日本の2大キャリアであるJALとANAはそれぞれにコード決済&タッチ決済のシステムとして、JAL PayとANA Payを持っています。筆者は両方のマイラーでありPayも両方を使っています。最近ANA Payが大幅改善されさらに使い勝手がよくなりましたので、最新のJAL PayとANA Payの比較をしてみましょう。
JAL Payについて
基本的にはJALのマイルを定められたレートでJAL Payにポイントとしてチャージし、一般の店舗などで1ポイント=1円として支払いに使えるものです。
JAL Payのサービス開始は2023年3月22日です。
QRコード決済はSmart CodeでありましてPay Payとかではないので、何それ?という方も多かろうと思いますが、JCBが提供するコード決済システムです。残念ながらPay Payほど利用店舗は多くないようです(具体的な加盟店舗数は両者ともに非公表)。
ANA Payについて
JAL Payと同じくマイルの有効活用手段の一つして、やはりマイルからチャージして1ポイント=1円として店舗などでの支払いもできます。
ANA Payは2025年1月28日に内容が改善され、それまではマイルからチャージした「ANA Pay マイル」と現金からチャージした「ANA Pay キャッシュは別管理であり非常に使いにくいものでした。
それが今回(1月28日)の改善で、ANA Pay マイルとANA Pay キャッシュが統合されて大変使いやすくなりました。これについては上記の関連記事をご覧いただけると、今回の統合以前の不便な部分がお分かりいただけると思います。
JAL Pay vs ANA Pay
チャージ方法
JALの場合、10,000マイル以下のチャージではマイルの60%に相当するポイント(円)がチャージされますが、10,000マイル以上はマイルの110%に相当するポイントがつきますので、マイルからのチャージは10,000マイル以上にしないと損です。
ANAの場合は、1マイル=1円とシンプルでありマイルによる割引や割り増しはありません。
下の表が見づらい場合は、表をタップすると大きな画像(解像度が高い画像)が別に開きますので、スマートフォンであればピンチアウトしてご覧ください。
ANA Payは市中に多くあるセブン銀行ATMでPay Payなどと同様の手続きで現金でチャージができますが、現時点でJAL Payは非対応です。
銀行口座やインターネットバンキングにしてもJAL Payは銀行に極めてきつい制限がありますが、ANA Payはほぼどんな銀行でもOKな感じ。
クレジットカードからチャージすると、ANAカードでANA Payチャージすればマイルが少しつきますが、JALカードでJAL Payチャージでマイルが付くかどうか明記されていないようです。
iPhoneユーザーであればApple PayのWalletからクレジットカードチャージできるのもANA Payです。
決済方法
チャージ方法は激烈な差がありましたが、決済方法は大同小異でありまして、JALはMastercard & QUICPay系で、ANAはVISA & iD系というくらいの違いで、使える店などは事実上ほとんど差がないと思われます。
下の表が見づらい場合は、表をタップすると大きな画像(解像度が高い画像)が別に開きますので、スマートフォンであればピンチアウトしてご覧ください。
決済方法については、タッチ決済ではMastercardタッチとVISAタッチでは、具体的な対応店舗数データがなく比較できないですがほとんど差がないような感覚です。
そういう意味ではiDが使えるならQUICPayも使える店も多いので、こちらも大差ありません。:
結論
- チャージに関しては、ANA Payはセブン銀行ATMを使って現金チャージができる、銀行口座からのチャージでは使える銀行が圧倒的にANA Payのほうが多い、登録したクレジットカードからオートチャージできる、Apple Payからチャージできるなど柔軟性が高いのが特徴です。
- 一方マイルからのチャージで、10,000マイル以上をチャージするということであればJAL Payのほうが10%のおまけがつくので有利です。
- 支払いに関してはどちらも便利さに差はありません。
マイルチャージを主体に考えれば、マイルを貯めている方で使ったほうがいいでしょう。
Pay Payのセブン銀行ATMチャージと同じように現金チャージして使いたいのであればANA Pay一択です
Pay Payはプリペイドのコード決済ですが、ANA Payであれば現金チャージできるiD/VISAタッチ決済として活用できます。