復習:OKA-SINルート
JGC修行でWebを見ているとよく見かけるのがOKA-SINルートというもの。
- 国内線発券:羽田→那覇
- 国際線発券:那覇→羽田→クアラルンプール→羽田→那覇
- 国内線発券:那覇→羽田
黄色の線を引いてあるところがキモで、単に羽田-クアラルンプール往復ではなく那覇発にしています。これにより那覇-羽田間は国際線の国内区間なので、+10,000円で那覇-羽田往復のFOP(付与率は正規運賃と同じ100%)がつきます。
難点は無意味に羽田と那覇の往復がつくことで、往路はともかくクアラルンプールから羽田に戻って、さらに那覇往復が待っているという体力消耗作戦。
海外発券を考える
さて、今まで触れてこなかったのが海外発券です。海外系の航空会社だと日本在住の人が使うにはかなり制約があったり、最初からだめだったりしますが、JALとANAの場合は今の所だめとは言っていない(ダメという記述が運賃規則等に見当たらないし、そういう旅をした人もそれなりにいるようです)。
海外発券の良さは、価格が相対的に国内発券より安い(激安とはいきませんが)こと、GWや夏休みといったピークとそうでないときの価格差が国内ほど高くないことです。
具体的には次のようになります(簡単な例)
- 国内発券の国際線:成田→クアラルンプール
- 海外発券の国際線:クアラルンプール→成田
- 海外発券の国際線:成田→クアラルンプール
- 国内発券の国際線:クアラルンプール→成田
すなわち、AとDが通常の成田発のクアラルンプール往復航空券、黄色のBとCがクアラルンプール発の成田往復航空券(海外発券)です。
海外発券は当然、海外から出発して日本に来て海外に戻る(一番単純な往復の場合)航空券で、復路から先に利用することは当然できません。ということは、何らかの方法でこの場合、クアラルンプールへ行って、また戻ってこなくてはいけません。
つまり海外発券をつかうと、最低でも2往復が必要になり、両端はやや割高の国内発券せざるを得ないということ。
またA〜Dを連続しなくてはいけないかというとそんなことはありません。海外発券で日本へ向かう場合は、日本の都市でストップオーバー(途中降機)ができますので、AとBで1セットの旅行、そしてストップーバーで日にちをあけてCとDで1セットの旅行となります。
これをうまく使えばこんなコースも組めます。
- 国内発券の国際線:成田→クアラルンプール
- 海外発券の国際線:クアラルンプール→成田(ストップオーバー)
- 海外発券の国際線:成田→サンフランシスコ
- 海外発券の国際線:サンフランシスコ→成田(ストップオーバー)
- 海外発券の国際線:成田→クアラルンプール
- 国内発券の国際線:クアラルンプール→成田
同様に黄色のB〜Eが海外発券でクアラルンプール発の成田経由サンフランシスコ行きです。A-Bでクアラルンプール往復、C-Dでサンフランシスコ往復、E-Fでクアラルンプール往復です。
重要な注意事項(海外発券)
上に示したような例を”Back to Back Ticketing”といいまして、米系航空会社ではおそらくほとんど禁止されている事項です。バレたら正規運賃との差額請求に加えてマイレージ口座の閉鎖(もちろんマイルも没収)とかもあるようです。
JALやANAでは今の所明示的に禁止されていないようですが、いつ禁止になるかもしれませんので、利用の際は予約前に航空会社に確認されるほうがよいでしょう。まあ、「大丈夫、全く問題なし!」とは言わないと思います。「運賃規則上は禁止しておりません」という消極的な肯定の返事でしょうね、多分。
海外発券でお得に
考えるべきなのは、国際線の国内線区間は非常に安いしFOPは正規運賃と同じ100%付与だということ。
ヒントになったのはこちらのサイトです。なるほど!気づかなかったわ。
ポイントは、クアラルンプール発の海外発券なんですが目的地が石垣ということ。そう、沖縄県の石垣島です。東京からジェットで乗り継ぎなしで飛べる最遠ですね。なるほど東京(TYO=NRT/HND)経由での石垣なんですね。で、往路と復路で東京でストップオーバーし、国内発券の海外分(クアラルンプールへの往復)を沖縄発のOKA-KULにすればバッチリ。
上記の例は2019年某月の実際の運賃です。基本的にビジネスクラスを使う。やむを得ない場合はクラスJとする。往路と復路の羽田-那覇はファーストクラスを使うというちょっと贅沢版。
これだとなんと44,652FOPとなり、来年も初搭乗ボーナス5,000FOPとりそなJALスマート口座開設の1,000FOPがあれば、これだけでサファイア獲得ですね。
(A)と(D)は個別に手配する国内線。(B)は国内発券の沖縄発羽田経由でのクアラルンプール往復国際線。(C)はJAL海外発券のクアラルンプール発東京経由の石垣往復国際線で、東京でストップオーバーをかけます。
約1万円の追加で、羽田-石垣往復できて6,184FOPが稼げます。
この例の特徴として、あまり安値狙いはしていません。両端の那覇往復は贅沢ですがかなり予約できる率が高いビジネスきっぷ(JALカード会員限定)でファーストクラスを使っています。また、国内発券の那覇-クアラルンプールでは、那覇→羽田についたあと、次の成田-クアラルンプールは翌日になるようにしており、ここで自宅に戻れます。
そして途中で東京ストップオーバーをかけているので、那覇から東京経由でクアラルンプールへ行き、羽田に戻って一休み。何日かして石垣往復します。
また何日かして、成田からクアラルンプール往復+那覇往復をかけます。
この例ですとトータルでのFOP単価は11.15円です。まあまあですね。
海外発券でKUL-ISGのポイント
先に書いたとおり、以下の点に配慮あるいはポイントがあります。
- 最初の那覇往復のあとKULへの便は翌日になるような予約をする。これによりこの日の夜は自宅で眠れます。那覇から羽田にもどって、次にクアラルンプールに向けて出発するのは24時間以内に限定されます。24時間をこえるとストップオーバーになるのですが、国内発券では日本国内でストップオーバーすることはできません。そこで出て来た予約可能便の中で、夕方に羽田につき、昼前に成田を出発する便を選びました。
OKA-KULとかOKA-SINで辛いのは、経験諸先輩の話を拝見していると、帰国してからの那覇往復だと言います。そこで次の点に配慮。
- 最後のクアラルンプールから成田に戻るときは、夜便(JALなのでこれしかない)としフルフラットで睡眠を取れるビジネスクラスとします。これによりクアラルンプールでは現在はビジネスクラス利用者であれば『Plaza Premium First Lounge』を利用することができますので、ここでシャワーを浴びて食事をし、機内では食事を断りぐっすり眠ることが可能になります。とにかく帰国後の沖縄への往復体力を温存しないといけません。
- 帰国後の那覇へはクラスJしかとれません。運が良ければファーストクラスにアップグレードできるかも。ただ11:30の便はファーストクラスはありませんけど。
- 最後に沖縄から戻るときは、多分疲労困憊なので、可能な限りファーストクラスです。那覇線は残念ながら全便がファーストクラス有りではないのです。
本当なら、成田に戻ったあと、羽田往復は翌日にしたいのですが、朝6時35分に成田についてそこから24時間以内の翌日で沖縄に戻る便はないし、仮にあったとしても自宅には戻れません。本当なら、クアラルンプールを昼前に出て夜に成田着、そこから翌日羽田発の那覇という最初と同じパターンが使えるといいのですが、JAL日本サイトの国際線予約では、クアラルンプールからの戻りはJAL便しか選択肢がなくマレーシア航空のコードシェア便が出て来ませんでした。
いや、正確に言うとできなくはない。予約を複数都市を回る予約を使って、帰路の成田への便をJALではなくマレーシア航空とのコードシェア便をつかい、成田につくようにします。そして自宅宿泊後翌日昼前の便で那覇に向かうのです。ただ、これだと高くなってしまいます。
最後のクアラルンプールからの便をJALではなくマレーシア航空とのコードシェア便にしました。こうすると成田に17時半につくので自宅でゆっくりしても翌日羽田11時発の那覇行きに楽勝でいけます。ただし、先の例ですと予約クラスがDなのが、こちらにするとCになり価格があがります。これが難点。
計画立案には時間がかかる
この案をトライ・アンド・エラーでいろいろ調べて述べ丸一日はかかっています。とにかく時間がかかります。
ま、これも楽しみの一つです。