ファーストインプレッション:完全ワイヤレスイヤホン SONY WF-1000XM3

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この記事は、SONYから2019年7月13日に発売された完全ワイヤレスイヤホンWF-1000XM3のファーストレビューです。

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 WF-1000XM3概要

SONYのカナル型完全ワイヤレスは、これまでに4機種発売されました。

WF-1000X(強力なノイズキャンセリング)
WF-SP700N(ノイズキャンセリング無し、IP6X防塵、IPX5/8防水)
WF-SP900(IPX4レベルの防滴)
WF-1000XM3(強力なノイズキャンセリング)

WF-1000XM3の仕様概要は以下の通りです。

ドライバーユニット6mm ドーム型(CCAWボイスコイル採用)
マグネットネオジウム
重さ約8.5g x 2
充電時間約1.5時間
ケース充電最高3回ベアのイヤホンをフル充電可能
電池持続時間
(連続音声再生時間)
最大6時間(NC ON)/最大8時間(NC OFF)
電池持続時間
(連続通話時間)
最大4時間(NC ON)/最大4.5時間(NC OFF)
電池持続時間
(待受時間)
最大9時間(NC ON)/最大15時間(NC OFF)
通信方式

Bluetooth標準規格 Ver.5.0
Bluetooth標準規格 Power Class 1

対応プロファイルA2DP, AVRCP, HFP, HSP
対応コーデックSBC, AAC

WF-1000XM3の前任モデルはWF-1000Xは、連続再生3時間と本機の半分しかなく、ケース充電も2回までなので、通算使用可能時間は「3+3*2」の9時間。

え?たったの9時間?それもケース充電も含めて!
そんなもの私が買うわけないでしょう!

WF-1000XM3は、本体6時間、ケース充電3回なので「6+6*3」の24時間。これならAirPodsに対抗できます。

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WF-1000XM3実機レビュー

私が接続に使った相手はiPhone 8(iOS12.4)です。

開梱の儀

例によって開梱の儀。まずはパッケージから順次写真で紹介します。

ロゴがなくてもわかるSONYのヘッドホンパッケージです。

パッケージの裏。

パッケージ裏の特徴記述を拡大。

箱は引き出しになっています。

引き出し部分を取り出すとこういう形で収納されています。

充電ケースにセットしてみました。

AirPodsと同じく、セットすれば充電、取り出すと自動的にONになります。

充電はUSB TYPE-Cです。

ケース大きさ比べ

私の持っている完全ワイヤレスと大きさ比べをしてみました。

左から….

SONY WF-1000XM3
AKIKI TWS-P10
GLIDiC Sound Air TW-5000
Apple AirPods

…です。

重さ比べ

SONY WF-1000XM3は実測92gです。手で持つとずっしり感があるのですが、測ってみると意外に軽い。

AKIKI TWS-P10は何とほぼ同じ93g。こちらは作りが安っぽいので軽く感じます。

GLIDiC Sound Air TW-5000は45g。

AirPodsは、これまた偶然のTW-5000と1g違いの46gです。

こうやってみると、単体だとWF-1000XM3はでかく見えますが、実際にはAKIKI TWS-P10と大差ないということになり、およそAitPods2個分の重さです。

アンビエントサウンドモード

ソニーの高級タイプのBluetoothノイズキャンセリングヘッドホンに共通実装されているのが、外音取り込みモード(アンビエントサウンドモード)です。これはイヤホン(ヘッドホン)をつけたままでも外音が聞こえるというものです。

アンビエントサウンドモードに関連しますが、クイックアテンションモードと言いまして、オーバーイヤータイプのWH-1000XM3だとハウジングを手で覆うだけですぐに音楽の音量が下がり外音が聞こえるようになる機能は特筆すべき機能です。

WF-1000XN3にもクイックアテンションモードが装備されており、左ユニットのセンサーに触れ続けると、触れている間だけ音楽の音量が下がり外音取り込みの音量が上がります。

この、触れている間だけというのが曲者で、オーバーイヤータイプのWH-1000XM3だと右側ハウジングをカバーすると同時にクィックアテンションが作動しますが、WF-1000XM3だと一呼吸空きます。一呼吸開くなら片方だけ外したほうが手っ取り早い。この機種のクイックアテンションモードはイマイチ出来が悪い。

アンビエントサウンドモードも、後述するように片方だけでも問題ないので、私はほとんど使いません。

片側だけで使える

他の安い完全ワイヤレスと違って、右でも左でも片方だけでも使えるということです。

ケースから片方だけ取り出して使用し、続いて反対側も取り出すとそのまま両耳用として繋がり、片方だけを外してケースに入れると片方だけで使えます。

これはTWS-P10やTW-5000と違うところで、片方を外すと外した方はオフになり、また装着してもすぐオンになって安定して繋がります。片方だけ聞こえないままになり、一旦両側をケースにしまわないといけないということがありません。

さきのアンビエントサウンドはつかわないといったのは、私の使い方では電車乗り換え中などだと危険をさけるため、片耳だけはイヤホンをしていないことを他人に明示するためにも、片耳は外すようにしています。

ですので、片耳だけでも使えて、いつでも両耳に戻せるのはとてもありがたい。

使った範囲においては接続も非常に安定していますので問題無し。

ノイズキャンセリングと遮音性能

私が持っている完全ワイヤレスの残り3つはノイズキャンセリングはありませんので、WI-1000Xと比べてみましょう。

どちらもカナル型であり遮音性能は使うイヤーピースによって大きく変わります。

一番フィットするやつを使った状態で、遮音性能まで含めた感覚的なノイズキャンセリング性能は
  WF-1000XM3 > WI-1000X
だと思います。

ただし、どちらも装着状態のノイズキャンセリングONでもアナウンスなどは意外に聞こえますが、地下鉄走行音などは相当減りますので、走行音がやや小さくなる程度の昔のSONYノイズキャンセリングとはレベルが全く違います。

地下走行中の地下鉄車内で、ラベルのボレロ冒頭部分がちゃんと聞こえます。これは並のノイズキャンセリングでは無理ですし、AirPodsでは不可能に近い。

走行音はかなり小さくなりますが、車内アナウンスは聞こえます。しかし、隣に座っている女性とその前に立つ女性との間の会話は全く聞こえません。

いずれにせよ装着の仕方次第でこのあたりは大きく変わってしまうのが、オーバーイヤーとは違うところですので、イヤーチップはいろいろ試しましょう。右と左で耳孔の大傘が違うのはよくある話なので、左右それぞれ合うものを見つけましょう。

なかなか説明書の文字と絵では通じにくいので、こういう動画は助かります。

音質

使うイヤーチップとフィット具合で高音と低音の出方、特に低音が相当変わるのはカナル型共通です。

ぴったりフィットしたイヤーチップを使うと、TWS-P10などとはやはり全く違うクオリティです。

イヤーチップ以外はデフォルトの状態で聞いてみました。しっかり響く低音と解像度の高い透明な高音を聞かせてくれます。なんというか非常に自分好みの音質なので大いに気に入りました。

繰り返しますがポイントはイヤーチップなのでとっかえひっかえしましょう。

音量調節

前任機種同様、WF-1000XM3にも音量調整機能はありません。ふとスマートフォンや音楽プレーヤー側で調整するしかありません。

私の場合はApple WatchとiPhone 8なので、アップルウォッチ側でリモコン操作ができますので全く問題ありません。

Apple Watchが無くても、音量上下ボタンくらいなら、ポケットの中のスマホを手てもよいのであまりに気ならないと思います、

SONYストアで買う

発売してまもない場合で、SONYストアのクーポンがあれば価格.com最安より安く買えことが多いです。

さらに、3年間ワイド保証とか小額のアドオンで片耳を無くしたときの「紛失あんしんサービス」を受けられます。

修理の相談もLINEのチャットでできます(WebチャットもできますがWebチャットだとログが残らない)ので安心度高し。

故障したときに、本機は修理ではなく実質的に交換になるはずなので、3年ワイド保証のつけられるSONYストアでの購入をお勧めします。

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まとめ

単体で6時間、ケース充電を入れると合計24時間の電池時間は嬉しい。

いつでも片方だけで使える、両耳で聞いていても片方外して片方ケースに入れてもOK、逆も問題無し。

ノイズキャンセリング性能は、過去のソニーのカナル型でノイズキャンセリング機能のあるイヤホンとは相当なレベル差がある。子供と大人くらいの差がある。このクラスピカイチ。

イヤーチップをフィットしたものに変えても、本体のみでの遮音性能はSHUREには及ばないので、オーバーイヤータイプのWM-1000XM3に比べるとノイズは抑えきれないのは止むを得ない。

しっかしした低音、張りがありそれでいて繊細な高音はさすがSONY。

購入はSONYストアで、3年ワイド保証と「紛失あんしんサービス」をつけるのがベター。

 

 

 

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