ワイヤレス・ノイズキャンセリングヘッドホン3種

最近、興味を持っているのがワイアレス・ノイズキャンセリングヘッドホン。

この手に関しては、SONY MDR-ZX770BNを持っています。装着感は良好で音も比較的素直ですが、ノイズキャンセリングの効きは弱めです。

この種のヘッドホンで3万円前後〜4万円前後のものでは、よく比較される3種類があります。

  • SONY MDR-1000X (以下1000X)
  • SONY MDR-XB950N1  (以下950N1)
  • BOSE QuietComfort 35  (以下QC35)

ヘッドホンは他人のレビューがかなりあてになりません。というのも、装着感なんて頭の大きさや形、耳たぶの大きさや位置、メガネの有無、好みなどでとにかくAさんには抜群でもBさんには30分も着けていられないといったことは普通に起こります。

音の好みもそうです。よく聞く音楽がどういう種類なのか、音の好みはどうなのか。

これらはいずれもスペックには現れてこないので、高額なヘッドホンを通販で買うのは相当危険です。店頭で自分が使うプレーヤー(iPhoneとかスマホとかWALKMANとか)で試すのが一番です。

さて、冒頭の3機種ですが、先日量販店で結構時間をかけて比べてみました。

装着感の比較

私の好みは耳を覆うソフトに覆う感じが好きでオンイヤーはあまり好きではありません。そういう意味で、着けた瞬間にふわーっと気持ちよくなったのが、1000X。適度な側圧(これも好みが千差万別であることを書き添えます)、ソフトで肌触りの良いイヤーパッド。SONYの高級ヘッドホンは同じ価格帯の他社に比べると装着感の良いものが多いです。

950N1はといえば、分厚くて柔らかなイヤーパッドが特徴です。装着感はその見た目を裏切らず快適で電源をいれない状態での遮音性はこの3機種の中で一番高いです。1000Xほどの「ふわ〜、気持ちいい」感ではないですが、メガネをつけていても痛くならず、自分がこれまで使ってきた950BTとか無印950同様の快適さで長時間着けていても不快にはなりません。

QC35。価格の割にハウジングの見た目は安っぽいプラで数千円のヘッドホンにしか見えない超チープな感じに見えるのが悲しい所。イヤーパッドは他の2機種に比べると薄いですが、イヤーカップは前方が浅く、後方が不快ため耳たぶがハウジング内部にぶつかることは(自分の場合は)ありません。これも十分快適な装着感ですが、価格を考慮すると1000Xや950N1よりかなり落ちる感じ。

装着感:1000X > 950N1 ≫ QC35

ノイズキャンセリング効果

SONYとBOSEではノイズキャンセリングの目指すところが違っているようです。SONYは街中や電車の中で使うことを前提にチューニングしており、話し声も含めて全ての音を消すことを良しとはしていません。したがってSONYのノイズキャンセリングの多くは、アナウンスなどは少し聞こえるようになっているものが多いです。

一方BOSEは飛行機の中の騒音低減をチューニングポイントとしており、巷の評判通りノイズキャンセリング性能はピカ一です。

1000Xが良くも悪くも面白いのは、アンビエントサウンドモード。ノーマルとボイスがあって、ノーマルはノイズキャンセリングがオフになり外音も聞こえてきます。ボイスは外音の中で主に音声を聞こえるようにしてくれます。ただ、遮音性の低いヘッドホンで外音が聞こえてくるのとは違ってひどく不自然であり、ノーマルモードは結構というかかなりウルサくて音楽が聞き取りにくいほどです。アンビエントモードで実用的なのはボイスモードでしょう。

1000Xは右側ハウジングがタッチセンサーになっていて、右側を手で覆うと音楽の音量が下がり、外音の主に音声が聞こえるようになり、車内のアナウンスなどをすぐに聞くことができます。この反応位が非常に早くて気持ち良いくらいです。また指で撫でることで次の曲、前の曲、音量上下が出来ますが、慣れないせいもあって音量を下げるつもりが次の曲になったりして苛つきます。

こんな風にノイズキャンセリングを応用した機能満載ですが、うーん、実用的かどうかは「?」です。

950N1はもともと遮音性が高いこともあって、ノイズキャンセリングをオンにしたときの効果は、MDR-ZX770BNより高いです。外音はかなり消えます。それでいてノイズキャンセリング特有の耳が塞がるような不快さもありません。しかし、アナウンスなどはある程度聞こえるのがSONY的チューニング。

QC35。まあ、さすがといえばさすが。Quietをウリにするだけのことはあり外音はかなり綺麗に消えて静かになります。これでお気に入りのいヒーリング・ミュージックを小さな音で流せば、かなり集中できるかもしれません。

というわけで、ノイズキャンセリング効果はこんな感じ。

ノイズキャンセリング効果:QC35 > 1000X > 950N1 (結構接戦です)

音の傾向

いよいよ音の傾向です。BOSEはBOSEのポリシーがあって独特の音作りですね。いわゆる忠実度の高い再生(死語かもしれませんが、Hi-Fi再生)を目指すのではなく、音楽全体を心地よく聞かせる音作りです。その結果として、単純に言うと低音の伸びに重厚感が少ないとか、透き通るような高音の気持ちよさに欠けるといったところがあります。QC35も例に漏れずそのとおり。かまぼこ型とまではいいませんが、中音域は非常に気持ちよく解像度の高い音を出してくれます。

1000Xは、装着感の快適さに比べると音の快適さはありません。出て来る音を考えるとこの価格は高い。高域の伸びがありません、低域の厚みにもかけます。さりとてQC35のように音全体のバランスが良くて音楽を聞かせるといった風でもありません。音を基準にする限り、まあ、好みだとは思いますが、いまいち感はありますが、h.earシリーズなどよりはずっとバランスが良くて解像度も高いように感じます。

950N1。デフォルトでは低音が超ズンドコズンドコ。しかーし、Android/iOS用のアプリがあり低域のブーストを調整できます。最高の+10にすれば体までズンドコズンドコ来ますが、+2ぐらいにすると良い感じの低音バンバンになります。ここで気づくのが実は高音も非常にきれいなこと。1000Xの高音よりこちらのほうが伸びが良いです。低音の調整が出来るのは、有線モデルの950や単機能Bluetoothの950BTにはないもので、XBシリーズとはいいながら単にズンドコではない奥深さがあります。

総評

最終的にどれを選ぶかは好みなのですが、こんな特徴を念頭において試聴するといいと思います。

QC35:価格に合わないチープな外観。ノイズキャンセリングの性能はとにかくピカ一。低音高音の伸びはあまりないが、しっかりと解像度の高い中域。音質よりノイズキャンセリングを重視するならこれしかない感じ。

1000X:非常に心地よい装着感と、ハウジングのタッチセンサーを活かした機能各種。ノイズキャンセリングもSONYの中ではピカ一。ただし、音は特に高音の伸びが少ないです。装着感で選ぶならこれ。

950N1:分厚くソフトなイヤーパッドで快適な装着感と高い遮音性。スマホとのペアではアプリで低音が調整でき、高音も結構綺麗です。低音ズンドコはもとより調整により綺麗なバランスにも出来ます。音漏れも非常に少なく電車の中で楽しむにはこれが最良。

 


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