新幹線開通以来金沢駅周辺でも急速にホテルが増えて金沢駅周辺に滞在する人も多いでしょう。その場合金沢駅を起点に観光することになり、皆さんが必ず行くのは近江町市場でしょう。金沢駅から近江町市場には北鉄バスと徒歩があります。最初はバスに乗っても天気がよればぜひ歩いてみてください。
金沢駅と近江町市場との間
金沢駅から近江町市場へは、北鉄バスで2停留所目です。途中「リファーレ前」停留所を経由して「武蔵ヶ辻・近江町市場」停留所まで道路の混み具合にもよりますが、数分〜10分少々です。
慣れないと距離がわからないのでバスに乗ると思いますが、実際にはさほど遠くありません。
Google Mapsによれば距離は1km程度、時間にして14分程度ということで、実際歩いてもそんな感じです。決して遠いわけではありません。
金沢駅から東口(兼六園口)に出るともてなしドームが天を覆った広いスペースがありバス乗り場と直結しており、そのちょっと先には有名な鼓紋(つづみもん)があり観光客を迎えます。
この交差点を渡りひたすら真っ直ぐです。まっすぐな道路なので、心理的に長く感じるのですが、1kmほどなので大したことはありません。
金沢駅通りの用水
金沢駅から近江町市場に通じる広い道路は金沢駅通りといいますが、ここには用水が流れています。歩道と車道の間に流れるせせらぎは側溝の水ではなく、金沢市内の三大用水である辰巳用水、鞍月用水、大野庄用水のうち辰巳用水の分水です。
金沢駅東口(兼六園口)と鼓紋の間、ど真ん中に水路がありせせらぎが心地よいのですが、これも辰巳用水の分水です。
辰巳用水は現在でも1日に1,400トンの水量があるとされており、兼六園の霞ヶ池(徽軫灯籠や唐崎松のある池)に流れ込んでいます
https://suido-ishizue.jp/nihon/03/01.html
辰巳用水は加賀藩三代藩主前田利常の命により1632年に板屋兵四郎が1年で完成させたと言われており、その正確無比な設計と工事により400年を経た今でも現役の水路として兼六園に水を送り続けています。
その分水が金沢駅通りから金沢駅の用水として訪れる人にせせらぎの気持ちよさを感じさせています。
金沢駅通りの南側歩道、すなわち金沢駅を背に近江町市場に向かって右側の歩道を歩くと、歩道と車道の間に切れ切れに植え込みがありその植え込みの車道側に用水が流れています。
この辰巳用水の分水は金沢駅通りの地表に見え隠れしながら駅まで続いています。
朝の近江町市場方面から金沢駅に向かうと、金沢駅へ足早に向かう勤め人の方が多く歩いています。天気の良い日であれば、ここはとても気持ちが良いので駅まであるいは近江町市場までの散策を兼ねてぜひ歩いてみてください。
途中バス停でいうとリファーレ前にはモンベル金沢店もあります。旅先でアウトドアグッズを買うことはないとは思いますが、ふと思い立って店内を覗くと思わぬ発見があるかもしれません。
金沢市内を歩いてみよう
金沢市内観光はバスに乗るのが一般的だと思います。
初めての訪問ではそれが限られた時間で多くのスポットを訪れる良い手段ではありますが、2度目、3度目であればぜひ歩いてみましょう。
金沢駅-近江町市場
近江町市場-ひがし茶屋街
ひがし茶屋街-金沢城/兼六園
香林坊-広坂
広坂-金沢城/兼六園
近江町市場-金沢城/兼六園
いずれも天気の良い日を選んで歩いてみると気持ち良い場所ばかりです。