12月も半ばになり、SFC修行やJGC修行の新しい修行期間(PPあるいはFOPの積算期間)が始まる1月1日まで2週間になりました。
この記事では、修行するかしないか迷ってい方に向けて、SFCとJGCの両方を取った筆者の経験から、それらの判断の助けとなる材料をお届けします。
なお、この記事内ではSFC修行とJGC修行をひっくるめて単に「修行」と書きます。
Point1:動機
貴方はなぜ「修行」をしてみようかと思ったのかその動機は何かということです。
取るつもりなんかなかったけど、仕事でバンバン飛んでいるうちにJALから何か送ってきたんだ!という人はこの記事を読む必要はありません(笑)。
家族が所持
家族がステータスホルダーで、自分も主役としてその恩恵にあずかりたいから(メリットをよく知っているから)。
優越感
ありますよね、他人があまり持っていないステータスを持つことで優位性を感じるというもの。人は誰でも何らかの優越感を感じたがるものです。
それが次に書いているような具体的なメリットだけではなくステータスカードを持てるので、ある意味クレジットカードのブラックカード(招待が来ないと申し込めない)に通じるものがあるかもしれません。
空港でのメリット
次に書いていますが、優先チェックインとか保安検査の優先レーンがあるので待ち時間が少ない、荷物が先に出てくるなどの実利的なメリットが魅力だからというもの。
私の場合はこれが直接の動機で、妻と札幌に行った帰りにJALのカウンターで40分くらい待たされたのがきっかけです。そのときに見えたJAL GLOBAL CLUBのカウンターは人が少なくてスイスイでした。そのときはよく知らなかったので後日必死に調べたのですよね。
一番強い動機が優越感だという人はまあ修行してまで取ることもないと思います。ステータスのメリットを活かしきれない可能性もありますし、いざ取ってみると自分と同レベルの会員がいかにたくさんいるかを知ってがっくりするのがオチです。
Point2:ステータスのメリット
座席指定の優先
前方の良い席が取れるようになる。普通だと本当はまだ空いているのに一般客には最後まで解放しないといった席も、ステータスのレベルによっては取れるようになります。
チェックイン・保安検査の優先
チェックインカウンターに長蛇の列….いやですよね。
でもステータスがあると優先カウンターを使えます。JGCカウンター(JAL)とかプレミアムチェックイン(ANA)とかがそうで、カーペットが敷いてあったりしてやたら人が少ないカウンターです。
また空港によってはステータス所有者には、保安検査を優先的に受けられる優先レーンもあります。一般客の長蛇の列を横目にスイスイです。
国内線ならJALファーストクラス、ANAプレミアムクラスに乗れば同等もしくはそれ以上の待遇です。
専用ラウンジ
カードラウンジは羽田など一部空港を除いて保安検査の前の一般エリアにありますので、早めにラウンジを出ないといけません。
しかし、航空会社のラウンジは保安検査を通った制限エリアにありますので、ラウンジでの搭乗前休憩時間をゆったり過ごせます。
ただし中部国際空港国内線のように、カードラウンジは広いものが二つ一般エリアにありビールサーバーもあるけれど、航空会社ラウンジはANA・JAL合同の兼用ラウンジで狭いという逆転もあります。
国際線だと航空会社ラウンジにはお酒・食事が用意されていますので、時刻によっては食事はラウンジで済ませ、機内では食事を断りひたすら眠るというビジネスパーソンも居ます。
私はせこいので両方いただきますので、機内でお腹が超絶いっぱいになるという….。
国内線ならJALファーストクラス、ANAプレミアムクラスに乗れば同等もしくはそれ以上の待遇です。
搭乗時の優先
ステータスのレベルにより、1番目の優先搭乗だったり2番目の優先搭乗だったりします。
一般の大勢の乗客はこれらステータス客、上級席搭乗客の後です。一般客で普通席前半分くらいが一番最後の搭乗になるのが普通です。
ただ、優先搭乗にメリットがあるかどうかは疑問ですが、窓際席なら落ち着いて出発を座って待てるというメリットは確かに存在します。
逆に通路側なのに優先搭乗すると、後から来た人が座るために立たねばならないので落ち着かないので、あえて優先搭乗権を行使しない方が良いとも言えます。
国内線ならJALファーストクラス、ANAプレミアムクラスに乗れば同等もしくはそれ以上の待遇です。
荷物の優先
降機の後、一番面倒なのが荷物が出てくるのを待つこと。これが嫌で国内線では全部持ち込みたがると思いますが、国際線だと荷物も多いのでいかんともしがたい。
ステータスがあると、PRIORITY BAGGAGEといって他の一般客の荷物より先に出てきます。これが乗客と荷物が多い国際線では威力絶大になります。
他の客に先んじることができるということは、入国審査や税関での待ち行列の先の方に行ける可能性が高いということです。少なくとも同じ便で降りた一般客よりは先に行けます。
国内線ならJALファーストクラス、ANAプレミアムクラスに乗れば同等もしくはそれ以上の待遇です。
メリットで一番大きいと思うのは、チェックイン・保安検査の優先と荷物の優先です。ラウンジもしょっちゅう行く空港ではありがたいですが、初めての空港だとラウンジにこもらないで空港探検したほうが楽しいです。
Point3:ステータスのディメリット
費用がかかる
JALのサファイア会員、ANAのプラチナ会員では飛行機代だけで40〜50万円ほどかかります。
ただし、こうした日本の航空会社では、一度これらのステータスをとり専用のクレジットカードを作ると年会費を払ってカードを維持する限り、ほぼ同様のサービスが受けられるJGC(JAL GLOBAL CLUB)とかSFC(SUPER FLYERS CARD)といったものがあります。
カードの維持費がかかりますが、ゴールドでも1人1年間1万円代後半です。これを高いと思うかどうかは人によりますが、カードだけで維持できるJALやANAは珍しい存在です。JALでも海外会員にはカードでは維持できず、一定以上のフライト実績があるか5,000マイルを提供して継続してもらうかになります。
時間がかかる
そりゃそうですよね、JALだと50回搭乗するとか、FLY ON POINT(JAL)やPREMIUM POINT(ANA)を50,000ポイント貯めるとか半端なことでは到達しません。
これがいわゆる修行なのですが、土日だけではなかなか進みませんし路線によりますが土日は高かったり….。必然的に平日に休みをとることも余儀なくされます。
50回(50レグ)というとどれくらいか….こちらをご覧ください。
ステータスの無い会社に乗るとイラつく
ステータスがある会社とスイスイなのに、無い方を使わざるを得ないときはその落差を感じます。そしてその会社のステータス持ちの客がスイスイ行くのを見ると、羨望じゃなくて嫉妬すら覚えます。
結果的に、私のようにANAとJALの両方をとるダブルホルダーを目指したくなったりします。
さらに上級会員をとりたくなる
空港で自分より上のダイヤモンド会員とかをみると、羨望もしくは嫉妬の念が浮かんでくるかもしれません。
んーーーー、やっぱ、さらに上を取るぞ!
いいのですか?さらに50万とか60万ですよ。ダイヤモンド会員は事前サービスも含めると最長でも2年近くしかありません。
正直にいうと、ポケットマネーを大枚投じてまでとるほどのものではありません。もっと他にお金をつかったほうが身のためです。もちろん趣味!って人は別。
ステータスをとるには多額の費用と時間を投じなければならない。それだけのメリットがあるかどうかが判断ポイントで、その費用で何ができるかを秤にかけた方が良い。ステータスをとると人によってはさらに上級ステータスをとりたくなり、毎年100万以上投じかねない。それだけあったら投資で増やした方が良い。
Point4:修行するための環境条件
費用の確保
当然ですね、言うまでもない。ただし、生活費を投じてはだめです。遊び金がそれだけあればやってもいいということ。生活費を削ってまで修行するものではないです。絶対NO。
時間の確保
忙しくて土日の休みも怪しいという人は申し訳ないけど無理っぽいです。土日は休めるけど有給はかなり無理って人もそうとうきついかも。
パートナーの理解
これが最大の条件。パートナーの理解なくして修行なしです。
修行の条件は1にパートナーの理解、2に費用と時間の確保。これに限ります。
Point5:国内線上級シートでおためしを
私がいつもこのブログで書いていることですが、上記の中の「!」のところに書いたように、国内線ならJALファーストクラス、ANAプレミアムクラスに登場すれば、サファイア会員やプラチナ会員と同等もしくはそれ以上の待遇を受けられます。
まずはそれらに何度か乗って味わってみてはいかがでしょうか?
搭乗頻度が少なければそれらのほうがお得です。ただし、いつもそうした上級席が取れるわけではないのも事実ですが。
まとめ
私の場合は、飛行機が大好きなので空港で飛行機を見るのも好き、まして乗るのはもっと好きな人間ですから、ステータスにも興味が湧き趣味の一環として、そして実利をもとめて取りました。
しかし、普通の人がそこまでステータスに取ることもないと思います。
まずはJAL国内線ファーストクラス、ANAプレミアムクラスに搭乗してみてシートと食事以外(JALファーストはサファイア会員では使えないダイヤモンド・プレミアラウンジが使える)を味わってみるのもよいと思います。それが自分にとってこれから50万とか100万かける価値がるかどうかを判断しましょう。