日本の楽器演奏人口、「G線上のあなたと私」にちなんで

日本の楽器演奏人口、「G線上のあなたと私」にちなんで

TBSの火曜ドラマ「G線上のあなたとわたし」は12月17日の第10回を最終回として終了しました。このドラマの中でキャスト以外で話の軸になっていたのがバイオリンです。楽器を弾く人は大勢いると思うのですが、いったいどれくらいの人がバイオリンなどの楽器を演奏するのだろう?

楽器演奏人口

これを正確に調べる手段は残念ながら今の所存在しません。

ヤマハ音楽振興会「第53期(2018年度)事業報告書」

そもそも楽器を手にする人ってどれくらいいるんだろう?ということで、まずは日本の音楽教室最大手のヤマハ音楽振興会の「第53期(2018年度)事業報告書」によれば….

2018年度生徒数
ヤマハ音楽教室262,000 名
ヤマハ大人の音楽レッスン105,000 名
海外195,000 名
合計562,000 名

これによれば海外教室の生徒を含めて562,000名ということで思った以上に多いです。

あくまでヤマハだけですからね。

ヤマハ音楽振興会の「第53期(2018年度)事業報告書」では楽器別の内訳は掲載されていませんので残念ながら楽器別内訳などこれ以上のことがわかりません。

総理府統計局「平成28年社会生活基本調査」

公的な統計として総理府統計局の「平成28年社会生活基本調査」を見てみましょう。

10歳以上で1年に1度以上趣味で楽器の演奏をする人について調べています。

2016年(平成28年)楽器演奏
行動者数12,401,000 名
推定人口に対する割合10.9%

これによれば、10人に1人は年に一度は趣味で何らかの楽器演奏をしているそうです。

まじか?

10歳以上で10人に1人は年に一回は楽器の演奏をしている。

楽器の種類は問うてないので、ピアノはもとよりリコーダーだって入ります。

とはいってもやはり多く感じます。

年に一度演奏といっても、この記事を読んでおられる方で今年1年楽器を「演奏」したことがある方ってそう多くないように思うのですが。

バイオリン人口 vs ピアノ人口

レファレンス協同データベース」なるものを見つけました。

それによれば、バイオリン人口は推定10万人程度だとか。

総務省の「平成26年全国消費実態調査」によれば、全国のピアノ・電子ピアノの普及率は24.7%だそうです。

これは驚きました。

4件に1件は電子ピアノを含むピアノを持っているわけです。この中に本格的な電子ピアノではなく安価なキーボードが入るかどうかわからないのですが….。

それらが入ればさもありなんという数字に思えます。

この頃の世帯総数は5,500万世帯程度らしいので、何らかのピアノがあるのは1,300万世帯。実際に楽器として使われているのは多分1/4以下。あとはリビングの飾り。ピアノとして生きているのは300万台程度。

実際に弾けるのは1世帯1名程度でしょうから、300万人程度。一説では200万人という話もありますのでまあいい線いっているかも。

いずれにせよバイオリンの10万人とは比較になりませんね。

楽器ができると魅力的?

筆者はモテるかどうかなんてもはや無関係な歳なのですが、でも興味ありますよね。

アットホーム株式会社が自社サイト「at home VOX」で面白いデータを公開していました。

楽器ができる異性に魅力を感じるか?という問いに対して、

魅力を感じる:61.5%
魅力を感じない:15.6%

という結果だそうであります。

楽器別の異性魅力度調査(できるとモテそうなイメージのある楽器)もありました。

1位ピアノ ※
2位サックス
3位エレキギター ※
4位ドラム ※
5位アコースティックギター
6位バイオリン
7位トランペット
8位エレキベース ※
9位和太鼓
10位チェロ ※

ピアノが堂々第1位なのは理解できますよね。

まあ、そうだろうな、って感じ。

意外なのは9位の和太鼓です。

え?「和太鼓」?ですか?

今回興味の対象となったバイオリンは7位でした。

ただし、モテそうじゃんという不純な動機で練習する人は多くないと思いますが、この順位の高い楽器ほどライバルも多い(笑)ってことです。

不純な動機でガンガン行くなら和太鼓やチェロがいいかと思いますが、そう簡単に自宅では練習できません。

おまけ:自宅でバイオリンって練習できるの?

上記の表の楽器の後ろに「※」を私の独断でつけましたが、これはその楽器の奏法そのままで電子化された楽器があり、サイレントな状態で練習ができるものがある楽器です。

サックスについてはEWIを代表とするウィンドシンセサイザー(私はEWI5000を持っています)でサックス音色を出せますが、演奏という点において全く異なるものであり、電子サックスとは言えません。それをいいだすとシンセサイザー(私がもっているのはYAMAHA MOXF6)が1台あれば大抵の楽器の音が出せちゃいますからね。

元の楽器から奏法はそのままにアコースティック部分を廃して音を極端に小さくしサイレント楽器としその分ピックアップで音を拾ってアンプで増幅することができるマンションでも練習できそうな楽器です。

サイレントバイオリン

え?バイオリン?

ありますよ。汎用商品名称ではエレクトリックバイオリンってのがあります。

この動画はBONDの演奏風景ですが、サイレントバイオリン(2)、サイレントビオラ、サイレントチェロを美女4名が見事に弾いています。

余談ですがサイレントバイオリンはヤマハの登録商標で一般にはエレキバイオリンとかエレクトリックバイオリンと言います。ただし、エレキバイオリンになると、音を小さくする視点にたっているものと、音はさほど小さくしないでロックのライブなどでも他の楽器に負けない音を出すために電子化している(エレキギターみたいな)ものがあります。ヤマハでは前者のものをサイレントバイオリン、後者のものをエレクトリックバイオリンと別商品として区別しています。

G線上のアリアにチャレンジできる

G戦場のあなたと私、残念ながら爆発的ブームにはなりませんでしたが、話題のホットなうちにってことでヤマハがこんなことをはじめました。

話題のドラマでも演奏されたバイオリンの名曲「G線上のアリア」を
音楽を楽しむ3ヶ月レッスンでチャレンジしてみませんか。

おもしろそー。

お安いです、個人でも月3回x3ケ月で9,500円です。バイオリンなんてピアノと違って店頭でも試奏するなんて結構勇気がいるのでいいかもしれません。

店頭で試奏するのも、9回くらい練習経験があればゼロよりマシでしょう。

いかが?

まとめ

総理府統計局の調査によれば、10歳以上の10人に1人は一年に一度は何らかの楽器演奏をしている。

ピアノ人口は推計で200〜300万人程度に対し、バイオリン人口は10万程度と非常に少ないようだ。

楽器ができる異性に魅力を感じるかという問いに対して6割はYESらしい。

弾けるとモテそうな気がする楽器のトップはピアノで、「G線上のあなたと私」の軸となったバイオリンは7位だそうだ。

映画と本と音楽カテゴリの最新記事