日本企業設計の10,000mAh MagSafe対応モバイルバッテリー (2022/02/14訂正)

モバイル・デジカメ
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iPhone 8以降のモデルは最大7.5WでQiによるワイヤレス充電が可能であり、iPhone 12および13ではさらに高速に最大15Wでワイヤレス充電ができるMagSafe対応になっています。日本企業であるEZO(エゾ)から10,000mAhのMagSafe対応と称するモバイルバッテリーが出ていますので買ってみました。

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iPhoneのワイヤレス充電

冒頭に書いたようにiPhone 8以降のモデルはQiによるワイヤレス充電に対応しております。

iPhone をワイヤレスで充電する方法 – Apple サポート (日本)

iPhone 8がワイヤレス充電に対応しているなんてのは都市伝説だという記事をどこかで読んだことがあるのですが、滑稽な話であります。

上記正規サポートサイトにあるようにちゃんと対応しております。

しかし、最大7.5Wの充電なので残量が少ないと充電には時間がかかりますし、充電パッドに乗せても位置が微妙なことは否めず充電しているつもりが実は充電できていないなんてこともあります。充電開始時にはフォン!と音がして画面が点灯するのでわかるはずですが、数秒で消えるのでつい見逃してしまうのでしょうか。

そんな位置のシビアさを解決するのがMagSafeです。

iPhone 12/13では背面Appleマークの周囲に円形の磁石が組み込まれており、MagSafe対応充電器のパッド面にピタリと張り付くようになっています。これでQiの難点であった充電パッドとの位置合わせの微妙さが解消できるわけです。

こんなふうにクリップがくっつくので磁石が内蔵されているのがわかりますね(写真はiPhone 13 mini)。

いきなり金属にガッツリ張り付くほど強力ではありませんが、磁気カードなどとは一緒にもたないほうが無難です。特にペラペラの薄いプラスチックの磁気利用のカード(ポイントカードなどに多い)は要注意です。

あいちゃん
あいちゃん

MagSafeは強力な磁石でがっつりくっつけてしまうものではなく、ワイヤレス充電のときの位置決めを容易にするものであると考えるべきです。

さらに充電もQiの最大7.5WからMagSafeは最大15Wまで拡大されています。

iPhone 13 モデルや iPhone 12 モデルで MagSafe 充電器を使う方法 – Apple サポート (日本)

はい、そういうことです。

iPhone 12より前でiPhone 8を含むそれ以降のモデルではQi充電対応していてもMagSafeには対応していません。

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Apple純正MagSafeバッテリーパック(2022/02/14訂正)

ある意味当然ですが、Appleから純正の小型MagSafeバッテリーパック(モバイルバッテリーが出ています)。

MagSafeバッテリーパック – Apple(日本)

お値段は税込で11,800円、容量は11.13Whで重さは114gとこれまた軽い。

すなわち、小容量・軽量ですがお値段が高いのが純正のApple MagSafeバッテリーパック。

あいちゃん
あいちゃん

コストパフォーマンスが笑っちゃうほど悪いです。

4,000円くらいで叩き売りになっていれば買ってもいいかもレベル(言い過ぎかも)。

大きさですが非常にコンパクト(=容量が小さいことの証でも有る)でiPhone 12/13 miniでもカメラと干渉することなく装着できるようです。

また純正であるが故のメリットは、Apple WatchやAirPodsのバッテリー残量がウィジェットなどに表示されますが、MagSafeバッテリーパックの残量もウィジェットなどiPhone本体で表示されます。さすが純正!

さらにLightningで20W以上のACアダプタとMagSafeバッテリーパックを接続すれば、MagSafeバッテリーパックが15WのMagSafe充電器としても使えます。

容量は11.13Whと書きましたが、iPhone 13 miniのバッテリーは9.57WhですのでiPhone 13 miniより大きいけれど、モバイルバッテリーでワイヤレス充電ですから変換ロスや充電ロスが大きく実際には推測半分くらいにしかならないでしょう。

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Anker 622 Magnetic Battery (MagGo)

今やモバイルバッテリー本家ともいえる天下のAnkerからも出ています。

さすがに1,460mAhなんてことはなくて5,000mAhです。

Anker 622 Magnetic Battery (MagGo) | マグネット式ワイヤレス充電器の製品情報 (ankerjapan.com)

純正とは違って、LightningコネクタではなくUSB TYPE-Cです。

TYPE-Cの出力は今時当たり前のPDではなく5V/2.4A(12W)ですが、それでよければ有線でiPhoneやAndroidに充電できます。

MagSafe以外のワイヤレス充電(Qi)には対応していないようです。したがってAndroidに使うには有線充電しかありませんが、PD出力ではなく今時低出力の5V/2.4Aです。

重さは純正よりちょっと重い140gです。

AmazonのレビューによればiPhone 12/13 miniだと下部(iPhoneのLightningコネクタ側)が少々はみ出るようですのでご注意を。

miniユーザーの方は要注意 (amazon.co.jp)

下側がはみ出ることから、ケースで四隅が高くなっているタイプのケースの方は結果的にiPhone本体とAnker 622 Magnetic Battery (MagGo)の距離が離れすぎてしまいワイヤレス充電できない可能性が出てきます。

もしAnker 622 Magnetic Battery (MagGo)を買ってからそれに気づいたら、背面が薄くて突起のないケースに買い換えるしかありません。

パススルー充電に対応していますので、充電器とケーブル接続しておけば、Anker 622 Magnetic Battery (MagGo)自身への充電とMagSafeを使用してのiPhoneへの充電が同時にできるのが唯一のメリット。ただし充電入力は5V/2.4AでPD非対応なので多少時間はかかります。

パススルー充電する場合は平置きのみです。というのもUSB TYPE-Cが本体下側にありますので、本体内蔵スタンドをたてるとUSB TYPE-Cが塞がれてしまいます。

Anker 622 Magnetic Battery (MagGo)には、似たようなものでMagSafe出力が5Wの低出力な「Anker PowerCore Magnetic 5000」が出ていますので購入時は間違えないようにしてください。

汎用性と価格の面で純正よりはいいと思います。

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EZO Brick Series Terminus

おまたせしました。今回の主人公です。

Apple純正は、容量があまりに小さすぎるわりには1万円超えと極めて高いしiPhone以外には使えない、iPhone有線充電できないといったディメリットがありました。

AnkerのMagGoはmini以外では大きさ的にも良好でパススルー充電もでき価格は純正の半分以下ですが、TYPE-C入出力がPD非対応。

EZO Brick Series Terminusは、大きさは全2種より結構大きくなりますが10,000mAhと十分な容量。TYPE-AとTYPE-C出力でTYPE-CはPD対応、TYPE-Aも12V/1.5Aとモバイルバッテリーとしては普通に十分です。

EZOって何だ?

え、その前にEZOってどこ?中国の会社?

スマホアクセサリー l Ezo (ezo-inc.jp)

会社名:株式会社 EZO ONLINE
資本金:300万円
設立:2021年2月20日
所在地:〒001-0019 北海道札幌市北区北19条西5丁目1-30
事業内容:
・パソコン周辺機器およびスマートフォンアクセサリ関連を中心としたデジタル製品の企画
・開発・販売 ・ECサイト運営(日本Amazon/米Amazon)及び卸販売
・写真撮影、デザイン、観光ガイドの制作および販売

引用:会社概要 | Ezo スマホアクセサリー (ezo-inc.jp)

札幌の会社だからEZO(蝦夷)なんでしょうか。

実機写真

実物写真がこちら。

中央の丸い充電パッドが飛び出ていて、iPhoneのカメラに干渉してMagSafeがくっつかないのを防いでいます。

横から見るとよくわかります。

下の写真は、iPhone 13 miniにSpigenのクリアケースを装着した状態。

下の写真はiPhoneのケースを外した状態。カメラとバッテリーの間は十分あいており干渉はありません。

接続部と表示部

右側の小さな丸4つは白色LEDで充電の状態を示すよくあるやつで、充電完了すると4つ全部が白色点灯します。

USB TYPE-Cの右側に細長いLEDが埋め込まれており充電中の状態を示します。

緑色で点滅:15Wで充電中
緑色で点灯:5Wで充電中。
青色で点灯:スタンバイモード

ちなみにiPhone 13 miniを載せると点滅しますので15Wで充電ということになります。MagSafe 15W充電が始まるとiPhone側にはごく短い時間ですが以下のような表示が出てMagSafe充電だとわかります。

ワイヤレス充電は普通MagSafeの磁気吸着ではない普通のQiとしても機能し、Galaxy S21 Ultra 5GやPixel 6 Proを載せると磁気吸着はしませんが、緑色点滅し15W充電であるとわかります。

本体に印刷された定格情報などが下の写真です。

Designed by Ezo“となっていて、EZOが単なる商品を仕入れて販売しているだけであるのとは違うことを明記しています。すなわち日本の札幌の会社が設計して外部に製造委託しているということで、そういう意味ではDesigned by Appleと表記されているiPhoneと同じです。

スペックは以下の通り。

項目記述
商品名EZO Brick Series Terminus
大きさ75.0 x 155.0 x 15.4mm
重さ約235.0g
容量37Wh (10000mAh)
入力(USB TYPE-C)5V/3A, 9V/2A
出力(USB TYPE-C)5V/3A, 9V/2A, 12V/1.5A
出力(USB TYPE-A)5V/2.4A, 5V/4.5A, 9V/2A, 12V/1.5A
出力(ワイヤレス)15W/10W/7.5W
パススルー充電対応(バッテリー本体への充電+スマホへのワイヤレス充電)
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iPhone 13 miniをEZO Brick Series Terminusに載せる

Spigenのケースに入れたiPhone 13 miniを載せてみました。

これは磁気吸着で充電してる状態です。

もっとバッテリーが飛び出るかと思いましたが、意外にそんなこともなく….です。

思ったほど飛び出ていません。

MagSafeを謳っているモバイルバッテリーで実用的な容量を持つものはこれ一択といってもいいと思います。

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まとめ

Apple純正MagSafeバッテリーパックは純正の安心感はあるが、11,800円と高価でなおかつ1,460mAhという極小容量でワイヤレス充電時はたったの5Wなのでよほどの必要性が無い限り手を出すべきではない。

Anker 622 Magnetic Battery (MagGo)は、磁気吸着対応であるがワイヤレス充電は7.5Wと純正よりはまし。iPhone 12/13 miniでは下側(Lightning側)が始めるので、背面四隅が飛び出ているタイプのケースではワイヤレス充電出来ない可能性があるので注意。

EZO Brick Series Terminusは、これらに比べサイズは大きくなり重さも200g超えるが、iPhone 12/13のMagSafeワイヤレス充電対応、iPhone 8以降・AndroidなどのQiワイヤレス充電対応、さらにUSB TYPE-AとUSB TYPE-C PD有線充電対応ですので、ほぼほぼ万能選手といってもよく、価格は当記事にとりあげた3機種のなかで最安。

パススルー充電にも対応し、旅行などで宿へ戻ったら30WクラスのUSB充電器と接続し、EZO Brick Series Terminus自身の充電と、ワイヤレス充電(QiまたはMagSafe)と同時並行で行える。

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