! 金沢・近江町エリアのリノベーションホテル「ホテルパシフィック金沢」<後編:室内の例、近江町エリアについて>

筆者は2008年からの金沢リピーターであり、2014年からは平均年に2度ほ世話になっているホテルが近江町エリアにある「ホテルパシフィック金沢」である。今回の紹介記事はホテルの承諾をいただいてのホテル紹介記事である。リピートしたくなるスタッフがフレンドリーな小さなホテルである。筆者のとても気に入っているホテルなので本当は自分だけの秘密の宿にしておきたいのだが、このホテルの魅力を自分だけのものにしておくのは勿体無すぎるので、皆さんに紹介することに決めた。

今回は後編として筆者が2022年4月に実際に宿泊した室内の様子や、ホテルがある近江町エリアについての情報をお届けする。

<前編はこちら>
観光にとても便利な金沢・近江町エリアのリノベーションホテル「ホテルパシフィック金沢」<前編:その魅力>
aichanworld.com/wd/2022/05/12/post-23596

客室の例(シングル)

筆者が2022年4月に実際に宿泊したシングルルームを写真とともにご紹介する。

一部に筆者の荷物(スーツケースなど)が写っているのでご了承いただきたい。

これまでの宿泊においてどの部屋も掃除が行き届いて非常に清潔に保たれていてとても気持ち良い。

正直なところシングルで11㎡(およそ6畳半ほど)なので余分なスペースはほとんどないのだが、息が詰まるような狭さを感じたことがない。壁に余計な飾り棚があったり、場所を取る家具などは置かれていないからであろう。

シンプルを旨とし無駄は排除しているが、それでもシングルだと一人がけのソファがデスクチェア以外に置かれておりリラックスにも配慮されている。

コロナ禍の現在は連泊するとその宿泊数に必要なフェイスタオル・バスタオル・バスマットがバスケットに入って置かれており、チェックイン当日分はパジャマとともにベッドの上に置かれている。

ベッド脇には照明のコントロールと目覚まし時計、ACコンセントがあり寝ている間にスマホやタブレットの充電も問題ない。

筆者のお気に入りはこのパジャマ(ベッドの上にグレーに折り畳まれている)である。

一般のホテルでよくある浴衣やロングのワンピースではない。

ホテルパシフィック金沢のパジャマはホテルオリジナルで上下セパレートタイプだ。ペラペラの生地ではなくそれなりにしっかりした生地だが肌触りが良い。何より、自宅で慣れている上下セパレートの普通のスタイルなので安心感があるのだ。

▲筆者の首から下がテレビに映り込んでいる、ご容赦!

壁際には小さなデスクが置かれている。

目の前のテレビ(筆者が宿泊した部屋は32インチのRegzaだった)と電話、TVリモコン、電気ケトルがある他はホテルガイドがおかれているくらいである。

近江町市場で買ってきた寿司を食べたりデザートを食べたりするのにちょうど良い。

机のところの壁にはコンセント1口とUSB充電ポートが1口ある。

そして机の下には冷蔵庫

ちなみにティッシュペーパーは普通サイズ。ホテルによっては半分のチンケなサイズのティッシュがおかれていてなんだかなぁと思うことが多々あるが、ホテルパシフィック金沢は冷蔵庫(空のもの)の上とベッド脇の二ヶ所に普通サイズのティッシュがある。細かいことだが旅の時にポケットティッシュは持っても、ノーマルサイズのティッシュは持たないのでこれはありがたい。

机の上方には小さな棚があり、カップ・衣類消臭剤・鏡がおかれている。

これらが非常にコンパクトなスペースに実に合理的に収まっていて全く無駄がない。

ヘアドライヤーは机の右下のフックに小さなバッグに入ってぶら下がっているのだ。これも実に合理的でよろしい。

ホテルパシフィック金沢のほぼ唯一の弱点はバスルームの狭さである。

昔ながらのビジネスホテルのリノベーションなのでどうしてもバスルームだけ広げるわけにはいかないのである。

一人旅なら問題ないし、筆者のようにシャワーで十分という人間には全く問題ない。

しかし湯につからないと困るという向きにはちょっときついかもしれない。

バスタブは今時にしては結構小型なので、小さい子連れだとちょっと困る可能性は否定できないが使えないわけない。

もう一つ付け加えるならタオルにフェイスタオルとバスタオルはあるが体をあらうためのハンドタオルはないので、必要であれば何か体を洗う小さなタオルやスポンジなどを持参する必要がある。

筆者は手で体を洗うので必要なので問題ないが…。

さて、短期の1〜2泊だと不要であろうがそれ以上だと下着くらいは洗濯したくなるであろう。

ホテルパシフィック金沢ではランドリールームが3階に設置されている。

コイン式の洗濯機と乾燥機が1台ずつあり、洗剤は自由に利用できる。

同じランドリールーム内に電子レンジと自販機がある。

自販機は電子マネーやQRコード決済対応ではなく、1000円札とコインのみ使用可能だ。

近江町エリアについて

金沢のガイドブックをひらけば100%間違いなく初めの方に出てくるのが「近江町市場」である。

近江町エリアという言葉の明確な定義はないが、近江町市場を中心とした一体のことを指すと考えてよかろう。

近江町市場の歴史

近江町市場についてWikipediaを見てみよう。

近江町市場(おうみちょういちば)は、石川県金沢市の中心部にある市場。主に生鮮食品などの食品と生活雑貨を扱う小売店や飲食店など約170軒が商店街を形成しており、「金沢市民の台所」とも呼ばれる。江戸時代の享保6年(1721年)に始まり、金沢を城下町としていた加賀藩の御膳所だった。
出典:Wikipedia「近江町市場」

1721年というと、当時の加賀藩は第4代藩主前田綱紀公が治めていた時代であり、江戸幕府将軍は徳川吉宗公であった。

金沢の中心、金沢城は北東を浅野川、南西を犀川に挟まれた小立野台地の北端に建てられている。その浅野川や犀川の川辺にはこの当時市が多く立っていたので、それを前田綱紀公の時代に現在の武蔵ヶ辻のあたりに集約したのが近江町市場の始まりとされているという。

新幹線が近江町市場を変えた

新幹線開通前はまだ観光客が市場内に溢れることもなく、朝のうちは地元の買い物客で賑わっていたのだが、2015年に新幹線が開通してから近江町市場はガラリと変わった。

従来は地元の客相手の品揃えであったのだが、新幹線開通以降近江町市場を訪れる観光客が激増すると、店頭に並ぶ商品も日常食卓にのぼる魚介類から、観光客の興味を引く蟹やのどぐろなどがやたら目につくようになったように思う。

筆者は京都生まれの京都育ちであり、似たような経緯を辿っている市場には有名な錦(にしき)市場がある。

筆者が子供のころは錦市場はちょっぴり高級な惣菜や食材を買いもとめる地元民で賑わっていた。それがコロナ直前の錦市場は食べ歩きをするインバウンド観光客で肩がぶつかるほどの混み方であり、店頭の商品もすっかり変わって観光客が好む商品ばかりが多く並ぶようになった。

昔の錦市場を知る筆者としては残念だと思うのだが、同じ気持ちを金沢市民も感じているのではあるまいか。金沢の経済としてはおそらくプラス方向に働いていると思うが、その一方心のどこかでは昔を懐かしむ気持ちが湧いてくる。

金沢市民でなくとも新幹線開通前の近江町市場を知る筆者にとっては時折昔の近江町市場が懐かしく思えるのである。

近江町市場を訪れる時、今の姿が昔からの近江町市場とはちょっと変化していることを心の片隅においたうえで季節の日本海の幸を思う存分味わっていただきたい。

近江町エリアのホテルのメリット

さて話をホテルパシフィック金沢に戻そう。

ホテルパシフィック金沢はから近江町市場まで途中信号などを渡ることなく徒歩1〜2分程度なのだ。小雨程度であれば小走りでいけばすぐに近江町市場のアーケードだ。

金沢にホテルは沢山あるが、これほど地理的に恵まれたホテルはホテルパシフィック金沢を置いて他にはない。

さらに近江町エリアは金沢市内観光の起点としても非常に条件が良い場所だs。

・近江町市場
・ひがし茶屋街
・主計町(かずえまち)茶屋街
・兼六園
・金沢城
・金沢21世紀美術館
・香林坊
・尾山神社
・長町武家屋敷跡

どのガイドブックにも乗っているこれらの観光名所にはいずれも徒歩1分からバスで10分程度で行ける非常に便利な場所なのである。

近江町エリアにある北鉄バスのバス停「武蔵ヶ辻・近江町市場」には上記各方面へのバスが数多く通る。特に繁華街でありビジネス街でもある香林坊エリアへは、バス停「武蔵ヶ辻・近江町市場」(近江町いちば館前のバス停)から100円で香林坊まで行ける。

初めての金沢で、北陸の海の幸が味わえる中心地が徒歩1分で、なおかつ観光名所まで徒歩圏内あるいはバスで10分程度のところを宿泊地として積極的に選ばない理由は見当たらない。

駅付近宿泊との差

金沢の宿泊では近年駅付近で急速に増えたホテルに泊まる方は多かろう。筆者もホテルパシフィック金沢オープン前は駅付近に泊まっていた。

駅付近宿泊は一見便利である。

金沢百番街ではかなりいろいろ揃うし、金沢フォーラスでショッピングしたり映画をみたりもできるが、駅エリアを外れると正直なところ何もないのである。便利なようで不便なのが金沢駅エリア滞在だ。

金沢訪問2度目以降であれば近江町エリアの滞在をおすすめしたい。

駅付近滞在ではかなり無理がある朝の浅野川を散策も朝食前にちょうど良い。

ホテルの朝食は確かに便利し時短になるが、どこのホテルに泊まっても大同小異。それよりは朝食無しで宿代は安くしておき、その分地元で観光客狙いではないところで朝食をいただける場所をスタッフに教えてもらって足を運ぶのもよいと思う。

金沢リピーターの方には是非近江町エリア滞在をおすすめしたい。



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当サイトでの最近の金沢関連記事

当サイトに掲載した最近(2022年4月時点)の関連記事のリンクを紹介する。

2022年4月 最新情報:金沢・近江町の朝食スポット
旅行お役立ち情報満載:金沢旅行はどこに泊まる?コインロッカーはどこが空いてる?
旅行お役立ち情報満載:金沢旅行に知るべきこと(季節・金沢までの足・市内交通)
金沢旅行21回の筆者が伝える、秋の金沢観光ポイント〜主計町・浅野川・ひがし茶屋街〜
金沢旅行21回の筆者が伝える、秋の金沢観光ポイント〜兼六園・金沢城〜
金沢旅行21回の筆者が伝える、秋の金沢観光ポイント〜新幹線か飛行機か〜
心落ち着く金沢の癒しスポット5箇所を紹介

他にも100件以上と非常に多くの記事を書いているので、よろしければ下記からご参照いただければ幸いである。

当ブログを「金沢」で検索するには以下のURLをクリック。
https://aichanworld.com/wd/?s=金沢

さいごに

長くなるので前編・後編に分けて金沢の中心地である近江町市場エリアに近いリノベーションホテル「ホテルパシフィック金沢」を紹介した。

このホテルをこよなく愛する筆者として本当は教えたくはなかったのだが、ホテルパシフィック金沢の魅力を一人でも多くの方に知っていただきファンが増えればそれに越したことはないと考え、ホテルスタッフの協力を頂いて記事を書いた。

金沢滞在先を選ぶのに参考になれば幸いである。

謝辞
本記事を書くにあたり、お忙しい中であるにもかかわらず情報のご提供・1Fの撮影・記事の事前確認・情報提供をいただいたホテルパシフィック金沢のスタッフの皆さんに感謝申し上げます。



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