Osmo ActionとOsmo Pocket、どちらが買いか

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Osmo Pocket

2018年12月に発売された、小型ジンバル(スラビライザー)内蔵の4K動画カメラです。この領域では言わずと知れた大先輩のGoProがあり、続くようにSONYのアクションカムがあります。

そこにDJIが本気でかかってきたのがこれ。

最大の特徴は約12cmの高さ、116gという重さでジンバルと4K動画カメラを内蔵しているということ。技術の進歩とは恐ろしいものです。

ジンバルは、ブレの無い(少ない)動画を撮るための必需品です。単にブレを減らすだけではなく、内蔵されたジャイロにより常に水平を保ってくれますので、帰宅後にパソコンで動画を見たら斜め動画が多くて気持ち悪くなったなんてことは基本的にはなくなります。

動画で見ていて嫌なのがぶれぶれ動画、斜めっている動画ですものね。私、水平を撮るのが苦手なので助かります。

シンガポールのホテル「Rendezvous Hotel Singapore」の紹介動画はほとんどがOsmo Pocketで撮っています(一部はiPhone 8)

SONYのアクションカム FDR-X3000も持っていますが、正直なところジンバル内蔵でも小型のOsmo Pocketのほうがブレが少なく水平の取れた画になるのでどうしてもOsmo Pocketの出番が多いです。ただ、OSMO Pocketのレンズってあまり寄れない(被写体に近づけない)んですよね、これ困ったちゃんです。あと画角がもう少し広いほうがいい。自撮りYouTuberさんだと手を目一杯伸ばさないと、顔だけ画像になっちゃいます。

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Osmo Action

Osmo Actionは今年5月17日に発売されたアクションカメラで、巷ではGoProキラーとか事前に噂されていたGoProとよく似た形状のカメラです。

大きさ:65×42×35 mm
重さ:124g

ということですので、重さは微妙にOsmo Pocketより重いです。ケースというか枠というかそれに入れた状態になるともう少し大きく重くなりますが、本体には三脚穴も何もないのでケースに入れざるを得ません。

本当にGoProキラーかどうか、私はGoProユーザーではないのでわかりません。それについて知りたければYouTubeなどを検索すれば日本語や英語のコンテンツで既にたくさんがあがっていますのでそちらをご覧ください。

Osmo Actionにはジンバルはついていませんが、ブレ補正としてRockSteadyと称する機能がついています。これは機械的にセンサーやレンズを動かす補正ではなく電子的補正となりますので、適用可能なフレームレートなどには制約があり4K/60FPSまでの撮影に限り補正可能とあります。ソニーのFDR-X3000のような空間手ブレ補正ではないし、Osmo Pocketのようにジンバル内蔵でもないので、そういう意味では不利かも。

パッケージ
中身上半分は本体、下半分がアクセサリ
どうみてもGoProそっくり!
大きさもこんな感じでGoProサイズ
Osmo Action一式、ちゃんとバッテリーケースがついています
GoProのオプションが使えますね
右側面
左側面、下側をスライドさせるとUSB TYPE-Cジャックがあります
購入時の液晶保護シール
前面の保護シール
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ブレ補正を比較

屋内の狭いところでブレ補正の効き具合をOsmo PocketとOsmo Actionで比べてみました。屋外の広いところより壁やドアが間近に迫っているので、ブレは非常に強調されますので差はわかりやすいはずです。

実際のシーンでは、屋外が多いかもしれませんし、室内で小走りなんてあまり無いと思いますが、静かに歩いて撮るというのは結構多いはずです。

いかがでしょうか。

ブレ補正なし(RockSteadyオフ)は論外として、いかにOsmo Pocketのジンバルによる補正がすぐれているかよくわかると思います。

繰り返しますが、屋外の広いところで撮ればこれほどに極端には差を感じないと思います。

ですが、それにしてもジンバルの威力は絶大です。

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まとめ

Osmo Pocketの良いところ

  • 何と言ってもこのサイズ・形状・重さは他にグリップなど不要であり超絶気軽に持ち運べる
  • 小型でもジンバル付きの威力は絶大。ブレ補正は効果的で水平が自然に取れる
  • コントローラーホイールを使えばジンバルのパンやチルトも自由に操れる

Osmo Pocketのマイナス点

  • 画角がイマイチ狭い(FOV80度)
  • 最短撮影距離が結構長い(寄れない)
  • 三脚やいろいろなグリップにつけるには各種の3rdパーティオプションが必要
  • 防水機能がない
  • バッテリー交換ができない
  • ジンバルの構造上飛行機の離陸時などGがかかる状況では正常に水平を感知できず、妙な価格を水平と勘違いして極端に斜め画像になる(もちろん撮影モードによります)。
  • ファームウェアアップデートで01.02.XX.XXにしてから、操作音が消せなくなった。これは超迷惑。

Osmo Actionの良いところ

  • GoProライクなシェイプでオプションはGoProのものがかなり使える
  • GUIの反応はキビキビしていてストレス皆無
  • 画角(FOV)は145度と広いがX3000のように歪みをひどく感じるほどではない
  • 防水
  • バッテリー交換ができ予備バッテリーが変える

Osmo Actionのマイナス点

  • ジンバルではないので、ブレ補正はOsmo Pocketには遠く及ばないし、水平も自動では取れない
  • GoProは持っていないので比較できませんが、X3000の空間手ブレ補正に比べててもブレ補正は落ちる
  • 手もち撮影するには別途グリップとか携帯三脚が必要で、Osmo Pocketのように本体だけというわけにはいかない

結構無理やりプラスとマイナスを書いている感がありますが、正直なところどちらも捨てがたい、悪くいえばどっちもどっちです。

なんといってもOsmo Pocketはもう少し画角が欲しい、できれば最近接撮影距離をもう少し短くして寄れるようにしてほしい。

一方Osmo Actionはブレ補正に関しては電子補正としては結構いい線いっていますが、さすがにSONYの空間ブレ補正ほどの威力はありませんし、勝手に水平をとってはくれません。しかし、このフォルムと操作性の良さは抜群です。

余談ですが、SONYのX3000の弱点は操作性の悪さとUIの反応のトロさです。ふた昔前のモノクロ液晶にふた昔前の反応。SONY製品全般に言えますが、ソフト面が非常に弱い。ただでさえモニターがないので圧倒的に不利なのですが、さらにこの操作性の悪さには辟易します。スマホアプリも正直なところできがよくない。その点DJIのアプリは使い勝手が良い。

まずはざっくりとこんな感じです。

Osmo Pocket、Osmo Action、どちらを選んでもいいと思いますが、画角を重視するならOsmo Action。ブレ補正重視なら間違いなくOsmo Pocket。Osmo Actionで同等の補正性能を得るには別途ジンバルが必要です。

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