エレクトリックバイオリンやエレキギターにシールドケーブルって邪魔ですよね!それならワイヤレスにしてしまえ!という場合のツールの紹介です。
エレクトリックバイオリン (YAMAHA YEV104)
サイレントバイオリンからエレクトリックバイオリンに買い替えた話を最近書きました。
この記事にもあるように、エレクトリックバイオリン (YAMAHA YEV104)のアウトプットはエレキギターと同じように扱えます。
エレキギターのように、アンプの前にエフェクタを噛ませてバイオリンとは思えぬエレクトリックな音にしてみたり(笑)できるわけです。
パッシブタイプのエレキギターと同じで、単体で電源は持っておらずシールド経由で電源供給されるわけでもなく、コマに仕込まれたピックアップで拾った信号が増幅もされず出てくるだけです。
一方YAMAHA サイレントバイオリン YSV104は家庭内練習用として抜群なのですが、いかんせんコントロールボックスには電池が必要で結構消耗がはやいし何より邪魔なんです。
大したことではないと思われるでしょうが、使えば使うほど邪魔。
これが練習しようという意欲を少なからずスポイルします。エフェクタのように普段からアンプやミキサーにつないでおけばいいじゃないか!というそのとおりなのですが、先に書いたように電池消耗が意外に早いのも面倒くさい。
シールドケーブル一本のみで、余計なコントロールボックスがないエレクトリックバイオリン YEV104 にしてから気軽に手に取るようになり練習頻度も格段に増えました。ケーブルは1本必要ですが余計な箱がないし電池消耗の心配もありません。
ワイヤレス化
人間の欲は際限がないものでして、この1本のシールドケーブルもなくせないものか?
そうだ!ワイヤレスにすれば良い!
エレクトリックバイオリン YEV104はエレキギターと同じようなアウトプットであるのは書いたとおりで、エフェクタやアンプなどもエレキギター(あるいはエレクトリック・アコースティックギター[エレアコ])のものが使えます。
ならばエレキギター用のワイヤレス・システムが使えないのか?
LINE 6 Relay G10S
調べた結果有名どころでは、LINE 6 Relay G10S(あるいはその上位機種)がトップに上がるようです。
価格にすると2万数千円台。
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Line 6 ギターワイヤレス ストンプボックス Relay G10S ピュアな24bitのサウンド・クオリティ 見通し約40mの伝送範囲 充電式G10Tトランスミッター同梱
とても良いと思いますし、YAMAHAのアンプTHR-IIシリーズはLINE 6のワイヤレストランスミッターRelay G10Tに対応していますので、これからアンプも買おうという方は割高にはなりますがTHR-IIにしておけば、すぐにワイヤレスを使わなくても、トランスミッターを買うだけでワイヤレスプレイができます。
ただし、Replay G10シリーズのプラグはちょっぴり特殊です。
通常のSleeve(GND)とTip(Signal)の他にRingという接点が設けられており、本体に挿すと自動的に充電されるようになっています。上記のYAMAHAのリンク中の写真を見ると、プラグの根っこに小さな突起があり、これを楽器に挿すと突起がおされてトランスミッターの電源が入ります。
したがって、ジャック側の形状ではうまく使えない、楽器の回路仕様によってはうまく使えない場合があるようなので、その場合は標準ステレオジャック・標準モノラルプラグのアダプタ、もしくはL型の標準モノラル(あるいはステレオ)ジャック・標準モノラルプラグのアダプタを使うようです。
Xvive XV-U2
もうひとつ、Xvive XV-U2というものがあります。
こちらは一万円前後とお手頃であります。
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XVIVE エックスバイブ ワイヤレス・ギターシステム XV-U2 Blue MarbleBLM XV-U2/BLM
両者を比較されている動画あり、これがとても参考になりました。
とても良く特徴を説明されておられます。
エレキギターやエレクトリックバイオリンのワイヤレス化を検討しておられるならぜひ一度視聴してください。
Xvive XV-U2を買った
上記2者のうちXviveのほうを買いました。
- Xviveのほうがかなり安い。
- LINE 6のレシーバーは限りなく固定設置に近くUSBからの電源が必要であるが、XV-U2は外部電源不要でコンパクト。
- Xvive XV-U2ならばレシーバーもアンプのギアジャックにさすだけで余分なボックスが増えない。
こういった理由によるものです。
2.の理由は固定的においてあるアンプにつなぐ分にはあまり関係ありませんが、筆者の場合アンプ(YAMAH GA15II)につないだり、ギター入力付きのミキサー(YAMAHA AG06)しますので、差し替えが簡単で安いほうを選んだわけです。
左が送信機(バイオリンやギターにつけるほう)で右がアンプやエフェクタにつける受信機。
どちらも同じ形です。
ボタン類は送信機・受信機同じ作りで、電源とチャンネル選択用ボタンだけ。
充電は側面のmicroUSB経由となります。
送信機・受信機同時充電用に二股ケーブルがついていますので、それをつければ送信機・受信機を同時充電できます。
もちろん普通のmicroUSBケーブルで一つずつ充電しても問題ありません。
受信機は筆者のミキサー YAMAHA MG-06のギター入力に挿しています。
エレクトリックバイオリンからのシールドケーブルを挿す代わりにXV-U2のレシーバーを挿すだけです。
こんな感じになるので、環境によっては大きめの卵型本体がじゃまになるかもしれません。
一方バイオリン側です。
いろいろ検索したのですが、Xvive XV-U2をYEV104の挿した写真がWebからは得られませんでした。気になる方のために写真を撮りました。
下の写真はXV-U2をYEV104に挿して裏から写真を撮りました。
エレキギターだと表面に虫のように張り付いている用に見えるし意外に大きいので邪魔になる可能性は否定できません。邪魔にならないまでもみてくれがいかがなものかと。
ギター側面にジャックがあるタイプならさほど目立たないでしょう。
エレクトリックバイオリンYEV104は裏側にジャックがありますので、全く目立たず、というか見えないので問題ありません。
欠点:2.4GHzのWifiと干渉する
これに気づいたのは部屋で2.4GHzのWifiでAmazon Echoを使っいるのですが、送信機の電源を入れるとAmazon Echoがネットにつながらなくなるのです。
Xviveは2.4GHz帯を使用しておりモロに2.4GHzのWifiに干渉する。
これを避けるためには、Wifiの5GHzを使うようにするか場所を離すかです。
場所を離すのは難しいものがあるので、Wifiを5GHzを使うようにするのが一番確実です。
干渉があると、スマホやWifi接続機のネット接続が切れ切れになったり、逆にギターやバイオリンの音が途切れたりすることがあります。
ちなみにLINE 6も2。4GHzを使っていますがWifiとの干渉がどの程度なのかは使っていないのでわかりません、あしからず。
余談:
Amazon ECHOを5GHzを使うようにセットしたら、やたらAlexa君の反応が遅くなりました。
うーん、困ったものです、仕方なく2.4GHzに戻しました。
まとめ
エレキギター用のワイヤレスシステム(LINE 6 Relay G10SやXvive XV-U2)はYAMAHA エレクトリックバイオリン YEV104にもそのまま使える。
Xviveは2.4GHz帯の電波を使っており、2.4GHzのWifiと干渉することがある。スマホのネット接続が不安定になったり、ギターやバイオリンの音が切れ切れになったりすることがある。