機内では食事時以外はマスクをするように、というのが新型コロナウイルス感染拡大に対する航空会社の対応の一つとなっています。カタール航空ではマスクに加えてフェイスガードも必須になりました。
機内での乗客の一般的な対応
JALやANAの場合は、乗客は食事時以外は常時マスク装着を求められており、フェイスガードは特に要求はありません。
乗客が自分の意思でフェイスガードをする場合は全然問題ないと思いますが、そこまでする人はレアかと思います。
他に、航空会社側が消毒するためのウェットティッシュを配ったりするので、それで気になるところを拭って下さいというのが、まあ普通レベル。
[ANA] ご搭乗に関するお客様へのお願い (機内)
https://www.ana.co.jp/ja/jp/topics/coronavirus-travel-information/requests/#in-flight
[JAL] 新型コロナウイルス感染症拡大防止のためのご搭乗に際するお客さまへのお願い
https://www.jal.co.jp/jp/ja/info/2020/other/200428/index.html
カタール航空の場合
カタールってどこですか?
そもそもカタールってどこ?
はい、中東の小さな国です。
首都は「ドーハ」といえばピンときますよね。ドーハの悲劇のドーハです。
空港はドーハ・ハマド国際空港。
Wikipediaによれば、日本との関係も決して浅くはなく、「2014年にシリアにおいてISILが日本人2人を拘束した際、カタールは解放交渉に尽力した(Wikipedia)」そうでありますし、経済的には「1996年カタールは日本に25年間、毎年600万tの液化天然ガスを輸出することに合意(Wikipedia)」だそうです。さらに、「2011年東日本大震災の際には、ハマド・ビン・ハリーファ・アール=サーニーカタール首長(当時)は100万ドルを日本に寄付している(Wikipedia)」とあります。
カタール航空の評価
カタール航空はSkytraxのWorld Airline Awardsで堂々の第1位に輝いています。
ちなみに第2位がシンガポール航空、第3位がANA、第4位がキャセイパシフィック航空、第5位がエミレーツ航空、第6位がエバー航空、第7位が海南航空、第8位がカンタス航空、第9位がルフトハンザ航空、第10位がタイ航空です。
ベスト10のうち、アジアが6社、オセアニアが1社、欧州が1社、中東が2社で断然アジア勢が強いです。
JALは残念ながら第11位となっておりベストテンから漏れています。2020年はANAとともにぜひベスト3に入ってほしいですね。
日本発着路線
コロナ影響以前の便数ですのでご注意下さい。
便名 | 出発地 | 目的地 | 運行 |
QR813 | 羽田 | ドーハ・ハマド | 毎日 |
QR812 | ドーハ・ハマド | 羽田 | 毎日 |
QR807 | 成田 | ドーハ・ハマド | 毎日 |
QR806 | ドーハ・ハマド | 成田 | 毎日 |
新たなコロナ対策
これが冒頭に書いたフェイスガード必須というやつ。
[Qatar Airways] Travel safely with one of the most experienced airlines
https://www.qatarairways.com/en/safety-measures.html
Safety measures at Hamad International Airport and Qatar Airways
Wear a face mask
搭乗から降機までの間は(食事中を除き)終始マスクを着用しなければなりません。
自分にあったマスクを着用するために、自宅から自分用のものをお持ち下さい。
Wear a face shield
搭乗から降機までの間、全ての乗客は(食事中を除き)終始フェイスガードを装着しなくてはなりません。
フェイスガードはチェックインの際にカウンターにて提供されます。
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カタールのコロナ状況
カタール航空はスタイトラックスで2019年第一位に輝いていますが、コロナ感染者数でも非常に残念なことに上位に入っています。
以下のデータはジョンズ・ホプキンズ大学のものです(7/6/2020 11:34:00 日本時間)。
国・地域 | 感染者数 |
アメリカ | 2,888,585 (死者129,946名) |
ブラジル | 1,603,055 |
ロシア | 680,283 |
ペルー | 302,718 |
チリ | 295,532 |
イギリス | 286,981 |
メキシコ | 256,848 |
スペイン | 250,545 |
イタリア | 241,611 |
イラン | 240,438 |
パキスタン | 222,474 |
サウジアラビア | 209,509 |
トルコ | 205,758 |
フランス | 204,222 |
ドイツ | 197,523 |
南アフリカ | 196,750 |
バングラディッシュ | 162,417 |
コロンビア | 113,685 |
カナダ | 107,394 |
カタール | 99,799 (死者128名) |
…. | …. |
日本 | 19,667 (死者977名) |
多いか少ないかは意見の分かれるところです。
アメリカの人口は約3億2775万人(2018年5月/米国国勢局)、カタールの人口は約271万人(2018年4月/カタール開発計画・統計省)、日本は1億2593万人(2020年6月概算値)となっています。
時間的なギャップは承知の上で人口一万人あたりでみます。
アメリカの単位人口あたりの感染者と死者数:88名、3.96名
カタールの単位人口あたりの感染者と死者数:368名、0.47名
日本の単位人口あたりの感染者数と死者数:1.56名、0.08名
こうしてみるとカタールは随分単人口あたりの感染者の比率が高いことがわかります。
ちなみに、アメリカの単位人口あたりの死者数は異常ですよね、医療保険の問題とかいろいろあるようですが…。
カタールはコロナの感染者率も高くカタール航空の感染防止策もやむを得ないものだと思えます。
まとめ
カタール航空は2019年のスカウトラックスの評価で世界第1位に輝いた。
カタールのコロナ感染者数は世界で20番目に多い。
カタール航空は搭乗から降機までの間乗客にフェイスガード装着が義務付けられた。
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