iPhoneでミラーレス一眼に負けない動画を撮れるアプリ

モバイル・デジカメ
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iPhone動画撮影をするときほとんどの人は内蔵カメラアプリを使うと思います。簡単にそこそこ綺麗に撮れますが、なかなか思う通りにならないもの事実。良くも悪くもオートなんですね。そんなあなたに紹介する動画撮影ソフトを紹介します。とりあえず今回は2種類です。

iPhone内蔵写真アプリはオートで綺麗っぽい映像は撮れるが、マニュアル撮影が不可能ですし、当然ログ撮影ができないのでポストプロセスでカラーグレーディングにも適していません。

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FiLMiC Pro

これは非常に有名なカメラアプリでありまして、ハリウッドの映画撮影の一シーンでも使われたとかいう話を間接的に聞いたことがあります(真実かどうかはわかりませんのであくまで伝聞)。

価格:1,840円(2022年9月現在、買い切り)(買いました!)
ログ撮影をするためにはCinematographer Kitが必要でアプリ内課金で1,720円。(買いました!)

[公式] How to Shoot Timelapse Video with FiLMiC Pro (iOS + Android Tutorial) (英語)

特徴(筆者的に)
・OSMO Mobile、Zhinyun Smoothといったジンバルと連動できる(筆者はOSMO Mobile 5を所有)
・ログ撮影ができる(Cinematographer Kitが必要)
・マニュアル撮影ができる
・ポイントを指定してのAFやAEおよびAFロックやAEロックができる。
・画質は最高ではProRes422HQでへたなミラーレスを超える映像が撮れる

特にログ撮影とマニュアル撮影は大きいですし、OSMO Mobile 5と連携できるのはとてもありがたい。

タッチ式のミラーレス一眼のようにタッチパネルでAEやAFポイントの指定ができますので、フォーカス送り(ピン送り)なども用意です。

残念な点(筆者的に)
・外部タイムコード(TC)情報での同期ができない

音声は別のレコーダーでラベリアマイクをつけて回しっぱなしにして(いちいち止めるのがめんどくさい)、カメラのほうだけ短めショットをどんどんとったりして後から同期させるのですが、段積み(録った音声と撮ったクリップを時間軸で一致させていくこと、マルチカメラではさらに手間のかかる作業です)なんかやりたくない感じで、これが終わったらそこからが編集スタートなんですが、もう全て終わった気になっちゃう(笑)くらい厄介。

Premiere Proにはオーディオ同期があるじゃん!とおっしゃる方も大勢いらっしゃるでしょうが、あれは同期させたい音声・映像の音声波形がそこそこの高さが(音量)がないとなかなかあいにくいこともありますし時間もかかります。

TCだと一発なんだよねぇ。

FiLMiC ProでUltraSync BLUEとか使えればねぇ…ほぼ唯一の残念点

ここまで高機能の動画撮影アプリを一台のiPhoneだけで撮るとは思えないですし、音声だって別撮りするほうが多くなるのではないかと思います。そうなると必要なのはマルチカメラで同期したり、別撮り音声を同期したりしないと、ポストプロセスでの段積みがめちゃくちゃめんどくさくなります。

FiLMiC Proの開発者の方々はそのあたりも十分おわかりなのではないかと思います。ぜひUltraSync BLUEとのリンクを実現してほしいところ。

TC同期についてはテレビ朝日のプロカメラマンとディレクターによるこのあたりの解説がとても勉強になります。

[テレビ朝日映像撮影部チャンネル] マルチカメラ撮影はタイムコードが超重要!超時短Premiere段積み術【UltraSync ONE】

この動画はとても勉強になりますし非常に興味深いプロの技を垣間見ることができます。

FiLMiC Proは外部TC同期ができないことを除けば文句なしだと思います。

FiLMiC ProにはタイムコードトラックをONにするという設定があります。これをONにして撮影しPremiere Proで見ても0から始まるタイムコードが入っているだけで、iPhoneの現在時刻を取ってくるわけでもないので、事実上役に立ちません。

こうなって欲しい!
Ver7へのアップデートが予定されているそうなので、ここは次に紹介するMAVISのようにUltraSync BLUEとからのタイムコードを受け入れられるようにして欲しいです。
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MAVIS

上記のテレビ朝日映像撮影部チャンネルの動画の中で紹介されているアプリです。

価格:730円(買いました!)

FiLMiC Proの半額ほどですので安い!(アプリ内購入の機能もいくつかありmさう)

特徴(筆者的に)
・BluetoothでTimecode Systems UltraSync BLUEからTC信号を受け取ってそれにワイヤレスで同期できる。
マニュアル撮影ができる

残念な点(筆者的に…まだDLして軽くみただけなので他にも多数ありそう)
・ターゲットを指定してのAFやAEが同じ四角い枠なのでわかりづらい(一応豆粒サイズのアイコンがありますが…)
・ログ撮影に対応していない。
・カメラ切り替えはできるがデジタルズームには対応していない(x0.5, x1.0, x3.0の三通り)
・ジンバルに対応していない。(特に筆者のDJI OSMO MOBILE 5)

AppStoreのMAVISレビューの一文には「FiLMiCのLogとか無駄な作業が不要になりました」とありますが個人的にはLogが無駄とはおもえませが….。無駄なものならある程度以上のレベルのユーザーが愛用するようなことはないはずですからね、ま、そこは人それぞれ。

正直なところMAVISのメリットは外部TC同期ができることだけで、筆者的にはあまりメリットがないです。

見た目のUIはかっちょいいですが、左側の操作パネルの小さいアイコンをタップするとAFをターゲットAFにしたり、マニュアルにしたり自動にしたりできるのですが、iPhone 13 Pro Maxをもってしても小さすぎて、となりのアイコンをタップしたりします。

これはちょっと考え直した方が良いUIかと感じます。

その点操作性ではFiLMiC Proのほうが数枚上です。格段に直感的にで使いやすい。

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まとめ

機能的には間違いなくFiLMiC Proのほうが上ですし、多機能のわりに非常に使いやすくできています。タイムコード同期を必要としないなら、FiLMiC Proのほうが直感的に使えますし、操作パネルもサイズが大きいのでタップしやすいので、FiLMiC Proを勧めます。

現時点でどうしてもUltraSync BLUEの提供するタイムコードに同期したいというのならばMAVISあるのみです。

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